Nike Zoom Kobe Venomenon 6 EP レビュー

世の中”Kobe1 復活”に注目する中、おそらく大半の人が興味無いモデルのレビューが始まります!w

というわけで、今回は”Nike Zoom Kobe Venomenon 6 EP”をレビューしたいと思います。
いや、知ってます!誰もが興味が無い事をw。

ひっそりとリリースされて、ひっそりと消えていくモデル。
そもそもNike公式ストアからスタートしてないモデルですし、ストアに来たらすでにセールから始まってました。(そして最近更に値下げ…。待てば良かったよちきしょう!)

公式ストアに来たときは確か3色位あったんですよね。(自分の狙いはこのグレーしかなかったんですけど。)
んで、そのタイミングに1足購入してたんですけど、マイサイズで購入したものの明らかに大きすぎ、買い直そうにも欲しいサイズが在庫無し…。
それから早4か月程、サイズの在庫が復活していて今回の入手に至りました!(という如何でも良い前置きを置いておきます。)

さてさて、Kobeのセミシグライン6作目は一体どういったシューズなんでしょう?
早速見てってみます!

今回選んだのは、上でも触れた通りグレー基調の1足。
最近グレーの色が美しく感じてきたんですけど、年の積み重ねなんでしょうか…。
(アズールグレーな車とか好きすぎてやばいです。)
そして、下の写真でも書きますけど、このカラーのフェチ部分が極めてピンポイント…。
変態なんでしょうかね…。

グレー基調の1足。
どなたか分かってくれる人がいるはず!
最近のグレーって綺麗だと思うんです!!!
フェチポイントはこのスウッシュ!
周りはノングレアなトランスルーセントでぼわっとスペックル映しながらの、
グレアなスウッシュが好き過ぎてやばいです。(変態…)
構造はハーフスリーブにフューズアッパーを1枚重ねた構造。
内部にFlywireに実装等はなく、構成としては本当に必要最低限な装備。

公式には”すっきりとしたHyperfuse構造”とザックリな表記がされてるんですけど、説明までそんなにシンプルにしてあげなくても良いと思うんですよね…。確かにフューズベースではあるんですけど…。

爪先から中側部にかけて切り返されてるのが分かると思うんですけど、前足部側はKobe 10のアッパーの肌触りににたテキスタイルのアッパー、中~後足部にかけてはフューズメッシュ。ヒール部分はスムースレザーの様なマテリアルに、TPUへ蛇の鱗を型押ししたシースロゴがスタンプされてます。

前足部のテキスタイルアッパーは熟れてくると非常にフレキシブルですが、左右切り返しでもシッカリとした剛性感。
前作は元からフレキシブルなアッパーにFlywireで剛性を稼ぐ構成でしたが、アッパーだけで完結出来てるのは素直に改善だと思うんです。

シュータン部分も切り返しが行われていて、下側が前足部のアッパーに使われてるテキスタイルのサーフェスで、タンのトップは後ろ側のアッパーと同じサーフェス。結構凝ってると思うんだけどなぁ…。
シュータントップはシッカリと厚みのあるフカフカしたもので、こちらにもシースロゴがスタンプ。

アウトサイド。
凄くシンプル。
インサイド側も装飾など無くシンプルですけど、
切り返しがジグザグに入っていて特徴的といえば特徴的。
ヒール部分のシースロゴ。
思うところはあるんですけど、それはまとめにて。
ヒールタブは結構シッカリしてます。
内側。
オーソドックスなハーフスリーブ。
サイジングですけど、やけに縦が長いんですよね…。横幅はそこまでなんですけど。
なもんで、まずはハーフダウンからスタートして貰うのをお勧めします。(といっても一体誰が買うのやら…。)
縦幅は「EPラストだから~…」とは言え他のEPラストモデルに比べるとほんの少し広いかなー位なので、結局フィッティングをスキップできる程の断言というのは難しいですね…。

太目の平紐ですが締め上げやすく、かなりカッチリ追い込めるタイプ。
ヒールをシッカリ併せ&きっちりと締め上げればFlywire等無くても全体的なフィット感は良好。
この状態であればヒールの掴み・ブレも少なく、ローカットの中でもかなり良いレベルの履き心地。

