Jordan Super.Fly 4 レビュー

なぜ今更?なモデルでは有るんですけど、実はK.Walkerがシーズン通して履いていて地味に気になってたんですよねー。

たまたま安く手に入るタイミングがあった&いつも参加してるチームの中でも評判良かったので、今更なモデルではありますけど折角履くのでレビューしてみようかと。

というわけで、今回は”Jordan Super.Fly 4”をレビューしてみようと思います!

言わずもがな、Super.FlyシリーズはLACのパワーフォワード B.Griffinのシグネチャーモデルで、本来であれば(と言うか現行モデル含めて)アウトオブ眼中なモデルな訳なんですけど、Hornetsを支えるスターガードが今も尚履いてるとなれば俄然興味が湧いてしまいます!(来シーズンは何履くんでしょう?)
Super.Fly 5/ PO /6(何故かPlayoffでPOを履かずにスキップ。React超気になります!)がリリースされて尚履き続ける魅力とは果たして。では早速!

今回選んだカラーは”Marvine the Martian”というBags Bannyでお馴染みの「Loony Tunes」の登場キャラクターがモチーフ。(らしいです。アメリカのアニメあまり詳しくないので…。)
象徴的な赤と緑をあしらったカラーリングが特徴的で、特に個人的にはメッシュから透けるグラデーションがお気に入り。(そしてアメリカの玩具みたいな奇抜さ。)


まずフィッティング。

アッパーは全体的にフューズ+メッシュ。
ここ最近のファブリックマテリアルなアッパーよりカッチリ・ガッチリな質感。
個人的には履き始めから柔らかいファブリックが好きですけど、フューズは熟れた後もしっかりしてるのがやっぱ良いですね。
屈曲ポイントに合わせてフューズレイヤーに切り込みが入ってるのも好感触。
内部はオーソドックスならスリッパブーティ。

サイジングは細長。ほんとに細長。甲も低め。
横幅がかなりタイトで、Nikeグローバルラストの典型的という感じなので足幅広めの方はハーフ〜ワンサイズアップまで履いてみた方が良いかと。
ただ横に対して縦が長め。捨て寸にしては少し余目なので、この辺りも考慮する必要が有るかと。(まぁ既に売ってる箇所が限られてますが…。)

アウトサイド。
グラデーションが本当に綺麗。(…と、個人的には思うんですが。)
インサイド。
割と左右対称な位置にフューズの切込みが入ってます。
とても見辛いですが、スリッパブーティです。
割と深い位置までレースポイントに併せてカットされてますが、そもそもトゥーボックスは狭いわ/許容幅の狭いデザインだわ/アッパーは固いわなので、広がりは期待出来ないです…。
これらの要素がかなり狭き門になりそうですが、問題ない人(自分も特に不快感無し)からするとフォアフットのフィット感は良好な部類かと。
下から4段目のレースポイントがFlightwebになっていて、このポイントの左右のフィット感が良い事と、このFlightwebによってそれ以下のレースポイントの締め上げをロックしてくれてる感の効果が高いかと。

中〜後足部周りも良好なフィット感。
実装としては物凄くシンプル。
ヒールのパッドも必要最低限ながら踝部分が切られていて逃げるので踝下のスペースもちゃんとフィットしますし、ヒールカウンターにより踵のブレも抑えられていて不安無し。

履く時は”踵トントン”した方が個人的には密着感が上がって更にGoodでした。

深い位置までカットされてます。
下から4段目はFlightweb。丁度よい切り返しになってます。
トゥー周り。
広がりは期待しないほうが良いです…。
パッドは最低限ながら、踝部分を切るという工夫が光ります。
ヒールカウンターにより踵のブレも少ない。
ミッドソールはファイロンベースに分割されたフォアフットZoom Air。
ベースのファイロンは少し硬めですが、個人的にはこれくらいがフロアの感触が掴みやすくて丁度良いです。

この前後分割の下駄感は好みは分かれ処。
FlightSpeed Plateによる前後の動きの繋がりが素晴らしいので不自然さは感じないですが、やはり有る場所/無い場所の足辺りは違いますので…。

フォアフットのZoom Airも好感触。
再々に渡り”フォアフットのZoom Airは苦手”と言ってきた自分ですが、このモデルに関しては結構お気に入りだったり。
特に、アウトサイド下の三角形のバッグが自分の動きにマッチしてるのかカナリ効いて、特に初動の動き出しにAirの反発の恩恵をよく感じます。
(そう言えばこのレイアウトのエアバッグはこれだけで、これ以降のモデルはCP.3の9つに割れたエアバッグベースになりましたね…。あれも決して嫌いな訳じゃないんですけど、このパターンも悪くないと思うですけどね…。)

ただちょっと気になるのは、エアバッグの膨らみは有りつつアウトリガーは粗無いので、アウトサイドの爪先に力を入れた時に「グキッ」っと言ってしまいそうという不安は有るかと…。(後述しますが、トラクションも良いので…。)

トラクションパターンはオーソドックスなヘリンボーンメイン。
この(毒々しい)色から硬そうで正直あまり期待はしてなかったんですが、さすがJornda(Nike)、粘性が有りつつ埃の付着にもそこそこ強く、安心して踏み込めます。

アウトソールの全体像。
前後分割は好みの分かれ処ですが、フロアフィールや前後の繋がり含めて好感触のソール周りでした。
パターン拡大。
ヘリンボーン基調で、アウトサイド側だけウェーブ状。
アウトリガーが粗無いので、この辺りに不満がある人はいるかもしれないです。
重量は26.5cmで351g。
あら、Kobe A.D.より軽い…。


ということで、以下の様に評価してみます。

フィット …  7/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 9/10
クッション … 8/10
コスパ … 7/10
-----------------
ALL … 39/50

”PFのモデル??”
足当たり・動きやすさ含めてガードプレイヤーが好みそうなフィーリングで、Jordan Brandの中でK.Walkerがこれを選択したのはある意味納得できました。
(個人的にもJordan XXXIよりこちらの方が好み。)
ただ、これがB.Griffinのモデルと考えると…。確かに”飛びやすい”とは思いますが、どちらかと言えばスピードを出していった時に生きるファクターが多いかなと。

個人的にはジャガードモデルなら更に評価良かったかもしれないです。
これはあくまで個人的な感想ですが、フューズアッパーってどうしても伸び辛いが故、足に沿ったフィット感が苦手な印象が有り、この辺りジャガードのファブリックであればもう一歩更に良かったのかなと。(まぁ、もう手に入る可能性が極めて低いですが…。)

コメント