Nike Hyperlive EP レビュー

さて、買ってしまいましたHyperlive!
Paul GeorgeがフラグシップなHyperdunkを履かずに、POでもこっちを履いてたのがとても印象的で、どうしても気になってしまったのでセールで来てたタイミングでポチッと。
おそらく皆さんも気になっているであろう、Hyperchaseとの違いを主に比較してみようと思います。
ちなみに、アウトソールのツーリングは同じなので、その点だけは割愛します。

すごくちなみにですけどHyperlive、”ハイパーライブ”だと思ってましたけど、ナイキ公式的には”ハイパーリブ”らしいです。どうでも良いですね。
せっかくならASGカラーを手に入れるべきだったなー…。


アウトソールのパターンは一緒です。
さて、まずはインソール。というか、インサート。
ここはHyperchaseと共通ですね。
裏側のパターン、表面の折り目、重量すらも同じなので、全く同じものを使用してると断定して良いでしょう。
強いて違いを上げるとしたら表面処理がツルツルかサラサラかの違いですけど、個人的にはHyperchaseのツルツルの方が内部では滑らなそうですね。
初見の方の為に記載しときますが、ファイロンインサートでルナロンと比較するとダイレクトでしっかりとした感触のクッショニングです。

裏面
表面
重量。
Hyperchaseのインソールと同じ重さ。
Hyperchaseのインソールとの比較。
上がHyperchaseです。テカってます。
さて、ここからは大きく違った点を。

まず1点目は、インナーブーティの開口度が広くなりました。
これにより履き口が広くなったので、足入れは更に良くなりました。
まぁ、Hyperchase自体履き辛かった訳では無いですけど、どちらかというとフィッティングが少し差が出てきます。
それは後ほど。


Hyperchaseとの開口度の違い。
大分この変の設計が変更されてます。
2点目は、レースパターンの角度・深さ・幅が変更に。これによるフィット感の変化が。
まず角度ですが、Hyperchaseのレビューでも少し触れたようにアングルをつけたレースパターンはメリットが有るので良いですが、Hyperchaseでは角度が強く、少し強制力が強かった嫌いが有りました。
それが、Hyperliveでは角度が弱くなりレースパターンも直線的な事もあって、足へのストレスが少し減ったように感じます。

続いて深さ。
深ければ深いほど前足部の固定感に影響してくる部分ですが、Hyperliveでは浅く、Flywireが無い事もあって、前足部の固定感が少し弱くなりました。(このおかげでマイサイズとハーフアップの2足を比較することに…。Hyperchaseはハーフアップだったんですけど…。)
この辺は好みの部分で、Flywireの局所的なフィット感を好むかアッパーによる均一なフィット感を好むかの差が出てます。

最後は幅。
自分は余り差が出てない部分ですが、Hyperchaseと比較すると幅が広く取らてます。
ここが上の項でも触れたインナーブーティの開口部の差との関連性が出てる部分かと。
Hyperchaseはよくも悪くもブーティのサイズ感がベースになってきましたが、Hyperliveでは開口部も幅も広く取られてる為、足への許容範囲が広くなりました。
甲が高い人も履けますよ!

レースパターンが大分違ってきてます。
 3点目はマテリアルの変化。
Hyperchaseの柔らかいメッシュから、Hypreliveでは少ししっかりしたフューズをメインに。
基本2層、多い所で3層のレイヤーで構成されたアッパーは確実にHyperchaseより剛性が上がってますね。
剛性が上がっても硬い訳では無いので、その点はご安心下さい。
3層の部分は爪先のアウトサイド部で、HyperchaseではFlywireを用いて補強していた部分。
Flywireでは局所的な点での補強ですが、Hyperliveではトップのレイヤーに実装することで面で効果を発揮出来るので、これまた好みの問題ですが、個人的にはHyperliveの方が良いアプローチなのかなーと感じてます。

持っているのがHyperchaseの基本モデルでは無くFlagmentなのでここで触れて良いかわかりませんが、シュータントップも3面サポートからカットの入ったフリーサポートへ変更に。
シューレースの変更もあって、足当たりは個人的にはHyperliveの方が良いと感じます。

