今回はちょっと前のモデルを。
さてさて初めてのAND1な訳であまり詳しく無いので、ちょっとお勉強がてら調べてみます。
1stリリースは1999年。…うん、まだ自分はミニバス時代です…。
2000年にこれを履いたビンス・カーターがダンクコンテストで優勝を果たした事で一躍人気になってモデルとのこと。
あぁ…リアタイでNBA見たかった…。
まだこの時代って周りでもNBAが見れたのって一部の富裕層(偏見)でスカパーを契約してた家だけだったんですよ。
漏れなく自分は契約してなかったので、見る機会すら無かったです。
今やYoutubeやRakuten TVとかで気軽にNBAのプレイを見れる時代。いい時代になったものです…。
…話が脱線しました。
その頃に並行して”AND1 Mixtape”をリリースし、ストリートシーンにおいてもその人気をさらに高めることに。
そしてその後2012-13シーズンにドラフトピックされたランス・スティーブンソンがこのTai-chiを履いて大爆発。
それもあって2013年11月に復刻して今に至ると。
Tai-chiは”太極図”をモチーフとしたイン・アウト非対称のカラーが特徴で、当時にこれをリリースしていたというのは本当にセンセーショナルだなーと。
…という薄っぺらい内容では有りますが、簡単に振り返ってみました。
うん、確かに今見ても1stリリースが1999年というのが信じられない程今でも通用するデザインだなーと感じます。
ではいつも通り外観から見てみます。
アッパーは全体的にシンセティックレザーが奢られた質感高い仕上がり。
ファブリックやTPUレイヤー主体となった昨今では本当に珍しく感じます。
縫い付けによる切り返しが特徴的で、インサイド側のレザーが爪先を覆ってアウトサイド側まで緩やかなカーブを描いており、この切り返しラインを使ってこの特徴的な太極図を表現してます。
では肝心の機能性の方を。
まずフィットは…自分には若干ルーズ気味でした;。
最上段のレースホール以外は全てレースループを通るシューレースライン、締め上げはとてもしやすい部類です。
…ただ、サイドシルエットからお分かりの通り全体的に若干ぽてっとしたフォルムをしており、特に自分にとって致命的だったのは爪先上部の空間でした。
甲部分は締め上げてしまえば必然的に抑え込めるんですけど、トゥボックスはそうも行かず…。ちょっとプカプカしてます。
(ここ最近爪先の高さが低めのモデルを好んで買ってたのも有って更に悪目立ちしてしまった形に…。)
この部分にタイトさを求める方からするとこのルーズなフィット感は強くマイナスに映ってしまうかもしれないです。(ちょっと指が遊びすぎてしまうんです…。)
それでいてサイズ感は他の海外ラストと比べるとちょっと短め。
最初は26.0cmからトライしてみたんですけど、どうにも捨て寸が無いし屈曲ポイントもずれてるんで今回の深追い(26.5cm)という結果に…。
シュータンはインナーブーティでもサイドからバンドを用いるでも無く、シンプルなカットタン。
この時代そういったソリューション無かったんでしたっけ??
正直既存モデルと比較して特にマイナスに映る要素では無いんですが。
ヒールのパッドは結構ボリューミーでフカフカのクッション。これも今はあまり見かけなくなりましたね。
少し大きめか自分にはちょっとだけブレが見られましたが致命的な程ではないです。
また、ボリューミーなパッドのおかげで抜け感も無し。
フィットに関してはもう1点、インソールがフラットのっぺりでアーチサポートなど皆無ということ。
これにより足裏のフィット感はちょっと物足りないので、アーチサポートのあるインソールや今お使いのインソールと合わせてフィッティングが必要かなと。(この辺りも時代を感じたポイント。)
…でもこれ結構謎なんですよね。
アウトソール側から見ると中足部部分は結構シェイプされてるし、両サイドもサポートパーツがインストールされてるんです。…でもこれらによる影響が希薄なんですよね。
この仕様ならもっと足裏へ立体的なフォローがされてても良い気がするんですが…。
とはいえインソールは結構凝った作りで、ベースのフォームとフォア&ヒール直下のフォームを別にしている仕様。
ベースのフォームは結構しっかり系、フォア&ヒール部分のフォームはもっちりとしたフィーリング。
CMEVAと呼ばれる圧縮EVAフォームのミッドソールはここ最近のモデルと比較するとかなり硬め。
アウトソールのラバーも硬めな事もあって最近のモデルと比較すると”めちゃくちゃ硬い”乗り味なんですけど、このフォア&ヒール部分のフォームがソール周りの硬さを活かして「弾む」特性に変化するのがとても面白い感覚に自分は感じました。
(正直あまり詳しくないので当たってるかわからないんですけど、これが”デュラスプリング”という機構ですかね?)
