Jordan CP.3 XI レビュー

オーバーオールを書くまでに間に合わなかったレビュー…。
ここ最近PVが着々と下がっていってますけど、気にしません!細々とニッチな方にお伝え出来れば十分です!w

…それはさて置き、というわけで今回は”Jordan CP.3 XI”をレビューしてみようと思います。

なんで国内来ないんでしょうね?
B.Leagueもそれなりに広がってきていて国内シーンも徐々に良い方向に来てると思うんですけど、日本需要がやはり少ないからなのでしょうか…。

はい!という暗い話はさて置き、どんな履き心地なんでしょう。では早速。

今回選んだカラーは”TAXI”
とは言いつつ、Yellow Cabにしては黒バランスが強いなーとは感じますけど、良いんです格好良いから!

ブラックベースにイエローのセカンドカラーとポイントポイントで入ったレッドが良い感じ。


メッシュアッパーをベースに、爪先部分はSuper.Fly 2017に用いられたでシルバニアファミリーライクなスエードなシュラウドが一枚重なった構造。
フレックスグルーブの入り方等、前方向の屈曲性に寄与したパターンもよく似てるかなーと感じた次第。(このシュラウドは大好きなHardenのモデルと合わせたとかそうじゃないとか…おそらく合わせてませんけどw)

外観的に特筆すべき点はやはりストラップ。
アウトサイドからインサイドに向けて巻き上げる様に配されたストラップは、突き出し時の剛性感に一役買ってます。

アウトサイド。
前側屈曲に沿う様に溝が入ってます。
シュラウド部分にも屈曲溝。
「Hardenとオソロ!!!」って訳じゃないと思いますけどね…。
インサイド。
まぁ外れることは無いんですけど、インサイドにストラップの止口を持ってくるのは正直どうなんでしょう?
ベルトの内側にCPのサイン。
インナーはオーソドックスな踝前に切れ込みのは行ったスリーブ構造。
ただ、個人的に一番憤りを感じたのはホールド感。

結局Flight Webに戻すんかい!!!

と。CP.3 XではFlywireに変更されましたけど、IXの様にFlight Webで挟んだ方がどんなに良いと感じたことか…。いや、あれはあれで良いんです。…良いんですけど、足に沿ってアッパーが密着する感覚というのは、やはり面で抑えてくれる方がしっかり感が強いですよ。

ちなみに今回は足を覆ってるわけではなく左右独立してるので、足入れがし辛いということは無いです。

ちょっと紐が見苦しい感じでは有りますが、レーストップ以外はすべてFlight Webによるレースパイプ構造。
なんでCP.3 XもFlight Webにしなかったんでしょう…。
全体的なフィッティング。

ラストは「現行CPモデル」という感じで、前作がハーフダウンで良かったんで今作もハーフダウンを購入してみた訳ですが正解でした。
自分は細身な足幅なので、このタイト感は丁度良いです。縦寸はほんの少しだけ余りある感じ。
横幅広めな方はハーフアップorワンサイズアップまで様子見る感じになると思います。
(とはいえ、国内に来てないので中々試着の難しい所かと…。)
…あ、CPが子供時代に「シューズ共用の為にストラップ付きの…」の奴ですが、おわかりの通り今作のストラップでのサイジング調整は効きませんので、あしからず。

左右がFlight Webという事も有りロックウダンはかなり良好。
…ただ3点程注意ポイント。

一点目は、最下段のレースポイント。
ぶっちゃけレースポイント自体が問題という訳じゃないんですけど、問題はシュラウドの重なる部分が引っ張られる事によって、重なった分厚みができている部分が小指付近に干渉すること。正直、締めすぎると自分でも食い込んで痛いです。

二点目は、最上段のレースホールと一つ下の段のFlight Webレースパイプの親和性。
ここに関しては甲の高さがメインファクターになるので、甲が高い方には余り気にならないポイントだと思いますけど、何分甲の低い自分においては締め上げてもどうにもアウトサイド側が浮いてしまう状況に。(なんと言葉で説明し辛い状況…。)
この部分のロックダウン不足はどうしてもちょっと気になるポイントでした。

三点目は、単純にシューレースが硬い丸紐なので解けやすい!!!!

