Under Armour Curry 2.5 レビュー

劇的なFinalからもうすぐ1ヶ月が経とうとしてます。
今シーズンは惜しくもチャンピオンリングを逃したGSW。レギュラーシーズンで最多勝利数を記録し、S.Curry自身も2年連続してシーズンMVPを獲得するなど、その華々しいタイトルを獲得した上でのこの敗北たるや、想像を絶する程の悔しさなんでしょうね…。
でも来シーズンはKDが加入し、更に強力になったロスターは未だに優勝候補筆頭と読んで過言はないと思います!

…と、この話題を書き始めると長くなってしまいますのでそこそこにして、そんなGSWのスターガード、S.Curryのシグネチャー、Curry 2.5を今回は見てみようと思います。

今年のCurry 2フィーバーは本当に凄かったですね。
特に日本では前シーズンのシーズンMVP&NBAチャンピオンでかつ、来日したこともあってかものすごい過熱っぷりで、転売屋の餌食にあったが為に、一時は異常なまでに高値で取引されてましたね。ほんとにやめて頂きたい。

して、この異常な人気を誇ったこのCurry 2の続編として登場したのがこのCurry 2.5…なんですが、Curry 2と共通してるのはミッドソールとアウトソール位で、全く別物のシューズに仕上がってます。

もちろん、その差も気になるところではあるのですが、個人的にどうしても気になったのは”どうしてCurryは履かなかったのか?”ということでした。

リリースタイミング的にもモデルナンバー的にも、POモデルの扱いだと思うんですけど、蓋を開けてみれば、試合開始で着用しててもハーフタイムでCurry 2に履き替えてきたり、そもそもCurry 2しか履かなかった試合の方が多かったり。
本来アップデートの筈がどうしてこうなったのだろう?と。

というわけで、この点に関して解明できたらなーと思ってます。

大分長くなってしまいましたので、早速見てってみましょう。


今回手に入れた(と言うよりまともに入手出来た)のは、”Black Taxi”と呼ばれるカラー。
Curryが着用した回数の中では多い方のカラーなので、ゲームを見られた方には覚えのあるカラーパターンかと思います。

まず先に上で少し触れましたが、ミッドソールとアウトソールは共通してる様なので割愛します。
パターンも一緒で、グリップ力も余り変わらず良好な部類。
ラバーがクリアだったので気付きましたが、アウトソールの下に何か書いてありますね。
解読出来なかったですが、なんて書いてあるんでしょう?

ソール位置・パターンも共通。
アウトリガーの位置のTPUパーツ、結構浅いですね。
なんて書いてあるんでしょう?
さて、違ってる部分を。
まずアッパー。
インサイドはウェットスーツの様な材質。アウトサイドはPUシェルなるマテリアル。

履く前に勝手に想像してたのは、インサイドの部分はフレキシブルな素材で動きやすく、アウトサイドは素材感でりカッチリさせたもの。…と思ってたんですが、やっぱり履かずして判断しちゃいけないですねー。
インサイドのこのアッパー、どちらかと言うと”硬め”で個人的にはこれだけでも十分な剛性に感じる程。それこそCurry 2のSpeedFormより硬い。
そしてアウトサイドはと言うと、インサイドのマテリアルの硬さと殆ど変わらず。
GSWのロゴになってる”Golden Bridge”からインスパイアされた縦溝のパターンとの事で、縦溝がリブとしての役割を果たして補強してくれるものと思ってたんですけど、どうもあまり効果が感じられず。PU素材自体も対して固くないです。

上でも触れたようにベースのマテリアルがそもそも硬めなので、剛性感に不満が有るわけでは無いですがちょっと拍子抜け。

インサイド。
ウェットスーツ的なアッパーが直に見える。
もうちょっと柔らかいかなーと思ったんですが…。
アウトサイド。
Golden Bridgeインスパイアのパターンの縦溝はもうちょっとカッチリするかと思ったんですが
ちょっと拍子抜け。
アップで。
ポイントポイントで溝の幅が若干違う。
構造も大きく変化。
従来のホールカットから完全なラップ式へ。ラップ式流行ってるんですかね?

