Air Jordan XXXI レビュー

なかなか履くタイミングが出来ず後回しになっていたシューズ。発売から大分時間がかかってしまいました。
というわけで、今回はAir Jordan XXXIを見てみようと思います。

いいですねーこのシルエット。個人的には好みです。レトロとイノベーションの融合的な。(じゃあJordan1買えよとう話でも有るんですけど…。)

個人的にはJordan Air XXXが体感的に良かったこともあり、地味に期待してたシューズでもあります。
さて、如何ほど。

今回選んだカラーは”Chjcago”。Bullsのホームカラーですね。
アウトソールにはシカゴの町並みデザインが入ってます。
豊富なカラーのAir Jordan 1インスパイアの為か、Air Jordan XXXIもカラーが選べるのが嬉しい所。


まずサイジングですけど結構タイト目です。
今回もマイサイズで購入しましたが、ハーフサイズアップでも良かったかもしれません。
(午前に選んだしわ寄せ…。)
横幅もさることながら、縦幅も捨て寸少なめ高さも低め。履く時は薄めのソックスと組み合わせて使ってます。

アッパーは今作もFlyweaveがメイン。手触りは前作のFlyweaveと同じ〜…とと言うよりはステッチ多めな分Flyknitに似た触感。

中〜後足部にかけてシンセティックレザーにフェードしていく構造。
あわせてフェードしていくスウッシュロゴが使い込んだAir Jordan 1を、旧世代から新世代への移行を表してるようで、このデザイン個人的には大好きです。
…って、デザインの事しか書いてないな…。

インサイド。
アンクル部分の初代Jordanロゴが型押しされてるのがまた良い。
アウトサイド。
こちらはお馴染みジャンプマンロゴ。
紐感が強く、Flyknitに近い肌触り。
結構つなぎ目わかりますね。
前作はよくある中足部までのスリッパブーティでしたが、今作は前〜後足部までスリーブ。(踝手前で切れてるので、決して履き辛くはないです。)
要するに、上述な格好良いアッパーを”纏う”という構造。

スリーブが厚くフィット感は少し心配でしたが、スリーブに沿う様に配されたFlywireの効果も有り密着感は高め。
ただ、この厚めのスリーブを抑え込む為にある程度強めに締め上げる必要がありますが、シューレースホールが弱くプレイしてると伸びてきて「あれ、緩んだ?」な感覚が…。
裏からレザーで補強はされてますがそれでも強度不足で広がってきてしまうので、ちょっと耐久性が心配…。
フィット感も含めてJordan XXXの様にFlightWebの方が良かった様な…とも思いますが、シルエット的にダメですかね…。

ちなみにスリーブに対してタンが薄く、強く締めると食い込んで痛いです。はい。

後足部のインナー。
かなり厚め。
シュータンは薄め。
トップの裏側にもChicagoモチーフ。
ただ、スリーブに対してタンが薄いので、締め込むと痛い…。
後足部のスリーブには踵・踝・アキレス腱を挟むようにパッドが分割して配されてて、上方向の抜け感の無さとフィット感はさすが。
…なんですが、横方向はちょっと抑え込みが弱い。
デザイン的にヒールカンターを付けるのはまぁあれですけど、それならもうちょっとヒールカップが固めでも良かった様な…。

ちなみにヒールカップはスリーブ内に入ってます。ならアッパーで補強を…。

ローカットモデルの情報が入ってるので、この辺りにメスが入ってればなーと個人的には期待してます。スリーブじゃ無さそうですし。
(Jordan XXIXはローカットでヒールの掴みが改善されたレビューもありますし!)

