Nike Hyperdunk 2014 EP レビュー

さて、新作のレビューまでの繋ぎに過去のモデルを今のうちに振り返っておきます。

ということで、今回はこれまた今更ですが、Hyperdunk 2014 EPを見てみようかと。
2014年は夏季オリンピックの中間に開催されるFIBAワールドカップが開催されたのも記憶に新しいかと。
あの時のアメリカ代表のなんと豪華なことか。もちろんアメリカがぶっちぎりで優勝だったわけですけども。
今年のオリンピックはどうなることやら…。続々とスタープレイヤーが参加辞退を表明してますしね…。

そんなワールドカップの多くの国のスポンサーがNikeだったこともあり、このHyperdunk 2014の着用率がとても高かったのを鮮明に覚えてます。特にブラジルのカナリアイエロー!
…なんてのがEPラストに来るわけがないので、今回選んだのは”USA Awey”。
ネイビー基調に赤と白のコントラストが映えます。

さて、このHyperdunk、1世代前のモデルなわけですけどいまだに根強い人気があるようで、今シーズンも継続して着用してるプレイヤーをちらほら見かけました。P.Gasolや国内だと田臥選手が着用してましたね。
そして、2012年から続いたLunaronクッショニングの最後のモデルでもあります。

前置きが長くなりましたが、果たしてこのモデルはどの様なモデルだったのか?
現行の2015から逆に遡って見てみようと思います。


まずパッケージングですが、前々作のHyperdunk 2013と大きく変わらずインナーブーティ + フューズアッパー + Flywireの組み合わせ。

Flywireのケーブリングはアウトサイドからインサイドへ変更されてます。
おそらく、剛性のあるアッパーの外から締め付けるより、インナーブーティを直接締め上げる方がフィッティングを高めることができるからかと。といっても、2013のサイドもほぼメッシュだったので、そこまで固いアッパーだったというわけではないんですが。

あまりレビューで通気性に関して触れてきてないですが(蒸れてもあまり気にしてないというのも有りますが…。)、このシューズに関してはメリットとして通気性良好を上げて良いと感じます。
アッパーサイドもかなり肉抜きされたメッシュで、余り蒸れないです。

内側にケーブリングされたFlywire
インナーブーティはよく見かける中足部の左右に切れ込みがある形
踝横の肉抜き
速攻で方が崩れるかなと心配したんですが、杞憂でした。
肝心のフィッティングですが、前足部はEPラストと言えど少し狭め。
中足部はなかなか良いんですが、後足部・アンクル周りのフィッティングは少し甘め、という感じでしょうか。

前足部の狭さは、それこそ2013のグローバルラストに近い印象と感じるレベルですので、人によってはハーフアップ推奨かと。(まぁ、もう新規で購入される方は居らっしゃらないかもしれませんが…。)むしろこの狭さだとグローバルラストモデルはどのくらい狭かったのか…。

まず前足部ですが、この狭さの要因はおそらくこの独特のV字カットのせいかと。
かなり鋭角なV字で、調整幅も狭い為広がらない=狭いにつながってるかと。

反面、中足部はこの狭さのおかげ+Flywireのおかげで良好なフィット感。

鋭角なV字のカット
前作はここまで鋭角じゃなかったんですが…。
で、後足部ですが、ここに関してはそもそも論として自分の足首が細すぎる可能性があるので参考までに…。
踵からアンクル周りのアッパーの立ち上がりまでの距離が少し広く感じるのと、角度が立ってる様に感じます。

サイドからのシルエット
シルエット的には前作とあまり変わらないように感じるのですが、
前作より若干足首周りが広く感じるんですよね…。
今年モデルから変更されてしまったクッションですが、個人的にはLunalonのこの感触って結構好みなんですけどね…。
独特のモチっとした感覚はとても心地よく感じます。

確かに反発特性では無いですし、Zoom Airの反発を活かした跳躍と加速力の優位性も分かりますが、このまったりした感触も悪く無いと思うんですけどね…。

そういえば、そもそもLunalon搭載シューズがそもそも減ってしまいましたね…。

アウトソールはスキール音のするツルツル系で、柔らかく粘りのあるラバーなのでトラクション良好。
パターンはアウトサイドのヘリンボーン以外全方向広がりのダイヤ型。
そもそもラバーが良い感じなので、パターンに左右される感じは無いです。

接地感に関しては1点だけ言及したいのですが、分かりづらいくらい若干アウトソールがミッドソール側に湾曲してる模様。
踏み込んだ時に少し広がる感じが様な感覚が足に伝わるのがちょっと違和感を感じました。

アウトソール
グリップ良好
重量は26.5cmで351g。
ミッドカットでありながらKobe 11より軽い抜群の軽量性。


という訳で、以下のように評価してみようと思います。

フィット … 6/10
グリップ … 7 /10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 8/10
コスパ … 8/10
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ALL … 38/50

後足部のフィッティングが少し弱めに感じましたけど、やっぱバランスが良いシリーズだなーと。
で、2015とどっちが良いかという話ですけど、単純比較出来ない程に全く別物のプロダクトになってしまったので、正直好みの問題という回答が一番かと…。
2015のアンクル上までフィットするアッパーと、反発的なZoom Airの組み合わせも確かに魅力的では有るんですが、個人的には2014のLunaronによるやわからさとフロアの掴みやすい感覚の方が好みですかね。踵も痛くないし。
…という、なんか閉まらない感じ今回は終わります。

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