ヒール部分。
今作も前作同様ヒールタブは用いられてませんが、ヒール周りの剛性は前作よりも高いように感じます。CPのサインのおかげですかね。
巻き上がったストラップ&全体的に硬質なアッパー周りもあって、収まり・押さえ込みに不満は特に無いです。

ヒールパッドは今回もヒールパッド無しのシンプルな立体パッド。
ただ、収まり・押さえ込み・ブレ全てにおいて不満は特に無いです。
ヒール裏の浮き出たCPマーク。
剛性も高し。
インソールはOrtholite製。底材にはもう1枚クッション材が入ってます。
…そういえばこの組み合わせ結構多い気がするんですけど、Ortholiteインソールオンリーじゃ不足ポイントがなにかあるんですかね?

というのはさておき足裏の隙間は綺麗に殺してくれて、密着感の高さは秀逸の一言。
個人的には”Lebron Zoom Soldier IX”以降の感動ポイントでした。

クッションに関しては、これまで採用されていたフォアフットのアーティキュレーテッドZoom Airを廃止し、前後にZoom Airをインストール。ベースはファイロン。
ヒール側はヘキサゴンポッド、フォアフットはオーソドックスな変形ペンタゴンの幅広なもの。

個人的には、前作まで採用されていた9つに別れたアーティクレーテッドZoom Airによるフォアフットのフロアフィールは結構好みだったんですよね。
根本的にフォアフットのZoom Airを余り好まない自分でもすごく自然な乗り心地で且つZoom Airの恩恵設けられる、そして屈曲性も高い、とかなり良いソリューションだったと思うんですけどね…。(残念ながら前作を最後に採用モデルがなくなってしまいました。)

…というと「あまり良い印象じゃないのかな?」ってなると思うんですけど、ぶっちゃけそんなことは無いんですw。というか”根本的に乗り味が違う”ので単純比較出来ないんです。

まず前作までのフレキシブルなソールから、ソリッドで硬質感のある乗り味に変化。これによって、静から動に移行する際の細かいステップの時のフィーリングに大分違いが出てきます。
ソール周りが柔らかければ柔軟な左右切り返しに効きますし、剛のソール周りはレスポンスに効くわけで、今作は後者。
そして、速攻等の高速域での安定感・加速感も大きく違い、今作はガンガン加速していく乗り味。
ここでアッパー剛性とのバランスが出てくるわけで、かっちりなアッパーも含めて今作は総じて高速域での安定感が凄いというのが個人的感想です。

底材にクッション材がインストール。
他のカラー選べばよかったかなぁ…
(他のカラーは色々凝ってたりするので…。)
シンプルなジャンプマンロゴ。
裏側。
見づらいですけど、土踏まず部分にOrtholiteの文字。
アウトソールも加速・スピード性の表現だと思うんですけど、縦方向のヘリンボーンメイン。
グリップは相変わらず良くて、横方向切り返しでもきっちり効いてくれます。
夏だから?いえ、このラバー特性的に冬でも特に問題ないと思います。

アウトソール。
基本的に縦方向ヘリンボーン。
フォアフット下は密度を高くしてあります。
等間隔ヘリンボーン。
前作までがソール周りのデザインに拘りが有った故に今作はちょっと寂しいですけど、
これはこれでシンプルで良いです。
重量は26.0cmで379g。
ローカットにしては少し重めではありますけど、ガンガン走れる乗り味とかっちりしたロックダウンもあって、余り重さを意識させないバランスになってると感じます。


ということで、以下の様に評価してみます。

フィット …  8/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 7/10
クッション … 8/10
コスパ … 8/10
-----------------
ALL … 39/50

