Jordan CP3.XII PF レビュー

さて、シリーズも12作目に来ました。
Jordanブランド内がガタツキ、メロラインの終息したりやCPモデルも終わるなんて話もちらほら。ベテラン勢のシグが大分怪しい状況の中なんとか出てきてくれました。

というわけで今回は”Jordan CP3.XII PF”をレビューしてみようと思います。

自分は9以降から履き始めたのですが、フィーリング的に結構好みで実は結構期待してました。…が、国内展開はだいぶ厳しそうで、先日やっとNike.comに来たと思ったらもうすでにラインナップから消失。
しかも国内リリースしたカラーはグローバルで全然展開されていないという不思議…。

はい、そういうのは置いておきましょう!

今回購入したのは国内Nikeから唯一リリースされたドミノカラー。ん?なんでドミノなんだろう…。
Colorwaysを調べようにも何も情報が無く、この辺りの背景がわからず…。
この辺りの情報をお持ちの方、教えていただければ幸いです;。

それはさておきデザインは結構凝ってまして、シュータントップのシンボルやヒールカウンター、アウトソールに至るまで”The ドミノ”。うーん、嫌いじゃない。

ちなみに”Bred”っぽい黒x赤のカラーがあるのですがそれに付けられてるColorタイトルが”Unfinished Business”との事。…いやこええよ。フラグじゃないだろうな…。


シュータンシンボルのドミノ。
右足は”23”、左足は”3”ってことですかね。
アウトソールもちゃんと別れてます。
なんか書いた風のこれも嫌いじゃない寧ろ好き。
まず外観から。

Flyknitアッパーをメインに、インサイド中足部付近とヒールカウンターはパテントレザーの仕様。
中足部はイン・アウトともに若干ミッドソールを巻き上げて、サポート性向上を狙ったものかと。

シューレースホールは最下段と2段目のアウト側2段のみFlightwebによるサイドレース、それ以外はイン・アウト共にアッパー貫通式でFlightwebやFlywire等無しのシンプルなもの。
インサイドのパーツ部分はレースールとして使えそうな穴が3箇所空いてまして、写真の様に遊んで見たりしてました。

アウトサイド。
Flyknitアッパーメイン。
インサイドは切り替えしてパテント。
シューレースホールの段をズラしたりして遊んでました。
さて肝心のフィッティング。

うーん、正直自分には厳しかったというのが正直なところで、PFというのは覚悟の上購入したのですがやはり最終的には自分には広すぎるという結論に至りました。
というのは決してラストだけの話では無く…。

まず根本的な部分ですが、箱出し時点のフィットは及第点で特に問題なし。しかし、実際にプレイしてみると爪先のFlyknitアッパーがあまりに華奢で広がっていってしまうという。上にも横にも。
それでもなんとかプレイを続けてみたんですが、最終的には指で摘める程に広がってしまい、これ以上はどうしようも有りませんでした…。実際のプレイで履けたのは2回が限界で、それ以降はシューティング用に割り切った利用程度に…。

逆にインサイドのパテントレザーによるホールドのフィーリングはとても良好。
寧ろ頑丈すぎて、外側のアッパーとの剛性バランスが若干悪くも感じてしまいました。

全部パテントにしてくれるか、最悪イン・アウトの材質入れ替えて貰えればまだ良かった気がします…。

もしかしたらPFが故に最終広がりが広いだけかもしれないとも思ったのですが、流石に海外から引っ張ってまで試す勇気は無く…。

爪先部分が広がっていってしまう…。
内部的にはオーソドックスなインナーブーティで足入れからの密着感も別に問題無く、
ヒール周りの抑え込み、剛性感も良好。
フィットにおける課題はやはりこのFlyknitアッパーになろうかと…。

中はハーフブーティー。
ヒールパッド周り。
しっかりしてるし、抑え込みも十分。
ドミノ+ジャンプマン。
オシャンティ。
デフォルトはこの位置。
こんな感じで下の段も使えました。
甲が低い民としては地味に嬉しかったポイント。
正しい使い方かわからないですが。
インソールは低反発系のもの。
フィーリングはOrtholiteっぽいフィーリングなんですけど何分刻印が無いので真意はわからず…。低反発系で足裏のスペースを殺してくれるタイプ。
そう言えばNikeの近年モデルはすべて低反発系のインソールですね。

そういえばこのモデルは固定方法がちょっと違って、ヒール部分1箇所に接着剤を用いた固定方法。うーん、これが硬ぇのなんの。
ミッドソールにダメージ入れずに取るのは粗不可能でした…。

表面はいつもどおり。
裏側。
ライン見えますけど、テープは粗生きてないです。
ヒール部分に接着剤なのか両面テープなのか、めちゃくちゃ硬い固定方法。
全然剥がれませんでした…。
ソール周りのフィーリングはXIのそれに大分近いフィーリングで、個人的には好感触。
フォア下のZoomも変な主張もなくコントローラブル。それでいてちゃんと反発を感じられます。
今作はXIで搭載されていたヒールZoomが省略されましたが、個人的にはあまり気にならず。変な癖も無く本当に使いやすいです。

トラクションも相変わらずしっかり効いてくれますし、ここ最近冷えてきて埃が浮きやすくなってきてますけど全然不安を感じないです。

アウトソール全体。
ヘリンボール基調のシンプルなもの。
フォア部アップ。
オーソドックスです。
ヒール部にはフクロウが。
他のカラーだとこのフクロウがメインモチーフっぽいんですけど、このカラーではこの場所のみ。
これはCP一家の星座シンボルらしいです。

重量は26.0cmで374.5g。
ローカットの中ではそこそこ重量がある方ですが、前作のXIは379gだったので、前作よりは軽いです。
他のモデルと比較するとWhy Not Zer0.1 Lowが粗同じ重量。


ということで、以下の様に評価してみます。

フィット …  4/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 8/10
コスパ … 8/10
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ALL … 36/50

うーん、正直”力を入れて作りました!!”というのはあまり感じなかったのが正直なところで、ぶっちゃけ他プレイヤーの1stシグモデルの方が力入ってるかなと…。
それこそZoom Freak 1の方が諸々凝ってるよね、というのが正直な感想でした。
リテール価格も100USDという、最早シグモデルというより粗テイクダウンレベルの価格帯ですしね…。

正直XIに関しても殆ど本人が履かず、XIIのリリース直前にXIをちょろっと履いた感じだった所から見るにJordanブランドとCP自身との間に若干の軋轢を感じるんですけど…。

これらのバイアス抜きにして見ても「うーん、コレはちょっと…」なポイントがちょこちょこ合ったのは確かで、自作ではこの辺りが改善される事を切に願うばかりです。
…次、ありますでしょうか?いえ、”Unfinished Business”ですもんね!期待して待ちます!

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