やったー!なんとか年内間に合った!
結局、次点だったHOVRも買っちゃうっていう。
だって気になってたんですもん。
というわけで、今回は”Under Armour HOVR Havoc”をレビューしてみようと思います。
シーズン開始からブランド契約がザワザワしてるわけですが、その中でもJ.EmbiidのUA契約は結構インパクトが強かったです。(…と、K.LeonardのJordan離脱。)
そして、着用してるのがこのHOVR Havoc。
…なーんて思ってたら、adidasから離れたWigginsも着用した事もあって図らずもWigginsモデル2作連続になってしまいました。
地味に着用プレイヤーが多いこのモデル、果たして。
今回選んだカラーはシンプルなブラック x ホワイトのツートン。
自分が初めてUAを履いた「Clutchfit Drive」のカラーの懐かしさからチョイスしてみました。
まず外観から。
メッシュアッパー基本に、
・トゥ部分は「TPUホットメルトフィルム」を1枚追加。この質感はDrive 4のそれと同じですかね。(サイズが合わずレビュー書けなかったんです…。)
・フォアフット左右はベースにシンセティックレザーのアッパーをアドオン。
・TPUヒールカウンター
という感じの仕様。
そして何故か公式で謳われてないんですけど、このモデルの特色であり一番目立つのが足首周りをサポートするベルトじゃなかろうかと。
なんでClutchfit使わなくなっちゃたんですかね…。あのしっとりしたフィーリング結構好きだったんですけどね…。
…というのはさておき肝心のフィット感はというと、「立体型メッシュアッパー」と、複雑なシューレースラインな「カスタマイズフィット」は伊達ではなさそうです。
まずフォアフット。
パっと見左右のシンセティックレザーを刳り抜かれた3つレースホールで締め込んでる様に見えますが、実はこのレースホール部分の間に2段目と4段目のレースホールがあり、これらはアッパーの内側を通ってます。これが特に効く。
出口部分で縫い付けられてるのでFlightWebの様に締め込みに合わせて足に沿わせる形では無いですけど、外側のレザーも相まってキッチリカッチリ抑えてくれます。
シンセティックレザーの切り込みレースホールは使い始めがどうしても固く紐の通りが悪いので店舗試着だとどうしても絞め上げ辛い印象を感じると思いますが、使い続けると熟れて紐通りも良くなってきますのでちょっと長い目で見てあげてください。(ぶっちゃけ自分も一番最初の試着時点で一番危惧してたのがこの辺りでしたが、履いてみたら杞憂に終わりました。特に5段目の部分の押さえ込みの弱さが悪目立ちして…。)
中~後足部に掛けてはヒール側から斜めに配されたレースパイプによる抑え込み。そこから垂直に足首のバンド部分のレースホールへ流れる構造。
そういえばここ最近のUAモデルは足首周りが垂直なものが多いな。
(アングルが付くメリット・デメリットはありますが。)
ヒールパッドは踵が引っ掛かるに十分なパッド。
決して悪くないんですけど、重箱の角で一つだけ言わせて貰うと踝下スペースの殺しをもう一歩だけ強化してもらえたら最高なのになーと。
まず、中~後足部に掛けて配されたバンドの抑え込みはアーチ少し後ろまでの足裏を下に抑えつけるには十分な効力。
足首周りのバンドも足が前方向にスライドするのを十分に抑えてくれる効果あり。
ただ、パッド形状がシンプルなのもあり踝下のスペースがどうしても殺しきれずにプカプカする感触を時々感じます。
この部分、もしかしたら中~後足部にかけて斜めに配されたレースパイプのアングルが寝て、もう少し後方から伸ばしてくれたら更に良かったんじゃないかなーと。
足首周りのバンドはCurry 3Zer0と機構としては似ていて、レースアップによってヒール側を引き付けてくれる効果を生むもの。
ただ、HAVOCではラバーバンド機構を採用してるのがポイント。
この、確かに足首周りのフィット感は良好…なんですけど、正直「これじゃなきゃいけない!」っというのはあまり感じませんでした…。