肝心なフィット感ですが、…うーん、微妙と言わざるを得ないです…。
インサイドのこのアッパーの内側にクッションがあしらわれてて足当たりは良いんですが、硬いアッパー&構造のせいか、どうも締め込みに不満が残ります。
Curry 2でのSpeedFormの足に密着するようなフィット感の方が、1枚上手かなと。
シューレースの最下部も2.5の方が高い位置に来るので、爪先部分の締まりきりもCurry 2の方がきっちり締めあげる事ができます。

ちょっと気づいたんですが、サイズ感的には一緒なんですが構造的な問題か中のクッションの影響か、爪先部分の高さがCurry 2.5の方が低く感じます。親指の爪にアッパーが当たる感覚。
不快という程では無いですがちょっと気になりました。

特徴的なラップ構造&少しアングルの付いたレースパターン。
レースを外した状態。
アウトサイドから。

インサイド。
この癖が付いてくれない感じで、硬さが分かってもらえるかと…。
ヒール部分。
こちらもPUシェルのアッパーで覆われ、外付けのヒールカウンターは排除されました。(ヒールカップの下ら辺にTPUパーツがあしらわれてますが、正直あまり効果が無い。)
というわけで、ヒールカップのみで踵を抑える訳なんですが、どうもこちらも甘くなってしまった模様。
クッションの配置は足変わらず素晴らしく、静的な状態であれば心地よく踵を抑えてくれるのですが、動的な面見るとちょっと剛性が足りず、踵が遊んでしまう感覚を感じます。
おそらくロックダウンの不満がここでの踵の押さえ込み不足にも影響してしまってると思います。

そういえば、踵のカットの高さが引き上げられてますね。
裏側へ傾く動作の時はちょっと不快。
折り返し部分がアキレス腱に当たります。気にするのはおそらく自分だけですが…。(よく倒れるので…。)

ヒール部分。
外付けヒールカウンターは排除。
マイナスデザイン的には良いですが、ちょっと剛性不足かなぁ…。
重量は27.0cmで398g。
硬い・厚いアッパーの影響もあってか、Curry 2から約30gの増加。
マイナーアップデートで剛性が上がり、それに伴う重量増というのは良く有ることなので、個人的にはここら辺は許容範囲です。(CLBも2 → 2.5で30g増加してますしね。)
ただ、如何せんCurry 2自体がハイカットにしては軽かったことも有るので、体感的には結構インパクト有ります。
固くて動きにくく感じるアッパーも、体感増の影響してるかと。


という訳で、以下のように評価してみようと思います。

フィット … 6/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 5/10
クッション … 7/10
コスパ … 6/10
-----------------
ALL … 33/50

うーん・・・Curry 2が良すぎただけに大分辛口な評価になってしまいましたかね。
でも正直な感想、アップデートと呼べる部分が”剛性”位しか無く、それとトレードオフするにはちょっと魅力が足りないと言わざるを得ないです・・・。
何より優秀だったフィット感とフレキシビリティがスポイルされてしまったのが痛いかと。
Curryも同じ所に問題を感じたのかなーと。(だとしたらCurryのシグネチャーとは一体…。)

あくまで自分にとっては魅力が少なかったというだけで使う方によっては最適なシューズかも知れませんので、あくまでの参考としてみてもらえたら幸いです。

コメント

  1. はじめまして。
    curry2.5のサイズで質問なのですが、curry2と同じサイズで問題なかったですか?
    もしよろしければ教えて頂きたいです。
    よろしくお願いします。

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  2. 初めまして!コメントありがとうございます!
    ご質問頂いたサイズですが、個人感覚ではほぼ同じと感じました。
    何かの参考になれば幸いです!

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  3. はじめまして。
    Curry3のレビューしていただけませんか?

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  4. 初めまして、コメントありがとうございます!
    実は次回の投稿がCurry3の予定です;w
    現在、内容まとめてますので、今しばらくお時間頂ければと思います!

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