…にしてもちょっと硬いですかねー。
自分の体重でも翌日に結構疲れがくるので、クッション性という面で見るともうちょっと欲しいかなーというのが正直なところです。
フロアフィールはとても掴みやすいのでステップは踏みやすいんですけどね…。
バランスはフラットに極めて近い弱前傾。
アウトソールは…これこそなんて表現すれば良いか…。
最後に重量。
今回はサイズ違いで2足有るので、せっかくなのでサイズ差の比較を。
26.0cmでは349.5g、26.5cmでは364gでした。
へぇ、コンマ5で15gも違うのか…。
26.5cmの重量で見てもPG 1より軽いし、何なら脚力の弱かった中学時代当時の自分からすれば驚きの軽さ。
「おいまじかよ、こんな軽いシューズでプレイしてたのかよ…ズリーよ…」って感じる軽さでした。
思えば中学時代。同級生が”AND1”や”DADA”のシューズを履き出した頃自分は当時asics信者だった訳で、捻くれてる私はこれらのブランドを履いてる人に対して一種の羨望と軽蔑を向けてました。(フロアでスリップしたときは「ほら見ろ!!!」とか思ったのも懐かしい思い出。)
当時はネットなんてまだそこまで反映していない時代で、主な入手方法は月バスでしたねー…。
お年玉を使って毎年1足バッシュを購入してた時代。asicsのモデルを何ら不満無く履いてたんですけど(というか冒険するのも怖かった…)、常々「格好良くねぇなぁ…」と感じていて当時はGELGUNNER SEとかタイガーストライプが敢えて排除されたモデルを好んで選んでました。…それでも野暮ったさが残ってたんですけど、上で上げたブランドのモデルってめちゃくちゃ格好良く映った事を覚えてます。
…大分話が逸れてしまいました。
という訳で、その当時でも仲間内で選んだ人が多かった”AND1 TAI-CHI MID”をレビューしてみようと思います。
うん、結局どこかで憧れたんだと思いますw
このブログを初めて…もう3年半も経ってるのか!!!時の流れって早いもんですね…。
この間「機会があれば…」と思いながら中々触手が動かず今回初履きな訳です。はい。
B&Dのセールをツイートしてくれた方、本当にありがとうございました!
さて、当時憧れていたモデルは果たしてどうだったんでしょう???
では早速!
…あ、ちなみにこんな認識レベルでAND1モデルに詳しい訳ではないので、深いポイントが分かってないかもしれませんが悪しからず…。
今回チョイスしたカラーはブラック x ホワイト x レッドダンスのシンプルなカラー…だったんですけど、1stで購入したこのカラーは残念ながらサイズが合わず後日ガンメタル x ブラック x ブルーを買い直す結果に…。
TAI-CHIらしさはブラック x ホワイトの方が強いと思うので写真はこちらを用います。
(単純に取り直すのが面倒だっただけ…。)
さてさて初めてのAND1な訳であまり詳しく無いので、ちょっとお勉強がてら調べてみます。
1stリリースは1999年。…うん、まだ自分はミニバス時代です…。
2000年にこれを履いたビンス・カーターがダンクコンテストで優勝を果たした事で一躍人気になってモデルとのこと。
あぁ…リアタイでNBA見たかった…。
まだこの時代って周りでもNBAが見れたのって一部の富裕層(偏見)でスカパーを契約してた家だけだったんですよ。
漏れなく自分は契約してなかったので、見る機会すら無かったです。
今やYoutubeやRakuten TVとかで気軽にNBAのプレイを見れる時代。いい時代になったものです…。
…話が脱線しました。
その頃に並行して”AND1 Mixtape”をリリースし、ストリートシーンにおいてもその人気をさらに高めることに。
そしてその後2012-13シーズンにドラフトピックされたランス・スティーブンソンがこのTai-chiを履いて大爆発。
それもあって2013年11月に復刻して今に至ると。
Tai-chiは”太極図”をモチーフとしたイン・アウト非対称のカラーが特徴で、当時にこれをリリースしていたというのは本当にセンセーショナルだなーと。
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Tai-Chiといえばなこのイン・アウト非対称のカラー。 これは確かに今でも通用するデザイン性ですよね。 |
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なんでこっちのカラーは非対称にしてくれなかったのだろう…。 なんか物足りないんだよなぁ…。 |
うん、確かに今見ても1stリリースが1999年というのが信じられない程今でも通用するデザインだなーと感じます。
ではいつも通り外観から見てみます。
アッパーは全体的にシンセティックレザーが奢られた質感高い仕上がり。
ファブリックやTPUレイヤー主体となった昨今では本当に珍しく感じます。
縫い付けによる切り返しが特徴的で、インサイド側のレザーが爪先を覆ってアウトサイド側まで緩やかなカーブを描いており、この切り返しラインを使ってこの特徴的な太極図を表現してます。
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アウトサイド。 ちょっとぽてっとしたサイドシルエットは確かに若干懐かしい感じもしなくもないです。 |
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インサイドは黒主体。 黒主体になるとちょっと引き締まって見える不思議。 |