他のハイカットモデルでも正直なところ動き辛さは感じませんでしたし、フィット感も不満なかったですし…。(デザイン的にアッパーの屈曲ポイントが悪いモデルは有りましたけど。)
おそらく、このバンドが生きるのは”足首が太めorサポートを使用してる”方なんじゃなかろうかと。ラバーバンドによる伸縮性を生かして許容幅が広く取れる、と。
いや、本当にそれぐらいしか思いつかなかったんですよ…。普通に考えればラバーバンドのみで足首を抑え込もうとすれば、伸びが出て足に着いて来ない感じするじゃないですか。(自分はバンドを伸ばしきって締め込むので全く感じませんでしたが。)
ただ、これがメリットだとしてもバンドの、特にシューレースホールの剛性には疑問を抱かざるを得ず。現時点までの使用で広がってきてしまってるので…。
(ちなみにバンド部分も粗伸び切った状態になってしまってます。)
あ、スミマセン。
ここまでサイズ感に全く触れてませんでした…。
26.5cmを基準に選んでる自分ですが、このモデルは26.0cmをチョイス。
最初こそ「ちょっと捨て寸にしては短いかな…」とか思いましたが、最終的にはこれで正解でした。というわけで、試着される際はハーフダウンまで見て貰えればと。
根本的なラストはレギュラーラスト。細めラストな自分ですが紐を緩めた状態だと横幅余裕有り。締め込めばキッチリ効いてくれるので許容出来る幅は結構広いです。
(ただ爪先周りの高さは低め)
ミッドソールはという真新しいマテリアル。
各社ともにランシューズからまず開発してる感じですね。
この「HOVR」は、UAの説明を読む限りだと高反発のフォーム素材をメッシュ素材で覆って反発性に変換する構造の模様。
…ん?寧ろ低反発系のフォームを覆った方がシナジーがあるのでは?と感じてしまった自分が居ます。
現にChargedやMicro-Gの方が衝撃吸収性は高いなというのが個人的な感想です。
この「HOVR」、搭載されているのは中~後足部にかけてのみ。フォアフット部分は言及されてませんが、普通の高反発系のフォーム素材でかつ薄め。
個人的にはこのレスポンスな味付けは結構好みだったりするんですが、クッション性が必要な方からすると”大分硬い”となるかと。
中~後足部に掛けて搭載されてるシャンクの効果は抜群で、捻じれ・反りの剛性が高め。
足裏への追従性がとても高いです。
ソール周りのバランスは前傾。
ヒールからの流れで加速のしやすさを感じて貰えるかと。
これらもひっくるめて、このモデルは「瞬発力・スピードを活かしたプレイヤー」向けのシューズと判断したいです。
インソールは低反発系。これは足裏の密着感を高める為でしょうね。
アーチ部分もしっかりと高さがあるので、足裏のフィット感はとても高いです。
アウトソールは縦方向ヘリンボーン。
中央に1本、フォアフット下に4本のフレックスグルーブの入ったパターン。
これが良く粘るラバーで、埃多め・ワックスハゲハゲな特にフロアコンディションの悪い環境下でも滑る事なくプレイに集中出来たという素晴らしさでした。
重量は26.0cmで393g。
ハイカットモデルの中では十分に軽量の部類かと。PG2のEPモデルと3gしか変わりませんでした。
ということで、以下の様に評価してみます。
うーん、2足連続で良いモデルを履けたなーというのが個人的な印象でした。
価格がなかなか下がらず現在時点でも13000円くらい。この辺りPRO BOUNCEの方が安く手に入る分、満足度としては高いのかなーというのが正直な感想でした。
ただ、肝心なバンド部分の耐久性がどこまで保つのかが正直不安なところで、あの部分が切れてしまったらもうどうしようも無いわけで…。
個人的にはPG2のバンド的なガッシリした素材だったら更に良かったのでは無いかなーと。
兎にも角にも、今季の各社フラグシップは総じて満足度が高くて「ガチ履き」なNEXT STAGEだった本年に相応しいモデルの締めくくりだったなと。
来年も引き続いてガチで履き、履いたモデルに関してのレビューはしっかりお伝え出来ればと思っておりますので、これからももし宜しければ引き続き応援いただければ幸いです!
皆様、よいお年を!
