さて、今更感が漂うモデルではありますが、今回はNike Hyperchaseを見てみようかと思います。
Crazylight Boost low Primeknit(長い)でもちょっと触れたように、James HardenがNikeとの契約時の最後に履いていたモデルでかつ、デザインから関わっていたモデルということもあり、Hardenの名を冠してないだけでシグネチャーモデルと呼んでも過言は無いこのモデル。
スーパーナチュラルモーションと銘打って発売されたこのシューズは果たしてどのようなモデルだったのか?早速見てってみようと思います。
…の前に、カラーリングをちょこっと。
このカラーリングはNike x flagment designのコラボモデルの”Rough Green”と呼ばれるカラーで、スウッシュにクロスヘアがあしらわれてる等、アーミー色の強いカラーウェイになっているので、個人的にはたまらない一足です。
また、各所にflagment designのサンダーマークがつけられてます。
さて、肝心のシューズの方へ。
まず第一に触れるべきは、特徴的なアシンメトリー構造のレーシングパターンかと。
よく考えるとこの配置ってロックダウンにはとても効率的で、構造的に一番高い位置に来る親指の第一中足骨のうえでレーシングすることで、フィット性を良くすることを狙った構造…のはずなんですけど、このモデルに関してはちょっと強制力が強すぎる様な…。ロックダウンはしっかりしてて良いんですけど…。
EPラストなので横幅自体はそこまで狭いわけでは無いですが、締め込んでくと小指・薬指に今までに履いた靴では感じたことがない圧迫感を感じました。
おそらく構造的に、”自然に足が広がる”という事が起きにくいのも関係してるかもしれません。
アッパーのメッシュはフレキシブルではあるものの、伸縮性のある素材では無いので、もし紐を閉めずにこのサイドに狭さを感じる人はハーフサイズ上げるか、素直に諦めた方が良いかもしれません。サイドステップを踏んだ時に痛みが出る可能性が有りそうです…。
Flywireは直接的に締め込みでは無いですけど、配置されてる箇所はやはり強めのテンションになるので、ここら辺も重点的に見ておいた方がいいかもしれません。
ここら辺、アッパーだけで均一に閉めこめるHyperliveでどの程度変わるのか、個人的には興味があります。
内部的にはインナーブーティで、単体でもそれなりのフィット感があります。が、上記も相まってどんぴしゃな人は以外に少ないかと。
横幅合わせると縦幅が合わず、縦を合わせると横が・・・な人は結構いるんじゃないかと。
また、シルエット通り甲のラインが低めなので、意外に間口の狭いシューズなのではないかと感じます。
タンはペラッペラに見えて意外にしっかりしたクッションが入ってるので、トップラインが喰いこんで痛いということは無いです。
続いてクッション。
クッションはKobe 11でも少し触れましたが、フルレングスファイロンのドロップインインソール。
Kobe 9に比べるとインサート自体が厚めですけど、ルナロンに比べると硬めなので接地感は良いです。
また、Kobe 9の様にインサートの下に一枚クッションが貼られてます。
Kobe 9の場合はルナロンの柔らかさのおかげで少しフロアインフォメーションがスポイルされる嫌いがありましたけど、ファイロンのおかげかこちらはスポイルされること無く、ダイレクトに設置感を感じることができるので、個人的にはこちらの方が好みです。
反面、硬めということはクッション性を重視する人には物足りなく感じるかと。
ちなみに、Kobe 8の用に外側の剛性が低すぎて、中でインサートがずれてグニャリということは無いのでご安心下さい。
続いてトラクション。
アウトソールのパターンは全体的に六角形のパターンに、トラクションを掛けたい方向に横溝を掘ってある独特のパターン。
六角形はKobe 11と同じくNike Freeの様なフレキシビリティを狙ったものかと。
ぱっと触った触感は硬めで、硬さ的にはHyperdunk 2015のアウトソールと同じくらいですかね。
同じくらいのグリップ力なのかなと思いましたが、接地面積が大きいからか、こちらの方がグリップ力は良いです。
ただ、ホコリには少し弱めなのは一緒でした。
重量は、これまたKobe 11のレビューでも触れましたがインサートとしてはダントツの重さで87g。
ただ、外身は軽量なので、トータルでは349gと十分軽量に分類出来るかと。
という感じで、以下の様に評価してみようと思います。
個人的にはフレキシブル・ダイレクトなこういうシューズは好みですが、Nikeプロダクトで考えると、Kobeシリーズと被る”素足感”の追求かなと。
ただ、単純に”素足感”の追求として考えると違和感を感じるのはソールの形状で、インサートのシルエットからは伝わりづらいですけど、意外に前足部の反りが強め。
前方方向への動き出しは軽快なんですけど、素足特性の安定とはちょっと違うかな−と。
また、普通の靴の様に横方向にまっすぐ反ってるわけではなく外側から内側に対して斜めに角度がついてるのが最初履いた時に違和感として有りました。(ちょっと文章で説明しづらいですけど、下図の様な感じの角度です。)
これらを含めて、改めてCrazylight Boostを見ると、前足部はフラットだしインソールも低めでダイレクトな事もあって、”素足感”で見れば明らかにCrazylightの方が勝ってるかなと。
もし、Hardenの求めたものが本当に”素足感”なのであれば、Crazylightでの満足感は良かったのかもしれません。
ひとまず、adidasからHardenシグが出てきた時にその答えが分かりそうです。
Crazylight Boost low Primeknit(長い)でもちょっと触れたように、James HardenがNikeとの契約時の最後に履いていたモデルでかつ、デザインから関わっていたモデルということもあり、Hardenの名を冠してないだけでシグネチャーモデルと呼んでも過言は無いこのモデル。
