adidas Crazylight Boost 2 Low Primeknit レビュー

さて、今年初のレビュー。ちょっと遅くなってしまいました。
今回はadidasのCrazy light boost 2 Low Primeknit(名前画長い。)をレビューをしてみたいと思います。


本当はKobe 11を先に履きたかったんですけど、如何せん到着が遅れたので、タイミング的にこちらが先に・・・。

今シーズンはコート内/外問わず、adidasは話題が絶えませんでしたね。
大きいところでいうと、コート内ではJ.Hardenが、コート外ではKanye Westがadiadsと契約。
特にコート外の反響が大きく、Yeezyシリーズはセレブ御用達な為か相変わらずめちゃくちゃ高値で取引されてますね。(個人的には普段使いの靴には余り興味ないので…。)
そういやN.Youngもコート上で履いたりして盛大にブーイングされてましたね。

それはさておき、Crazy light boost 2 Primeknitのリリース辺りから、Yeezyまで例に漏れず同じ様なシルエットに見えるのは俺だけでしょうか?

はい、前置きが長くなりました。
ということで早速シューズの方を見てってみようと思います。
まずCrazy lightシリーズということで、まず重量から触れてみようかと。

実測値。26.5cm(参考までに)
334g。
ぱっと値だけ出ても余り実感が湧かなかったですけど、過去のシューズの実測で出してみると、Kobe 8(274g)、KD8(325g)に次ぐ3番目ということを考えると十分に軽量の部類と言って過言は無いと思います。
Boost搭載前のCrazy Light(最終的に、27.0cmで258g!)と比べると確かに”重量増”になりますけど、個人的にはこちらの方がバランスが良くて好みです。その理由に関しては各項目でちょろちょろ触れてってみようかと。
すごくちなみにですけど、前作からも微増です。(前作は27.0cmで330gとの事でした。)

では履いた感触へ。
まずフィット。
今まで履いたadidasのシューズは大体がラストが細いので前足部の横幅がきつく、ハーフサイズからワンサイズアップくらいまで見る必要が有りましたけど、今作はマイサイズで大丈夫でした。
ヒールカップが少し特徴的で、クッショが少し厚め&踵に対して巻き込む様な形状。
最初試着した時はすこし縦方向に対してきつく感じましたけど、踵を抑えこむともう少し深くにフィットするポイントがあるので、もし試着する際はここら辺も考慮の程。
ヒールカウンターはTPU素材でしっかり。
上記の形状もあって、かかとの収まりはとても良いです。
(にしてもこの靴、adidasのロゴがこのヒールだけというシンプルさ。個人的にはあまりゴテゴテ主張されるよりは好印象ですけど。)

もう1点、自分にとってadidasシューズのフィッティングでの懸念点は、中・後足部にかけて配されてるシャンクがそもそも足に合わなかったという事。
特に土踏まず部分のアーチの形状が足に合わず、Crazyquick2等は履きたくても履けなかった経緯が有ります。
しかし、今作は形状が変更されたのか、まだ若干狭さはあるものの、大分違和感無く履ける様になりました。
Crazyquick 3も試着した感じ同じような感じだったので、選択肢として加えられて喜ばしい限りです。

ヒールカップの形状。少し深めに履いて下さい。
アッパーは前作のTechfitから変更され、Primeknitへ。
ニットと言われると、NikeのFlyknit的な物を想像してたのですけど、明らかにこちらの方が柔らかく、薄い。(そして肌触りが良い!)
感触的にはどちらかと言うと、Flyknitと言うよりEngneerd Meshに近い柔らかさ。
要するに、マテリアル的にヤワヤワの部類に入るので最初から足馴染みがとても良いですが、ちょっと耐久性は心配。
サイドはシューレースを絞めるとベルトのように足にフィットするので、締めやすいし補強の面でも結構しっかりしてます。

PrimeKnitアッパー。とてもフレキシブルな素材。
シュータンはトップ意外メッシュ。トップはヌバック的な素材。
クッションは薄めですけど、シューレーストップを強めに絞めても痛いということは無いです。
中足部のメッシュは別体式なんですけど、外側のシュータントップがクォーターと一体化していて、内側はクォーターの中に入り込む、ちょっと変わったラップ式。
内側は平太のゴムがミッドソールから伸びており、足を入れるだけで適度にフィットしてくれますし、ずれない。これ、結構画期的じゃないかと個人的には思ってます。