ちなみに、フューズになったことで持った時に軽くなったように感じましたが、そこまで大きな差は無く、錯覚だったようです。

レイヤーのトップに補強のために1層レイヤーが重ねられてます。
重さは誤差の範囲でした…。
 最後に4つ目、サポートパーツの加減。
まず最初にヒールカウンターが削除されましたが、ヒール周りのサポートは正直余り変化を感じず。
ヒールカップはおそらく同一で、Hyperchase自体がそこまでガッチリ抑えてるという訳では無かったので、これを過度に気にする必要は無さそうです。

続いて、インサイド・アウトサイドをサポートする為、局所的にミッドソールを巻き上げ。
Hyperliveでアップデートされた部分で一番効果が大きい部分はここかと。
インサイドは土踏まずのアーチ部、アウトサイドはアウトリガー少し手前にに配されていて、再度ステップ等でもブレずにしっかり足をサポートしてくれます。
…と、同時にこの2点で縦方向の補強が入り、中足部のミッドソールはさながらシャンクの様な効果も。
このおかげで、Hyperchaseは足底全体がフレキシブルだったのに対してHyperliveでは前足部を屈曲させた時もしっかり中足部のアーチがフィットするので、安定感がかなり向上してます。
これは大きなメリットになるかなと。

ヒールカウンターは削除されました。
インサイド。
ちょっと見づらいですが、土踏まずのアーチに沿ってミッドソールを巻き上げ。
ちなみに、縦方向に溝が切られてるのも強度向上に一役買ってます。 
アウトサイド。
こちらわわかりやすいですね。
 という感じで、以下の様に評価してみようと思います。

フィット … 8/10
グリップ … 7/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 7/10
コスパ … 8/10
-----------------
ALL … 38/50

あえてAdidas的な表現を使わせてもらって、”Hyperchase 1.5”と評したいです。
ベースの動きやすさを維持しつつ要所要所でアップデートが加えられた”改良版”と考えてもらえると。
確かに低価格ラインでは有りますけど、個人的にはよっぽどのことが無い限りこれで満足です。w
ファイロンのダイレクト感とベースなHyperchaseの動きやすさは個人的に大好物ですし。

…で、純粋な比較としてHyperchaseを持ってる方が買い換える程か?というと、正直そこまでのバリューは無いかなと。
Hyperchaseを履きつぶして、これがドンピシャ!という人には良い選択肢と思いますが、買い換えてアップデートを!という人には劇的な変化では無いので、別の選択肢を考慮するのが良いと思います。

さて、個人的にはHyperliveにも後継が出てほしいなーと思ってるのですが、直近でZoom Air入なZoom Ascensionがリリースされてたりするので、Air搭載でリファインされるのかがちょっと気になってたりします。
できればファイロンインサートを継続してほしいなー…。

コメント

  1. 拝観させていただきました。
    とても素晴らしかったです。
    そこで質問なのですが、アシックスからするとやはりハーフアップのほうがいいのですか?ちなみにコービーはハーフアップしてきました。
    好みだとは思うのですがマイサイズできつかったら嫌だなと思い質問させてもらいました。

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  2. すみません、まさか自分のブログにコメントが付いてるなんて思わなかったので大分回答が遅くなってしまいました;
    読んで頂き、本当にありがとうございます!
    もうすでに購入されてしまったかもしれませんが、念の為回答とさせていただきます。
    個人的感覚ですが、構造的に締め込みが斜めなこともあってハーフアップの方がオススメかなと思います。
    近くで試着が難しい場合、他より少し高いかもしれないですがNike.comでの購入して、30日間の試着を受けるのがオススメです!
    以上、本当にありがとうございました!

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  3. お世話になります。似た様な今更の質問で申し訳ありません。
    謎の投げ売りになっているので購入を検討しているのですが…
    こちらのサイズの感覚としてはnikeの他製品と同様でしょうか?
    アドバイス頂ければと思います。当方zoom live、cp3 Ⅹで27.5です。

    余談ですがお昼休みのお供に拝見しています。
    今後も楽しみにしております。

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    1. いつもご覧頂き、本当にありがとうございます!
      そしてコメント遅くなってしまって本当に申し訳ありません;
      サイズ感に関してですが、Zoom liveに個人的に似てる感じがします。
      ただ、若干アングルの付くレースパターンなので横のロックダウン(特にアウトサイド)が人によっては少し強めに感じるかもしれないです。
      参考になれば幸いです!

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