スーパーナチュラルモーションと銘打って発売されたこのシューズは果たしてどのようなモデルだったのか?早速見てってみようと思います。
…の前に、カラーリングをちょこっと。
このカラーリングはNike x flagment designのコラボモデルの”Rough Green”と呼ばれるカラーで、スウッシュにクロスヘアがあしらわれてる等、アーミー色の強いカラーウェイになっているので、個人的にはたまらない一足です。
また、各所にflagment designのサンダーマークがつけられてます。
スウッシュにクロスヘアー。 |
ヒール、ソール、タンにサンダーマークが入ってます。 |
まず第一に触れるべきは、特徴的なアシンメトリー構造のレーシングパターンかと。
よく考えるとこの配置ってロックダウンにはとても効率的で、構造的に一番高い位置に来る親指の第一中足骨のうえでレーシングすることで、フィット性を良くすることを狙った構造…のはずなんですけど、このモデルに関してはちょっと強制力が強すぎる様な…。ロックダウンはしっかりしてて良いんですけど…。
EPラストなので横幅自体はそこまで狭いわけでは無いですが、締め込んでくと小指・薬指に今までに履いた靴では感じたことがない圧迫感を感じました。
おそらく構造的に、”自然に足が広がる”という事が起きにくいのも関係してるかもしれません。
アッパーのメッシュはフレキシブルではあるものの、伸縮性のある素材では無いので、もし紐を閉めずにこのサイドに狭さを感じる人はハーフサイズ上げるか、素直に諦めた方が良いかもしれません。サイドステップを踏んだ時に痛みが出る可能性が有りそうです…。
Flywireは直接的に締め込みでは無いですけど、配置されてる箇所はやはり強めのテンションになるので、ここら辺も重点的に見ておいた方がいいかもしれません。
ここら辺、アッパーだけで均一に閉めこめるHyperliveでどの程度変わるのか、個人的には興味があります。
アシンメトリー。ちょっと角度が強すぎるような…。 |
Flywireは直接締め込みでは無いですけど、やはり配置されてる箇所はテンション強めに感じます。 |
2層のアッパーに挟まれる様に配置。 下側はトゥの補強部分と合わせて固定してる模様。 外側のメッシュに関しては不明ですけど、内側のメッシュはEMっぽい感じがします。 |
横幅合わせると縦幅が合わず、縦を合わせると横が・・・な人は結構いるんじゃないかと。
また、シルエット通り甲のラインが低めなので、意外に間口の狭いシューズなのではないかと感じます。
インナーブーティ。中はメッシュ。 |
甲のラインが低いのも相まって、以外に間口は狭いかと・・・。 |
クッションはKobe 11でも少し触れましたが、フルレングスファイロンのドロップインインソール。
Kobe 9に比べるとインサート自体が厚めですけど、ルナロンに比べると硬めなので接地感は良いです。
また、Kobe 9の様にインサートの下に一枚クッションが貼られてます。
Kobe 9の場合はルナロンの柔らかさのおかげで少しフロアインフォメーションがスポイルされる嫌いがありましたけど、ファイロンのおかげかこちらはスポイルされること無く、ダイレクトに設置感を感じることができるので、個人的にはこちらの方が好みです。
反面、硬めということはクッション性を重視する人には物足りなく感じるかと。
ちなみに、Kobe 8の用に外側の剛性が低すぎて、中でインサートがずれてグニャリということは無いのでご安心下さい。
クッションが貼られてます。 |
ファイロンインサート。 ルナロンをウレタンとすると、こちらはゴムの様な感じ。 |
アウトソールのパターンは全体的に六角形のパターンに、トラクションを掛けたい方向に横溝を掘ってある独特のパターン。
六角形はKobe 11と同じくNike Freeの様なフレキシビリティを狙ったものかと。
ぱっと触った触感は硬めで、硬さ的にはHyperdunk 2015のアウトソールと同じくらいですかね。
同じくらいのグリップ力なのかなと思いましたが、接地面積が大きいからか、こちらの方がグリップ力は良いです。
ただ、ホコリには少し弱めなのは一緒でした。
ヘキサゴンパターンにトラクションを得たい方向に対して横溝。 グリップ力は悪く無いですよ。 |
ただ、外身は軽量なので、トータルでは349gと十分軽量に分類出来るかと。
フィット … 7/10
グリップ … 7/10
ベンチレーション … 7/10
クッション … 7/10
コスパ … 8/10
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ALL … 36/50
個人的にはフレキシブル・ダイレクトなこういうシューズは好みですが、Nikeプロダクトで考えると、Kobeシリーズと被る”素足感”の追求かなと。
ただ、単純に”素足感”の追求として考えると違和感を感じるのはソールの形状で、インサートのシルエットからは伝わりづらいですけど、意外に前足部の反りが強め。
前方方向への動き出しは軽快なんですけど、素足特性の安定とはちょっと違うかな−と。
また、普通の靴の様に横方向にまっすぐ反ってるわけではなく外側から内側に対して斜めに角度がついてるのが最初履いた時に違和感として有りました。(ちょっと文章で説明しづらいですけど、下図の様な感じの角度です。)
これらを含めて、改めてCrazylight Boostを見ると、前足部はフラットだしインソールも低めでダイレクトな事もあって、”素足感”で見れば明らかにCrazylightの方が勝ってるかなと。
もし、Hardenの求めたものが本当に”素足感”なのであれば、Crazylightでの満足感は良かったのかもしれません。
ひとまず、adidasからHardenシグが出てきた時にその答えが分かりそうです。
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こんな感じの角度。 |
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