K1X Paradoxum レビュー

実はこんな物も履いてました!新作レビューまで(と言いつつ、これもまだ現行なんですけどね…)のお口濁しにお楽しみ頂ければ!
というわけで、今回はドイツブランドK1X”Paradoxum”を見てみようと思います。

購入から早2年半…。
レビューする(したい)シューズを優先的に履く/書いてたことも有り、中々書くタイミングを作れずにここ迄長引いてしまいました…。

今でこそ契約選手をちらほら見かける機会が増えましたが、購入した当時はまだ着用者が少なく。
購入のきっかけはもちろん「SOMECITY」で、”Anti Gravity”を着用してるプレイヤーを見て、「何だこれ?」と。(えぇ、ミーハーだと自分でも思いました。)
調べてみた所良さ気なローカットがあるなーと。(ここでAnti Gravityに行かない天邪鬼感…。)
ということで、ebayで飛行機飛ばして入手した次第です。(あとでSLAMさんで買えた事に気付いたのは内緒。)

Anti GravityもParadoxumもかなりのロングセラーモデルで、K1Xの拘りを感じますね。(とは言え、新モデルを出さない理由は…)
ちなみにParadoxumはAnti Gravityのローカットモデルとして開発されたものです。

今更感満載ですが、早速見てってみましょう!

今回選んだのはシンプルなホワイト。
他のカラーより黒のK1Xビッグロゴが映えて、個人的にはめちゃくちゃお気に入りです。

インサイドのブランクっぷりがこれまた格好良い!
なんか書いてみたくなる程。
マテリアル違いでメッシュモデルとレザーモデルが有りますが、自分はメッシュモデルでは無くレザーモデルを選んだ(K1Xのロゴの見栄えで)ので、アッパー全体がパンチングされたシンセティックレザーで覆われてます。
サポートの必要な爪先とヒールカウンター効果を狙った部分に更に1枚レイヤーを重ねた構成。
繋ぎ目は写真の通りインサイドの中足部付近の1箇所のみなので、シンプルで良いデティールだなーと。

アウトサイドのビッグロゴ感。個人的には結構お気に入り。
パンチングとは言え、メッシュマテリアルよりは流石に籠もります…。
インサイドのブランク感。
なんか書きたくなる…。
フィッティングに関して。
ラストが海外モデルらしく細め、かつ縦が長め。
マイサイズで購入してみましたが、横は個人的にはジャストサイズ+α程度。縦は、捨て寸にしては少しあまり目。
人によってはハーフダウンまで見ても良いかなーと感じます。

ただ、これは足入れ直後の感想で内側がメモリフォーム的で足馴染みが良いので、個人的にはハーフダウンでちょっとタイト目の方が後々考えると良いかなーという印象です。

内部構造はシュータンの左右をラバーバンドで固定している構造。
インナーブーティーな昨今に比べると不足に感じるかもしれないですけど、上でも書いた通りの内張りのお陰で個人的には特にフィットに関して不満は感じないです。

シンセティックレザー故なのか、左右サポートはシッカリしていて切り返しの不満等は皆無。
特に爪先周りの補強もあり、スツッターステップ等の細かいステップでのカッチリ感はむしろ最近のファブリックマテリアルより頼もしく感じます。

ヒール部分に関して、重ねたレザー部分はTPUになっていてるが故にヒールのブレも少なく良い感じ。
ヒールパットは最低限ながら、抜けに関してもシッカリしてますよ。

レースは太めの丸紐で、レース自体にもある程度フィット許容幅有り。
カッチリした特性を好む方はフラットシューレース等に変更されたほうが良いかも。
ただ、レースホールが補強されてる訳ではないのでレースホールの寿命は縮んでしまうかもしれません…。
ちなみに純正シューレースのレースパイプは5回ほどで飛んでいきました。^q^

