さて今回は、某オークションで珍しいものを見つけたので入手してみたシューズ、”Anta Sharkweb Control”をレビューしてみたいと思います。
日本ではほぼ入手出来ないし、中国の振興企業のシューズなので果たしてどれだけの人が興味あるかわからないですが、気になっちゃったから仕方ない。
さて、なぜ気になったかはご存知の通り”スプラッシュブラザーズ”の一人、Klay ThompsonがANTAと契約し、KT Fireができるまでの間に履いていたシューズだったからです。(そして不満があり、その期間は別のシューズを履いたりもしてました…。今はKT 1ちゃんと履いてますね。)
近年は中国系企業の積極的参入も気になっており、どのような靴なのかも興味ありましたし。
さて、前置きはこの辺にして肝心の靴を見てみようと思います。
カラーは見ての通りClippersチームカラーという、それこそGSWと何ら関係の無いものになってますが、選んで買えるような状況ではないので気にしません。
個人的にはアクセントのピンクが結構好みだったりします。
ちなみにこのSharkweb Control、いろいろなチームカラーが販売されてたりします。
気に入ったチームのカラーがあれば、お一つどうでしょう?w
Clippersカラー。個人的にはGSWが良かったな−…。 |
マイサイズ(26,5cm)で購入してみましたけど、ちょっとでかい。
横方向はいいとして、縦方向が特に長い気がします。
長さだけで見るとハーフサイズダウンでも良かったかもしれません。
最近のシューズでここまでサイズが外れてるのは珍しくなったので、この感覚は久々。
アッパーは名前の由来の通り、”Sharkweb”と呼ばれるもの。らしい。
といっても、なにも特別な物では無く、普通のメッシュな布地にTPUの鱗の様な物が貼られてるだけなので、すごくチープに感じるという…。(Kobe Xのあれと比べては決していけない。)
サイドステップを踏んだ時に大きくヨレる事はなかったので、おそらく補強が目的なのでは無いかと思ってます。
ちなみに、アウトサイド一体にこの鱗が貼られてますが、アンクルに行くにつれて鱗のサイズが小さく、密度が上がってきます。
トゥ部分を除くインサイドは、見ての通り切り返してヌバックの様な目の細かい布地。
この切り返し部分で綺麗に屈曲するので、ウロコが邪魔する様な事も無いです。
アウトサイド。 |
インサイド |
Sharkweb。特別な何かは特に無いです。 |
シュータンはトップ意外はメッシュ。トップはこれまたヌバックの様な感触の素材でかつ大きめ。
クッションはそこまで厚く無いですけど、タンの大きさのせいでトップラインは閉め辛く、ちょっと甘目に。
トゥ側の狭いカッティングなので、締め付けは思ったより悪くないです。 |
このベルトはアッパーとインナーブーティーの間に入ってるので、締めあげた時の不快感も無し。
レースは、伸びの少ない薄い紐。締め上げる事に関して不満は無いです。
どこかで見たことが有る構造…。 |
インナーブーティ。 内側は真っ白…。 |
別体のヒールカウンターは無しなので、ヒールカップで抑える訳ですけど、少し収まりは弱めで若干踵が遊ぶ感覚があります。
一応踵を抑える様にパッドは配されてるんですけど、薄めなのでそこまで引っかからないという…。
ライニングはデーハーな迷彩の様な柄のメッシュ素材。これまた、滑り止める様な工夫は特に無いです。まぁ特に気にする程滑るという事もないですけど。
造形は意外に凝ってます。ヒールタブも潜り込ませて縫い付けてますし。 ただ、肝心の収まりはいまいち…。 |
ライニングは派手派手なカモフラ柄的なパターンのメッシュ。 ソックスによって少し滑る様な感触がありました。 |
名称はちょっとわからなかったフルレングスウレタンフォーム。
感覚的には少し柔らかめで、衝撃吸収性は良いです。どれくらい保つかは分からないですが…。
上手く表現出来ないですけど、感覚的にはMicroGにちょっと似てる感じでかつ、MicroGをウェットと例えるなら、こちらはどちらかというとドライな感じで”もちっ”としたものは無く、どちらかと言うとスポンジ−な感じです。
全体的に厚めで、フロアインフォ−メーションは若干弱めに感じます。
ちなみにミッドソールの横に入ってる”Control-5WD”は後ほど。
名称不明なミッドソールのウレタン。 衝撃吸収は悪くないです。どれくらい保つかは不明。 |
インソールはペラペラなので、クッションは期待出来ないです。 そして、形状に特に工夫が見られないな−と…。 |
裏側。パンチングが前・中足部に少し。 |
NBAのホログラムシールがインソールに貼られてます。 そこまでライセンス商品を主張しなくても…。 |
インソールの下にもクッション材は無し。 |
ここで前述の”Control-5WD”が出てきまして、見ての通り足型モチーフのアウトソール形状。
5本指すべてで推進力を!= 5WDというわけですね。
ただ、adipure trainerの用に独立してる訳でも無く(まぁそんなバッシュ、履きづらくて遠慮しときますが…。)、履いた感じは至って普通です。
ただ、指毎にフレックスグルーブを入れてあったり、結構凝った形状してます。(特別屈曲しやすい訳では無いですけど。ちなみにANTA RR1も同じソールパターンですね。)
足型モチーフというとKobe 9を思い出しますけど、どっちが先だったんでしょう。
詳しい発売日がわからなかったので、詳細わからず。
肝心のグリップは予想より普通に止まれます。正直舐めてましたw
若干ホコリの付着に弱めですけど、比較的スリッピーなコートでも綺麗に保てば問題無しです。
限界も思ったより高そうで、そこそこ粘ります。
改めて見ると結構奇抜なパターン。 |
KD 7より1g重いだけと考えれば、ハイカットでこの重量は軽量と呼べるでしょうね。
靴の仕上がりはちょっと雑いかなー・・・。 |
フィット … 6/10
グリップ … 7/10
ベンチレーション … 6/10
クッション … 7/10
コスパ … 5/10
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ALL … 31/50
Kyrie 2は所有はしてないまでも、現物見た限り遥かにクオリティ高いですし、Curry 2も比べ物にならないくらい良く出来てるので…。
海外ショップ見る限り、99.99USDにディスカウントされてましたけど、正直それでもまだコスパは良いとは言えないかと…。(自分ならHyperchaseを選択します。)
ただ、これはあくまでベースモデルですし、Rajon RondoやKlay Thompsonのシグネチャーモデルはもしかしたらもっと良いパフォーマンスかもしれません。
また、まだまだ発展途上のメーカーなので、今後に期待したいと思います。
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