adidas adizero PG レビュー

ちゃっかりこんなのも履いてます!

というわけで、今回は”adidas adizero PG”をレビューしてみようかと。
市場的には既に次期モデルの”SPG”へ切り替えてる最中、滑り込みでゲットしてみました!と言うのは、このソールパッケージを装備した最後のモデルなので…。

このソールパッケージは皆さんご存知”D Lillard 1”と共通。(Lillardの面目的に”Lillardの方が先!”と言ってみます。)
このモデルの前身”adizero bash 6”もこのパッケージを採用していて、「アッパーの違いでどれだけ違うんだろう…」と興味を持ちつつ中々手が出ず…。(だって既に踏み心地を体感してる物ってワクワクしなくって…。)
後継に当たる”SPG”ではソール周り含めてフルモデルチェンジなので、このパッケージを採用した正真正銘最後のモデル。(Street Jamは置いときます。)
結果から先に言ってしまうと「もっと早く手を出すんだった…。」でした…。
では早速!

今回選んだカラーはシルバーxホワイトのシンプルな配色。
初期リリースのカラーなので地味に探すの手間取りました…。やっぱ欲しい時に買っとくのが一番ですね…。(最後に出たレッドxホワイトだのブルーxホワイトだのはどうしても触手が動かず…。)


まず構造ですが、パンチングの入ったスリーブをベースにシンセティックレザーのアッパーを重ねた構造。
前足部のオーバーレイヤーは必要なところに最低限。後足部はガッチリアッパーメインと言う感じです。
スリーブは明記は無いですが、D Lillard 1と見た目的に同じなのでtechfitインナーと言って良いかと。

サイジングはハーフダウンでも良かったかも…。
自分はマイサイズ購入してみたのですが、縦幅が捨て寸にしては少し多めかなと。
横幅は自然に足が広がる程度なので丁度良いんですが…。この辺は好みの差が出そうです。(asicsもそうでしたが、日本向けなマイクロフィットラストだからですかね…。)
まぁインサートが相変わらずツルツルなので、交換を見越してサイズ検討しても良いかもです。

で、フィット感ですが…かなり良い!ただ、あと一歩だけ頑張って欲しい!(自分的には)
中〜後足部に掛けてのロックダウンは素晴らしい。
1層目・2層目アッパーの縁がそれぞれが独立して力が掛かるポイントにちゃんと配されているので、フレームの役割をしっかり果たしてくれます。
足首周りもレースホールの間隔を狭くして前荷重に対して強めにサポートしてくれますし、マイクロフィットラストもあってかSPRINTFLAMEへの踵の収まりも良好。
文句付けたいのは1点だけで、踵上にパッドをもう少しだけ盛って貰えれば個人的には最高でした。フィットが良い分抜け感だけがどうしても悪目立ちしてしまった気がするんですよね…。

インサイド。
レイヤーのフチ部分が良い感じに力のかかるポイントを抑えてくれます。
アウトサイド。
こちらも小指外側をキッチリガード。
この縁が結構効いてます。
ちなみに足首周りのレースホールは3点全て通すのがオススメ。
自分は遊びで下2段だけにして疑似ローカット的な事もしてます。
ヒール周りは”グチャ”っとなって上手く写真に納められず…。
ヒール上のパッドがもう少しだけ厚ければ…。
ただ、ここまで持ち上げた上で”自分的には”とした通り、評価の別れるポイントが。
それは何よりフォアフット周りの剛性。
レイヤーを重ねてるとは言え粗スリーブ自材で、良く言えば”フレキシブル”、悪く言えば”グニャグニャ”。
個人的にはフレキシブルなのは嫌いではないのですが、D Lillard 1の様にシンセティックレザーをオーバーレイヤーにしてカッチリさせた方が全体のバランスは良かったかもしれません。
その辺り、次作SPGではアッパーが重なってる様なので良さそうですかね。

フォアフット周りのメッシュ感。
良く言えばフレキシブル、悪く言えばぐにゃぐにゃ。
まぁ通気性は素晴らしいですw。
ミッドソールは、こちらもD Lillard 1同様フルレングスadiPRINE+。
久々に履きましたけどこの接地感とクッション、やっぱり素晴らしいです。
(D Lillard 1のレビューでは”厚みがあってフロア掴み辛い”って書いておきながら…。色々履いた上で改めてこのセットアップ履いてみると、すげーですねコレw)

クッション性に関しては人によってはもしかしたら物足りない!になるかもしれませんが、個人的にはウレタン系ミッドソールの中で最高峰の完成度なんじゃないかなと感じてます。(故に、BOOSTだのBOUNCEだので殺してしまうには惜しい気がするんですよね…。)

フロアに向かって末広がりな形状で、後足部はアッパー周りよりも広く取られたトレッド幅も相まって安定感も抜群。
前後バランスも粗フラットな事もあって、特にディフェンス時の頼り強さと言ったら素晴らしいの一言。
後ろから。
末広がりで、アッパーよりはみ出したアウトソールの安定感たるや…。
adiPRINE+。
殺すには惜しいと思うんだけどなー…。
グリップに関してはLillard 1でも触れてますが言うことなしです。
Continental製ではないですが、十分なトラクションを発揮します。
SPRINTFLAMEに関しても特に言及必要無いです。ちゃんと足に追従してくれます。


SPRINTFLAME。
ただシルバーが格好良いなー…という無駄カット。
アウトソール全体。
D Lillard 1と全く同じ。
パターン拡大。
太めのヘリンボーンでガッツリ効くのは相変わらず。
重量は26.5cmで402g。
BOUNCEなLillard 2より、BOOSTなCLBより軽いですよ。adidasさん。


ということで、以下の様に評価してみようと思います。

フィット …  7/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 8/10
コスパ … 9/10
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ALL … 40/50

"真面目に良いバッシュ"です。
剛性周りやオーソドックスなクッショニングなので、人によっては不足に感じるシューズかもしれませんが、個人的には”抜群”の一言。

冒頭の”もっと早く…”というのは何を隠そう同じソール周りを持った”adizero Bash 6を試せなかったこと。
あちらはアッパーが更にガッチリだったりシュータン形状が良かったりで、「もっと評価高かったかも!」と感じたからだったり…。

とは言え、シリーズ通しての評価の高さは頷ける内容でしたし、”SPG”として継承され続けてる事に個人的には大変喜ばしいです。

今adidas公式でも半額ですし、気になる方は是非!とオススメ出来ます。



…それはさておき、SPGの謳い文句、
SPG (S:スコアリング P:ポイント G:ガード)「Be the Greatest PG ever(最高クラスのポイントガードに)」この言葉を忠実に再現するために、ポイントガードのために作られたシューズ。
という事ですけど、日本(アジア圏?)だけの販売とは之如何に…。
そこまでのパフォーマンスなのであればグローバルでも通用する筈だし、引いてはNBAでも十二分では?と感じる今日この頃…。

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