パッドの肉球感。
気持ちいです。
シンプルで格好良いんだけど、
ヒールカウンターが欲しかった所…。
最後にソール周り。これが個人的にはこのモデルの鬼門に…。

まずアウトソール。
Air Jordan XXIXから続く前後分割ソール+テンドリルの組み合わせからオーソドックスな1枚構造に。

パターンは全面的に格子状のヘリンボーン。
フォアフットとヒールのパターン入ってない部分は若干浮いてるからってことなんでしょうけど、この高さじゃ接地はしますよね。そりゃ。

で、肝心のグリップですが、”良すぎて駄目ラバー”でした…。

タイミング的にかなりコートコンディションの良いフロアでもプレイできたんですが、根本的に埃を拾い易い。
そしてラバー自体が少し硬くあまり粘らない特性で、埃がついた状態でもスキール音は鳴るものの、限界が低くそのままズルズル…。
というわけで、かなり短いスパンで掃除しないとグリップ力を維持出来ないということに…。一般的な体育館レベルだとディフェンスに戻る毎に手で拭いてました…。

NBAのクリーンなコートであれば大丈夫かもしれませんが、自分の様なプレイヤーはそんな良い環境でプレイできる機会なんかそもそも無いので…。

リリースされたカラーウェイのアウトソールは全てトランスルーセントなので、ソリッドラバーのモデルが出ればもっとグリップ力良いかもしれませんが、これまたデザイン的にソリッドが出ることは無さそう…。

グリップが生かせていないであろう理由はもう1点ありますが、後述。
(形状的にお気づきかもしれませんが…。)

全面的に格子状のヘリンボーンパターン。
グリップ力はうーん…。
ミッドソールはフルレングスZoom Air+ファイロンに。
クッション性に関しては間違いなくトップクラス。感触的にはKD 9のクッション性に近く、反発ではなく吸収特性のZoom Airで”グニュ”感が心地良いです。

それでいてミッドソール全体がかなり薄くフロアが近いのはGoodなんですが、接地感・安定感がうーん…。
その要因はアウトソール側の張り出したエアバッグ。

”エアバッグに乗っている”なフロアフィールも去ることながら、張り出している事により接地面積が少なくグラグラ…。
おそらくこのソール構造をフルに活用するには、ある程度体重が有る or 脚力で抑え込めるな人で、エアを沈み込ませてアウトソールがフラットに出来た時に初めて真価を発揮するかと。(グリップも。)
残念ながら自分にはそのどちらも持ち合わせてませんでした…。(貧弱…。)

ちなみにR.WestbrookがAir Jordan ”30.5仕様”を履いてるのは「フレキシビリティに不満があったから」ということらしいですが、自分はその辺りに不満は全く感じず。
どちらかと言うとフォアフットに配されたFlightSpeedプレートの反り感もそこそこで、フレキシブルな特性に感じました。

ただ、個人的にJordan XXXのソール周りでクッション性・接地感・グリップは大満足だったので、もし”30.5仕様”が手に入るなら間違いなくそちらを履きます。

張り出したエアバッグ。
接地感が個人的には駄目でした…。
この武器を使うにはある程度の鍛錬が必要かと…。
アウトリガーは気持ち程度。
それ以前にエアバッグで接地感が狭いので…。
重量は26.5cmで404g。前作と粗変わらず。

ココ最近のモデルは軽量至上主義では無く、
だいたい300g後半なので特別重いわけではないです。
ということで、以下の様に評価してみようと思います。

フィット … 9/10
グリップ … 5/10
ベンチレーション … 6/10
クッション … 10/10
コスパ … 6/10
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ALL … 36/50

トラクションは置いといたとしてもこのソール形状が個人的にはアウトでしたし、人によって一番の評価の別れどころになるかと。
Westbrookが履くのを辞めてK.Leonardが履き続けてる差はこの辺りにも有るかもしれないですね。

KD 9と同じくかなりAirのグニュ感が強いので、慣れるまで大分履いたんですけどそれでもこの特性には最後まで慣れることができなかったです。
ただクッション性がピカイチなことは間違いないので、クッション性をお求めの方は是非一度試着してみて下さい。アッパーのフィット感も良いので!

ちょっと滑り易いですが…。

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