Air Jordan XXX レビュー

まずはじめに断っておきますが、Jordanブランドを初めて履きますw

だいーぶ昔の小さな時に子供向けモデルを履いてた記憶は有るのですが、Jordanブランドでかつナンバリングモデルは初めてになります。
というのも、今まであまりJordanブランドに強い拘りが無く、それこそシューズに興味が出て、このブログを始めるまで何作目が出てるのかすら把握してなかったほどです。
(正直、こんなレベルなのでレビューを書くのもおこがましい程…。Jordanファンに怒られてしまいそう…。)

ではなぜこのシューズを履こうと思ったのか。それは純粋な興味からでした。
今まで複数のモデルを履いてきた中で、特にNikeシューズでのフォアフットZoomAirの膨らみに余りポジティブになれず、かといって折角のクッショニングソリューションをもっと自分にあった形で使用出来ないかと考えていた所、JordanブランドではZoomAirの搭載位置がアウトソール側であることに気付き「これだ!」と。
…と、以上な単純な動機からJordanブランドの靴を物色してた所、たまたまこのシューズが手元に来る機会を得るに至りました。

なので、過去のJordanナンバリングモデルとの比較等は一切無く、このモデル単体を見ての評価となりますことを予めご了承下さい。
特にこのXXXは、前作XX9にとても近いことから比べてどうかの言及が欲しい方がいらっしゃるかもしれませんが、本当に申し訳ないです。

逆にJordanブランドバイアスの無い評価を書ければとも思ってます。


では、前置きが大分長くなってしまいましたが、早速シューズの方を見てってみようと思います。
今回購入したカラーは”Black Cat”。マイケル・ジョーダンの通名からのインスピレーションカラーですね。

サイドからみたシルエットはミッドともハイとも言えない中間位ですかね?分類的にはハイカットになるかと。
ここらへん、最近のトレンドなミッドカットの前方が高くてヒール側が低い様な角度がついたシルエットではなく、昔のそれこそJordan 1みたいなスニーカー的シルエットに通ずる様に感じるのは自分だけでしょうか。

カットの高さが自分には新鮮に映りました。
初めてこの靴を手にした時の感想は”この靴金かかってるなー”ということでした。下世話ですみませんw
インソールには滑り止めの為にラバーが散りばめられてるし、ヒールを固定するためにアキレス腱部分に別でクッションが設けられてるし。
おそらくJordanシリーズではお馴染みな仕様何でしょうけど、なにせ初めてなもんで…。
特にインソールに施されたラバーの恩恵で足が中で滑らないって本当に素晴らしいですね。見習って下さい。>Adidasさん

ヒール部のアキレス腱部分に配されたパッドのおかげで踵の抜け感も無く、本当に快適。
ただ、個人的にですが凝った分だけセットアップが少し面倒ですね。
なんの気無しに足を入れただけだと、踵でこのパッドを下に下げてしまうし、インソールのグリップのおかげで足を少し前にずらして調整したくても出来ず、折角のフィット感が台無しにしてしまう感覚が…。
今はパッドを持ち上げた状態で履く様に気をつけてます。

ちょっと見づらいですけど、テカってる部分がラバーです。
別体なアキレス健部分のクッション。
併せて触れしまいますが、外側のネットモチーフなXXXロゴは外付けのヒールカウンターとしては余り効果を感じず。
パッドだけでもしっかり抑えこんでくれるので、そもそも機能として狙ってないかもしれないですけど。

ヒールのネットモチーフなXXXロゴ。
この流れ全体のフィッティングを。
全シューレースホールがFlight Webなこともあって、レースの締め上げと連動してサイドも密着感が上がってく感覚が素晴らしいです。が、ちょっと締め上げ辛く感じてしまいました…。
おそらく自分が下手なだけなんでしょうが、強めに締めていきたいのにトップラインを締めるとき時には中盤付近のテンションが逃げてしまって、再度締め直すことがしばしば…。

サイジングはマイサイズで購入しましたが、細めかつ長めに個人的には感じます。
細さは従来のNike的な幅を想像してもらえれば大丈夫かと。
長さに関してもプレイに支障が出るレベルでは無く、滑らないインソールなことも有るので、過敏に気にする必要はないと思います。
個人体感ではハーフダウンすると横幅がキツイことになりそうです。