前2作と打って変わって全体的に硬質な仕上がりに。
ぶっちゃけ乗り味が違いすぎて、最初戸惑ったレベルでした。
ただ、履き続けていくうちにこの硬さのバランスの良さがすごく際立つ結果に。

というわけで、「めちゃくちゃ良いよ!」って形で終えたいんですけど、いくつかチクチクしたいなーと。

まず「なんで国内こねんだよぉぉぉ!」って事。
確かに日本でのバスケットボールシューズセールスは芳しくないんでしょうけど、それでもJordanブランドのメインストリーム位グローバル展開してくれても…と。

次に「AEの死亡」
このモデルがリリースされたタイミングが既にPlay Offに入ってからなので勿論あるわけ無いんですけど、でも「このモデルがAEになったらどうなったのか?」っていうのにものすごく興味が湧くわけで。
”AE”への昇華は基本的に軽量性や柔軟性の向上が見込まれ、このモデルでいうとストラップ部分の変換がどうなるか?というところにも興味津々。この特性を活かした上でどの様に変化させるか?ってwktk要素満載なわけです。
まぁ、そもそも母体のNike自体がEliteをリリースしてないので期待出来ないですし、そもそもCP自身がこのモデルを履きませんでしたしね…。

最後に「CPのモデルとは如何に?」という事。
まぁ、CP.3シリーズ自体がそもそも”CP.3”色がそこまで濃いという訳じゃないんですけど、今作は特に少ないなーと。
タンとヒールにシグロゴ、ストラップ裏にサインが入ってますけど本当にそれだけで、特にアウトソールに関しては何の特徴も無いシンプルなヘリンボーンパターン。
CP自身がリクエストしたのもストラップ部分だけですし、「シグってなんだろう?」って感じた所存です。
まぁ”本人が望んでこの乗り味に仕上がり、本人のパフォーマンスが最大限引き上げられている”ならただの杞憂ですがね…。(でも履いてない…。)

…最後は小言集みたいになってしまいましたが、改めて最後に!

シューズのパフォーマンスはかなり良いです!

と締めくくります。w

コメント

  1. こんにちは。今NIKEのPG1の25cmを履いていて、そろそろ変えようかと思っていてレビューを見てCP3xiを購入しようと思っています。ジョーダンモデルは横幅が狭いと聞きます。私は甲高です。26cmがいいでしょうか?それとも25.5どちらが良いでしょうか?

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    1. >Unknownさん
      コメントありがとうございます!
      足の形は千差万別なのでアドバイスが本当に難しいのですが、今履かれているのはPG 1の”EP”モデルと言う前提でお話させてもらいます。

      まず自分がPG 1 EPを履いた感触ですけど、割と広めに取られたラストという印象が強いです。

      Jordanシリーズ、特にCP.3シリーズは自分が履いてる限りお察しの通り細めのモデルにあたるので、もし現在履かれてるPG 1の横幅がぴったりということでしたらハーフアップ(ここで言うと25.5cm)でも若干窮屈に感じられるかもしれないです。
      ただ、シューズは履いてるうちに”あたり”が出てくるので、少しずつ足に馴染む&広がってくる事を計算してみると25.5cmでも最終的には満足度が高くなるかもなーと。
      序盤のキツさに耐えられるか?縦幅が捨て寸として許容範囲か?というポイントで選ばれると良いかなーと。
      CP.3 XI自体がレギュラー入したみたいなので、Nikeの試着期間を上手く利用してこの辺のポイントをしっかりと吟味されると良いかなーと思います。
      また、もし試着できる環境であるならば手間なく選択できるかなと思います。
      ちなみに甲の高さはこのモデルに関してはあまり気にしなくても良いポイントかなと思ってます。(指付近が高いと若干窮屈に感じられるかもしれませんが…。)

      答えという答えにならなくて申し訳ないです…。
      何かの参考になれば幸いです!

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