内側のタンはゴムで止まってます。
思ったよりもしっかりしたゴムなので、足を入れて直ぐに適度似フィットします。
さてさて、次はクッション性。
先にフォアフット側、ソースは見つかりませんでしたけど、おそらくadiprene+ではないかと。(間違ってたらすみません。感覚的にD・Lillard1のそれとすごく似てるなーと・・・。)
クッション性はうーん、そこそこですね。どちらかというとソリッドで、フロアの感覚がとても掴みやすい味付け。
反面、ZoomAirやLunarlon的なクッションはあまり期待しない方が良いかと。

お待ちかね、ヒールのBoostフォーム。
"バンバン跳ねる!"・・・という訳ではなさそうで、どちらかというと"吸収"特性なフォームに感じます。
でもこのフォーム、本当に面白いですね。なにより衝撃の往なし方が本当に上手くて、あえて踵側に強めの衝撃を加えても、ほとんど体への衝撃が来ない程に吸収されてしまいます。
加えて、戻る力もソコソコ強いので、衝撃が綺麗に推進力に変換されてるのか、ものすごく走りやすい。
うーん、上手く説明出来ないのがもどかしい・・・。
これはフルレングスBoostがとても気になる。

サイドから見ると、ヒールのほんとに端っこだけに搭載されてる様に見えますけど、ちゃんと中足部後方くらいまで搭載されてますのでご安心を。
プレイしててあまり気になる場所ではないですが、Boost搭載位置前方は見てのとおりEVA素材に覆われてるためか、後ろのBoostフォーム剥き出し部分より若干硬めに感じます。
おそらくBoostフォームだけだと横方向のブレを抑制できないからでは無いですかね。

Boostフォーム。プニプニ。
搭載位置前方はEVA材に覆われてるので少し硬め。
インソールはペラッペラ。
まぁこのシューズ自体がインソールにクッション性を求めてるプロダクトでは無いので良いです。
ただ、このシューズ最大の弱点、インソールが滑る!
これは相変わらずでしたね・・・。
これは自分の雑感ですけど、adidasのインソールは他のメーカーに比べて折り目が細かい為に滑るんではないかと。それこそ水着的な。
ソックスによっても若干違いますけど、根本的はやっぱ滑りやすいです。
人によっては結構致命的に感じるかと思いますので、もし気にされる方は別途インソールを準備される事をお勧めします。
その際は必ず持参してフィッティングを。なにせデフォのソールがペラッペラなもんで、一般的なソール入れたらきっつきつという事になりかねないかと・・・。

インソール後ろ。特筆すべきことはあまり無いかと・・・。
なにせペラッペラなので・・・。
インソール表。滑る!

最後にグリップ。
adizero Crazylight 1,2を履いてたと時はここが何より弱点でしたけど、本当にここ最近のadidasシューズのグリップは良くなりました。
材質的には少し硬めなんですけど、良く止まる。
スキール音バリバリ的なグリップではなく粘るようなグリップです。
ゴムの比率上げたんですかね?であれば重量増は納得です。
アウトリガーも控えめながら安定性に一役買ってます。

アウトソール。
パターンはなんていえば良いでしょう・・・。ヘリンボーンとしときます。

アウトリガーの出っ張りは控えめ。
ただ、ちゃんと仕事はしてますよ。

というわけ、以下の様に評価してみようと思います。

フィット … 9/10
グリップ … 9/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 9/10
コスパ … 7/10
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ALL … 42/50

フレームの狭さがまだ少し気になりますけど、それが許容出来るのであれば十二分にお勧め出来るシューズではないかと。
正直に言えば、N社のシグネチャーな20k強のシューズと比較しても個人的には不満無いです。
特に"Kobe 9ではなく、Kobe 8の方が好き!"という人にはドンピシャに嵌ると思います。(自分はその手です。)

さてさて、J・Hardenがadidasと契約してこのモデルをメインに履いてるわけですけど、Nike時代のモデル、特に最後に履いてたセミシグといっても過言では無い"Hyperchase"で求めたものが"素足感"であるならば、このシューズは最適なのではないかと。
(良く考えると屈曲性特化なCrazyquickも"素足感"特性の靴ですね。)
Nikeでこれを求めようとすると、毎シリーズ評価の高いKobeシリーズとがっつり被ってしまうので、Nikeとしてもシグネチャーを作る事に対して腰が重かったのかもしれません・・・。(あくまで著者の妄想ですのであしからず。)

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