半面、少しでも緩いと中~後足部にかけてだいぶ頼りなくなってしまう。(これはそもそも論で、根本的にローカットあるあるな訳ですけど…。)
ここで改めてFlywireの効果を再確認することに。
プレイ開始から少ししたタイミング。内部が温かくなり、各マテリアルが若干柔らかくなってフィット感に少し差が出るタイミングな訳なんですが、この段階でのフィットの甘くなる感じが他の、特にFlywireが実装されてるモデルと比較して少し大きい様に自分は感じました。(まぁそのタイミング絞め直せば良いという話ではあるんですけど…。)

ヒールのパッドは薄め(写真の構図がいけてない…)ですけど、
踵のブレ・抜けは少なく、フィッティングに関して個人的にはマイナスポイントは無く。
ミッドソールはファイロンベース + 前後Zoom Airのお馴染みな構成。
踏み心地は前作と比べるとほんのちょっとだけ硬くなりましたかね?
内部は、底材に低反発系のクッション材 + インサートという組み合わせでした。
そういえば前作はインサートめくってなかったですね…。

フロアからの距離は前作とあまり変わらず。インサートモデルなKobeと比べると少しだけ高く感じますが、フロアフィールは相変わらず良好。

フォアフットのZoom Airはシッカリと感じられるむっちり感ながら、足裏への主張が割と少な目で、自然にAirの特性を使いやすいなと。
(切り返しの時とかに上手く乗せられると気持ち良いです。)

以前にも何回か書かせてもらいましたが、個人的にはフォアフットにZoom Airが搭載されているモデルというのは正直あまり好みではなく。
というのも、エアバッグの膨らみが足裏に感じられて(丁度、中足骨真下。しかも丸く。)、どうしてもフォアフットでジャンプした時にバランスボール(ちょっと誇張)に乗ったような不安定さを感じてしまうことがある為なんですが、この辺りは前作も自然な足当たりで実装されていて、実はこのシリーズの結構お気に入りポイント。(恐らく、底材のクッションが効いてるのかなと。)

表面。
スウッシュロゴがあるだけのシンプルなインソール。
最近のKobeシリーズよろしく、格子状のカットは入ってないです。
裏面は…特に言及するところはないですw。
底材に低反発系のクッション。
アウトソールのパターンはKobe A.D. & NXT にも用いられていた、カイロ・ペンタゴナル基調のパターン。(そういえばなんでMIDでは採用しなかったんだろう…。)

また、しっかりと張り出したアウトリガーと踵より若干外側にオフセットされている踵周り、加えて剛性感のあるアウトソールも相まって限界が高く、どの角度で力が入ってもしっかりとフロアをフラットに捉えられる安定感。この辺にしっかりとKobeエッセンスを感じました。

前作も前・後共にしっかりアウトリガーがついてましたけど、ラバーが柔らかくて巻き込んでしまったりというのがマイナスポイントだったので、今作はこの辺りが良くなったのは好ポイント。

剛性感のあるラバーとは言え、グリップは流石のKobeシリーズというか最近のNikeラバーが良いというか、特に文句の付け所は無いです。埃が付くと少し弱い感じもしましたが、拭けばちゃんとしっかり効いてくれます。

アウトソール全体。
カイロ・ペンタゴナル基調のパターン。
フォアフットのZoom Air下はトランスルーセントのラバーになってます。
見づらいですけど、パターンの下にシースロゴ。
重量は26.0㎝で316g。
前作よりは若干の増加ですけど相変わらずの軽量級。


ということで、以下の様に評価してみます。

フィット …  7/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 9/10
コスパ … 9/10
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ALL … 41/50

自分の中では文句なしにトップレベルのスコアでしたw。
(相変わらず見直せていない評価項目もあるので、これが”最高”というのとはちょっと違うんですけど、それでも文句無しに高評価つけられます。)

ヒールの掴みもローカットながらかなり良好な部類ですし、全体的なフィットやバランス・パッケージに関しての不満部分は少ないかと。

そして何より、今現時点で価格が7560円って正直化け物コスパです。
(因みにコスパのスコアは購入した第一次セールの10580円で算出してます。それでも安いんですけど内心ちくしょぉぉぉおおおおお!!!!って思ってます。)

最初、外観を見たときは「え?これのどこがKobe?」って思うほどシンプルでアイコンの少なさから「Venomも終わったかも…」とか一人でがっかりしてたんですが、履いて分かった”しっかりとしたKobeエッセンス”を感じられました。

他のセミシグモデルと比較してリリーススパンが大分長いので、「次回作出るのかなぁ…」とかヤキモキしてますが、出来れば続けてもらいたいシリーズだなぁと…。

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