Nike Kobe 10 レビュー

レビュー3本目、今回はNikeのKobe 10を取り上げてみたいと思います。
ギリ現行!といっても、発売されたのは今年の2月なんですけどね…。
なんと月日の立つことの早い…。
今年は通期通して、怪我なくコービーが活躍するところを見たいです。
ただ、年齢的には厳しいのかもしれないですね…。ナッシュも引退してしまったことですし…。
さて、話を戻します。
自分が履いたコービーは3作目。8からなのでニワカと言われても仕方ないと思ってますが、気にしません。
Kobeシリーズは27.0をずっと購入してきましたが、今回は失敗したかもしれません…。



カラーウェイは初期カラーの”Blue Lagoon”、5AM Flightです。
自分としてはとてもお気に入りのカラーですが、コービー本人が履いてるところはあまり見てませんし、挙句の果てにはNike.comで投げ売りされてた時は…。

さて、気を撮り直して!
まず、今回のKobe 10からZoom Kobe 7から採用し続けたドロップインインサートでは無く、普通のインソールになりました。


汚いのは置いといて下さい。

ギミックとしては面白く無いですけど、普通です。決して悪く無いです。
写真に撮れなかったですけど、インソールのフォアフットからつま先まで格子状のパターンが入ってます。
滑り止めに効果と同時に、多分ミッドソールに入ってるNike Free由来の屈曲溝を最大限有効化する為の物じゃないかなと勝手に想像してます。

クッションは、ヒールにビジブルズームエア、ミッド~フォアヒットはミッドソール素材のルナロン。
歩いてるだけで、モニモニ・ムチムチ、とても気持ち良いクッション性です。
フォアフットでのジャンプ時にも適度なクッションを感じながら、フロアの感覚もそこそこつかめて、快適にプレー出来ます。
ただ、マイナス面も触れておくと、Kobe 8、9に比べるとダイレクト感は薄れて、ソールに”乗る”感覚が強くなりました。
これにより、フロアの感覚は若干掴み辛くなったかなぁーという印象が有ります。
8以降、ダイレクトなショックはコービーの体に合わなくなってきたのか、クッション性を強化傾向で変化していってるので、致し方無いかなと感じます。


ヒールのズームの位置。7以降のAIRの復活。

アッパーは8・9共通で使用していたEMでは無く、9で新規採用されたFlyknit…でも無く、新たに採用されたオープンウェーブテキスタイルアッパー。
最初は少し固めですが、こなれてくると硬さはあまり気にならなくなり、剛性も高いので、不意な切り返しの際などの不満は感じません。
素材もそうですけど、インサートシステムでなくなったのも剛性強化に一役買ってるのかなーと感じます。(8は所々で明らかな剛性不足が見られましたしね…。)
ただ、剛性増=重量増なので、そこはトレードオフですね。
ちなみにEliteは、9から引き続きのFlyknitが採用されてます。
9で復活したFlywireはまたなくなりましたが、剛性もフィットも向上してると感じます。


テキスタイルアッパー。サメのウロコ的パターン。
アッパー素材が直に足に当たるわけでは無く、インナーにブーティがもう1層控えてるので、足辺りは悪く無いです。ただし、通気性はEMに劣ります。
シュータンにパンチングとメッシュはあるので、そこがメインのベンチレーションになると思います。

メッシュ部分。通気性はあまり良くないです。ブーティのように途中まで固定。
今回のKobe10でもアウトソールパターンをアグレッシブに変更してきており、従来のヘリンボーンも、9の足型プレッシャーマークも無しで、今回はノジュールという細かな突起が無数に配されてます。

全体に配されたノジュール。細かいですが、屈曲溝のブロックに併せて配されてます。
レースカーのタイヤからインスパイアされたとのことですが、自分の知る限りこんなパターンのタイヤってあったっけ…。(グリップだけを稼ぐなら、スリックじゃ…。)
素材はKobeシリーズ宜しく、柔らかめ。(タイヤで言うとさながらソフトコンパウンド)
グリップは現行Nikeシューズの中でもトップクラスと言えると思います。ただ…。
Kobe 9と比べてしまうと、一歩下がります…。
Kobe 9のグリップは良すぎましたね。過去最高のグリップと言っても過言では無いです。
ただ、下がったとはいえ十二分にグリップしますし、不満は皆無です。
(なぜグリップ力を下げたのかはまた別の機会に考えて見たいと思います。)

ちょっと長くなってしまいましたが、以上を踏まえて下記通り評価してみたいと思います。

フィット … 8/10
グリップ … 9/10
ベンチレーション … 5/10
クッション … 9/10
コスパ … 5/10
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ALL … 36/50

Kobeシリーズはやはり最高峰のパフォーマンスと言えると思います。
極限までパフォーマンスを高めたいその開発姿勢は、今作も引き続いて継承されてると思います。
ただ、これまでのシリーズの様に尖ったパフォーマンスではなく、良い意味で少し丸くなったのかなという印象。
ただ、やっぱりフラグシップとはいえ、高いなーと…。
もちろん、開発にかかる費用やパフォーマンスが値段に見合わないかと問われれば、Noですが、このパフォーマンスを一般用途では活用しきるのは難しいんだろうなーと感じた一足です。
その為かテイクダウンモデルやセミシグがあるんですけどね…ハイエンド製品がある以上、積極的には選択し辛い今日この頃…。

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