結局、次点だったHOVRも買っちゃうっていう。
だって気になってたんですもん。
というわけで、今回は”Under Armour HOVR Havoc”をレビューしてみようと思います。
シーズン開始からブランド契約がザワザワしてるわけですが、その中でもJ.EmbiidのUA契約は結構インパクトが強かったです。(…と、K.LeonardのJordan離脱。)
そして、着用してるのがこのHOVR Havoc。
…なーんて思ってたら、adidasから離れたWigginsも着用した事もあって図らずもWigginsモデル2作連続になってしまいました。
地味に着用プレイヤーが多いこのモデル、果たして。
今回選んだカラーはシンプルなブラック x ホワイトのツートン。
自分が初めてUAを履いた「Clutchfit Drive」のカラーの懐かしさからチョイスしてみました。
まず外観から。
メッシュアッパー基本に、
・トゥ部分は「TPUホットメルトフィルム」を1枚追加。この質感はDrive 4のそれと同じですかね。(サイズが合わずレビュー書けなかったんです…。)
・フォアフット左右はベースにシンセティックレザーのアッパーをアドオン。
・TPUヒールカウンター
という感じの仕様。
そして何故か公式で謳われてないんですけど、このモデルの特色であり一番目立つのが足首周りをサポートするベルトじゃなかろうかと。
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アウトサイド。 UAロゴがヒールカウンターに入るだけのシンプルさ。 |
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インサイドはロゴすらもない。 |
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公式では一切謳われてないんですけど、これがこのモデルの特色なんじゃなかろうかと…。 |
…というのはさておき肝心のフィット感はというと、「立体型メッシュアッパー」と、複雑なシューレースラインな「カスタマイズフィット」は伊達ではなさそうです。
まずフォアフット。
パっと見左右のシンセティックレザーを刳り抜かれた3つレースホールで締め込んでる様に見えますが、実はこのレースホール部分の間に2段目と4段目のレースホールがあり、これらはアッパーの内側を通ってます。これが特に効く。
出口部分で縫い付けられてるのでFlightWebの様に締め込みに合わせて足に沿わせる形では無いですけど、外側のレザーも相まってキッチリカッチリ抑えてくれます。
シンセティックレザーの切り込みレースホールは使い始めがどうしても固く紐の通りが悪いので店舗試着だとどうしても絞め上げ辛い印象を感じると思いますが、使い続けると熟れて紐通りも良くなってきますのでちょっと長い目で見てあげてください。(ぶっちゃけ自分も一番最初の試着時点で一番危惧してたのがこの辺りでしたが、履いてみたら杞憂に終わりました。特に5段目の部分の押さえ込みの弱さが悪目立ちして…。)
中~後足部に掛けてはヒール側から斜めに配されたレースパイプによる抑え込み。そこから垂直に足首のバンド部分のレースホールへ流れる構造。
そういえばここ最近のUAモデルは足首周りが垂直なものが多いな。
(アングルが付くメリット・デメリットはありますが。)
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5段目のレースホール。 ここの通りが悪く、序盤はなかなか締め辛い…。 |
決して悪くないんですけど、重箱の角で一つだけ言わせて貰うと踝下スペースの殺しをもう一歩だけ強化してもらえたら最高なのになーと。
まず、中~後足部に掛けて配されたバンドの抑え込みはアーチ少し後ろまでの足裏を下に抑えつけるには十分な効力。
足首周りのバンドも足が前方向にスライドするのを十分に抑えてくれる効果あり。
ただ、パッド形状がシンプルなのもあり踝下のスペースがどうしても殺しきれずにプカプカする感触を時々感じます。
この部分、もしかしたら中~後足部にかけて斜めに配されたレースパイプのアングルが寝て、もう少し後方から伸ばしてくれたら更に良かったんじゃないかなーと。
足首周りのバンドはCurry 3Zer0と機構としては似ていて、レースアップによってヒール側を引き付けてくれる効果を生むもの。
ただ、HAVOCではラバーバンド機構を採用してるのがポイント。
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内側。 ブーティではなく広めのバンドを用いた構造。 |
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ヒールパッドはシンプルながらしっかりと踵が引っ掛かる形状。 踝したまで伸びてくれたら最高だったなぁーと…。 |
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踝のバンド部分。ここが…。 |
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びよーん、と。 |
他のハイカットモデルでも正直なところ動き辛さは感じませんでしたし、フィット感も不満なかったですし…。(デザイン的にアッパーの屈曲ポイントが悪いモデルは有りましたけど。)
おそらく、このバンドが生きるのは”足首が太めorサポートを使用してる”方なんじゃなかろうかと。ラバーバンドによる伸縮性を生かして許容幅が広く取れる、と。