毎度のことながら選択するカラーのせいで見辛い…。
クッションはファイロンベースで、フォアフットにZoom Air。
一番気になってた部分ですが、個人的にはやはりこっちの方がエアバッグの違和感が少ないように感じます…が、若干反発は弱めに感じるのは自分だけですかね?
ちょっと意地悪ですが、フォアフット側に体重をかけてみると反発というより吸収的な沈み込を感じます。
決してプレイしてて気になるってとかってわけではないですが、特性的にこういう風に感じたという参考程度に。

https://content.nike.com/content/dam/one-nike/en_us/season-2016-sp/Shop/Launch/02-2016/Air-Jordan-XXX/Air-Jordan-XXX-Flightplate.jpg.transform/default/image.jpg

ヒール側はZoom Air搭載してないですが、自分はプレイしててクッション不足を感じることは特にありませんでした。
ファイロンの吸収性もさることながら、ヒール部分の窪みによる効果が高いのではないかと。

動きやすさに関しては、ミッドソールの上に実装されてるシャンクプレートによる前後の繋がりが実に素晴らしいですね。
ごく自然に推進力を得られる感覚は病みつきになります。
今までフロントにシャーシが付いてるシューズを履く機会が少なかったので、最初はこの独特の張力の強さに慣れなかったですが、慣れてくると靴のおかげでどんどん加速してきます。

前後をつなぐテンドリルは反り過ぎを抑止するためかと思ってましたが、シャンクが下に下がりすぎるのを抑える事で、アーチ部分のフィット感を維持する役割だったんですね。

ヒール部分の窪み。
ただ、フロアの感覚を掴みやすいかと言われると、ちょっと違うかなーと。
クッションが柔らかすぎてぼやけるのとはちょっと違い、むしろ素直に入力を地面に伝える事が出来る方ですが、地面からのフィードバックはやはり”1枚挟んでる感”が拭えない感覚が有ります。
おそらくシャーシ付きのシューズの特性に合うか合わないかだと思うんですが、シャーシの部分で地面からのフィードバックを一度受け止めてくれてる感というか全てをシャープに感じられないというか…。(あぁ表現力が欲しい…。)
例えば、Kobeシリーズのフレキシブル性で素足のようにソリッドにフロアの感覚をつかめる感覚を好む人から見ると、ちょっと野暮ったく感じるかも知れないです。
自分がその口なので…。

グリップはダスティーなコートでもちゃんとトラクションを発揮出来ます。
材質的にも特性的にもKobe 11のアウトソールにとても近い印象で、ラバー自体は硬めですが、箱出しの時点でもスキール音が鳴る程のグリップ性。
ただ、これまたKobe 11よろしくホコリを拾いやすく、ホコリの付着によるグリップ低下が発生し易いので、早め早めで掃除してあげて下さい。

パターンはこれなんて言えば良いでしょう?
おそらく”エレファントパターン”として良いと思うんですが、不規則なブロックが散りばめられたようなパターン。
…と見せかけて、よくよく見ると縦方向のヘリンボーンの様に規則的に並べてあってこれまた凝ってるなーと。

アウトソール。
よく見てもらうとわかってもらえるかもしれませんが、縦方向ヘリンボーンのように配されてます。
全部入りきってないですが、フォアフットにもXXXモチーフ。

重量は26.5cmで405g。
まだレビューかけてないですが、これはLebron Soldier 9 EPとほぼ同じでした。


というわけ、以下の様に評価してみようと思います。

フィット … 9/10
グリップ … 9/10
ベンチレーション … 6/10
クッション … 8/10
コスパ … 6/10
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ALL … 38/50

フラグシップなことも有りちょっとお高めなプライスなので、コスパの点は下げてますが、シューズとしてのパフォーマンスは流石です。御見逸れしました。
シャーシによる張力を使ってバンバン加速する感覚・安定感を求める方にはこれほど最適な選択肢はないかと。
同時に、素足的な感覚を求める方にはちょっと趣向が違う靴なのかもとも感じました。
ただ、一度はトライしてみる価値が十分にあるかと。
こういうアプローチもあるのかと気づかせてくれる様なシューズなので、自分の求める特性がもしかしたら変わるかも?
これを機に他のJordanブランドのシューズもトライしてみようと思ってますので乞うご期待。

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