シュータンをラバー固定してる構造。
これでもズレなど無く、快適です。
重ねたレザーと巻き上がったミッドソールのお陰で、
突き出し系のカッチリ感が良いなーと。
レースパターン。
3段目と5段目にレースループを挟む事でズレを防止して、快適性が高いのかなーと。
ヒール部分。
レザーを重ねていて分かり辛いですけど、
内側はTPUによるヒールカウンターなので、ブレは少ないです。
写真取ったのが大分昔(履く前に撮る派)なのでちょっとわかり辛いアングルですけど、
パッドは薄くも厚くも無いです。
(ちなみに今はシッカリオフホワイトに仕上がってます…。)
クッション性は…なんて形容しましょう?”TheシッカリとしたEVAフォーム”という感触。
個人的に一番近いかなーと感じたのはasicsバッシュのクッション性でした。(特にGELBURSTシリーズ)
ウェットと言うよりはドライな感触。

仕様としてはデュアルEVAフォームということで、
フォアフットは”W.H.U.I.T.A”、ヒール側は”W.L.O.T.C”とそれぞれ銘打たれている物が使い分けられてる構造。

WHUITA= Way Higher Up In The Air (ざっくり訳:高く飛べる)
WLOTC= Way Longer On The Cort (ざっくり訳:長くプレイ出来る)

ということで、フォアフット側は反発系・ヒール側は吸収特性という使い分けがされてるとのこと。
ただ、正直そこまで踏み心地的な差は感じ無いんですよね…。

いや、決して悪いと言うわけじゃないです。フロアフィールはむしろ好印象で、少し厚めながらシッカリとフロアを感じる事ができますし、クッション性も個人的には十分な程。(クッション性を求める方には物足りないだろうと思いますが。)

バランスは粗フラット。
センターにあるシャンクプレートのお陰で、追従性は悪くないです。
…ただこれ、マテリアルは何ですかね?カーボン?TPU???

センターに配されたシャンク。
透かしを見るとカーボンっぽい感じはするんですが…。
正直あまり期待してなかったトラクションですが、想像していたより遥かに良かったです。むしろ良好なくらいに。(海外系で過去に最悪だった経験有り…。)

履いてて分かる程に「接地面積が広い」と感じられるほどトラクションを掛けられる感覚は安心感有ります。
ただ、少し荒れてたりホコリ多めのフロアは苦手気味。ホコリ・汚れがついてくると粘りが大分落ちちゃうので、早いスパンで掃除必要です。

フォアフットのアウトサイドに大きく張り出したアウトリガー。この安定感は素晴らしい。しっかり支えてくれるので切り返しはとてもしやすいです。

アウトソール全体。
パターン拡大。
全体的にクロスなパターン。
この状態でも張り出したアウトリガーの存在が際立ってる。
大分外側に張り出してるアウトリガー。
安定感抜群です。
重量は26.5cmで349g。Hyperdunk 2017 Lowと全く同じ重量。
…でもこちらは粗シンセティックレザーに覆われてるわけで。
(となるとミッドソールの質量差な訳ですね。)


ということで、以下の様に評価してみようと思います。

フィット … 7/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 4/10
クッション … 8/10
コスパ … 9/10
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ALL … 36/50

フィットに関して、ハーフダウンした状態であれば+1付けても良かったかもしれません。

いや普通に履きやすくて、決して色物では無いですw
正直「格好良いだけのシューズだろうな…」と舐めてたんですけど、全然有りですw

しかも一つのモデルをロングセラーし続けてる事もあって、リピートし易い。これはasics的な好印象。
(同じシリーズながら毎年ころころ履き心地変わってしまう事もある訳で。)
この安心感たるや。


…ただここまで認知も上がったことですし、そろそろ色々なモデル開発を強化してくれても良い気はするんですが…どうでしょう?
(でもよく考えるとNBAではAntaやPeakにシェアで負けてしまうんですよね…。)

コメント

  1. このカラーってどこで買ったんですか?

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  2. 自分はebayで個人輸入して購入しました!

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