いや、本当にそれぐらいしか思いつかなかったんですよ…。普通に考えればラバーバンドのみで足首を抑え込もうとすれば、伸びが出て足に着いて来ない感じするじゃないですか。(自分はバンドを伸ばしきって締め込むので全く感じませんでしたが。)
ただ、これがメリットだとしてもバンドの、特にシューレースホールの剛性には疑問を抱かざるを得ず。現時点までの使用で広がってきてしまってるので…。
(ちなみにバンド部分も粗伸び切った状態になってしまってます。)
あ、スミマセン。
ここまでサイズ感に全く触れてませんでした…。
26.5cmを基準に選んでる自分ですが、このモデルは26.0cmをチョイス。
最初こそ「ちょっと捨て寸にしては短いかな…」とか思いましたが、最終的にはこれで正解でした。というわけで、試着される際はハーフダウンまで見て貰えればと。
根本的なラストはレギュラーラスト。細めラストな自分ですが紐を緩めた状態だと横幅余裕有り。締め込めばキッチリ効いてくれるので許容出来る幅は結構広いです。
(ただ爪先周りの高さは低め)
実際の着用状態。 現在は更に育ってます^q^ |
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via:https://mk0slamonlinensgt39k.kinstacdn.com/wp-content/uploads/2018/12/GettyImages-1074432144.jpg 「Embiidはキレイに履いてるなぁ…」と思ったら、 レースホール周り強化されてるし、なんならバンド部分は縫い付けられてるしで最早別物じゃなかろうかと。 |
各社ともにランシューズからまず開発してる感じですね。
この「HOVR」は、UAの説明を読む限りだと高反発のフォーム素材をメッシュ素材で覆って反発性に変換する構造の模様。
…ん?寧ろ低反発系のフォームを覆った方がシナジーがあるのでは?と感じてしまった自分が居ます。
現にChargedやMicro-Gの方が衝撃吸収性は高いなというのが個人的な感想です。
この「HOVR」、搭載されているのは中~後足部にかけてのみ。フォアフット部分は言及されてませんが、普通の高反発系のフォーム素材でかつ薄め。
個人的にはこのレスポンスな味付けは結構好みだったりするんですが、クッション性が必要な方からすると”大分硬い”となるかと。
中~後足部に掛けて搭載されてるシャンクの効果は抜群で、捻じれ・反りの剛性が高め。
足裏への追従性がとても高いです。
ソール周りのバランスは前傾。
ヒールからの流れで加速のしやすさを感じて貰えるかと。
これらもひっくるめて、このモデルは「瞬発力・スピードを活かしたプレイヤー」向けのシューズと判断したいです。
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ミッドソール部分をメッシュ素材が覆うというのは結構不思議な絵面です。 周り部分がシャンク。 |
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これはローカットの解体図ですが、HOVRは中~後足部にかけてのみなのがお分かり頂けるかと。 |
アーチ部分もしっかりと高さがあるので、足裏のフィット感はとても高いです。
アウトソールは縦方向ヘリンボーン。
中央に1本、フォアフット下に4本のフレックスグルーブの入ったパターン。
これが良く粘るラバーで、埃多め・ワックスハゲハゲな特にフロアコンディションの悪い環境下でも滑る事なくプレイに集中出来たという素晴らしさでした。
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UAロゴのみのシンプルな表面。 |
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裏面。 中~後足部にかけて貼り付け。 |
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アウトソール全体。 中間部分は刳り抜かれてるので、絶対的な接地面積としてはそこまで広く無い。 |
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パターン拡大。 パターンとしてもオーソドックスな縦方向ヘリンボーンながら、グリップ力は本当に高いです。 |
ハイカットモデルの中では十分に軽量の部類かと。PG2のEPモデルと3gしか変わりませんでした。
ということで、以下の様に評価してみます。
フィット … 8/10
グリップ … 10/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 7/10
コスパ … 8/10
-----------------
ALL … 41/50
価格がなかなか下がらず現在時点でも13000円くらい。この辺りPRO BOUNCEの方が安く手に入る分、満足度としては高いのかなーというのが正直な感想でした。
ただ、肝心なバンド部分の耐久性がどこまで保つのかが正直不安なところで、あの部分が切れてしまったらもうどうしようも無いわけで…。
個人的にはPG2のバンド的なガッシリした素材だったら更に良かったのでは無いかなーと。
兎にも角にも、今季の各社フラグシップは総じて満足度が高くて「ガチ履き」なNEXT STAGEだった本年に相応しいモデルの締めくくりだったなと。
来年も引き続いてガチで履き、履いたモデルに関してのレビューはしっかりお伝え出来ればと思っておりますので、これからももし宜しければ引き続き応援いただければ幸いです!
皆様、よいお年を!
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