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アウトサイドのヒール部にあるこのボールマークだけは若干古いような印象を感じるのは自分だけですかね? |
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シューレース最下段にあるモチーフはおしゃんてぃ。 |
まずフィットは…自分には若干ルーズ気味でした;。
最上段のレースホール以外は全てレースループを通るシューレースライン、締め上げはとてもしやすい部類です。
…ただ、サイドシルエットからお分かりの通り全体的に若干ぽてっとしたフォルムをしており、特に自分にとって致命的だったのは爪先上部の空間でした。
甲部分は締め上げてしまえば必然的に抑え込めるんですけど、トゥボックスはそうも行かず…。ちょっとプカプカしてます。
(ここ最近爪先の高さが低めのモデルを好んで買ってたのも有って更に悪目立ちしてしまった形に…。)
この部分にタイトさを求める方からするとこのルーズなフィット感は強くマイナスに映ってしまうかもしれないです。(ちょっと指が遊びすぎてしまうんです…。)
それでいてサイズ感は他の海外ラストと比べるとちょっと短め。
最初は26.0cmからトライしてみたんですけど、どうにも捨て寸が無いし屈曲ポイントもずれてるんで今回の深追い(26.5cm)という結果に…。
シュータンはインナーブーティでもサイドからバンドを用いるでも無く、シンプルなカットタン。
この時代そういったソリューション無かったんでしたっけ??
正直既存モデルと比較して特にマイナスに映る要素では無いんですが。
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がばっ。 |
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ヒール周りもヒールカウンターなど無くシンプルな仕様。 |
少し大きめか自分にはちょっとだけブレが見られましたが致命的な程ではないです。
また、ボリューミーなパッドのおかげで抜け感も無し。
フィットに関してはもう1点、インソールがフラットのっぺりでアーチサポートなど皆無ということ。
これにより足裏のフィット感はちょっと物足りないので、アーチサポートのあるインソールや今お使いのインソールと合わせてフィッティングが必要かなと。(この辺りも時代を感じたポイント。)
…でもこれ結構謎なんですよね。
アウトソール側から見ると中足部部分は結構シェイプされてるし、両サイドもサポートパーツがインストールされてるんです。…でもこれらによる影響が希薄なんですよね。
この仕様ならもっと足裏へ立体的なフォローがされてても良い気がするんですが…。
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ボリュームのあるパッドが入ったヒール周り。 |
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メタリックなパーツの格好良さ。 でも君の効果は一体…。 |
ベースのフォームは結構しっかり系、フォア&ヒール部分のフォームはもっちりとしたフィーリング。
CMEVAと呼ばれる圧縮EVAフォームのミッドソールはここ最近のモデルと比較するとかなり硬め。
アウトソールのラバーも硬めな事もあって最近のモデルと比較すると”めちゃくちゃ硬い”乗り味なんですけど、このフォア&ヒール部分のフォームがソール周りの硬さを活かして「弾む」特性に変化するのがとても面白い感覚に自分は感じました。
(正直あまり詳しくないので当たってるかわからないんですけど、これが”デュラスプリング”という機構ですかね?)
…にしてもちょっと硬いですかねー。
自分の体重でも翌日に結構疲れがくるので、クッション性という面で見るともうちょっと欲しいかなーというのが正直なところです。
フロアフィールはとても掴みやすいのでステップは踏みやすいんですけどね…。
バランスはフラットに極めて近い弱前傾。
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インソール表面。 この写真でも分かる通り本当にのっぺり。 |
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インソール裏面。 フォア&ヒール部分に別のフォームが入ってます。 これによりかなり面白い特性に。 |
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ちなみに左右で”太””極”を書いてるのもおしゃれポイント。 履いてても結構剥げないですね。 |
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底材はクッション無し。 |
フレックスグルーブの入ったちょっと粒の入ったラバーをベースにポイントポイントでヘリンボーンが入ったパターン。
上でも書いた通りラバー自体は結構硬め。でもグリップ力としては高い不思議。
ホコリがついた時はやはり他の柔らかめのラバーと比較して粘り強くない感触でしたが、根本的なグリップ能力としては結構高め。
かなり安心して踏めました。
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アウトソール全体。 こういうパターンって本当に文字で表現するのが難しい…。 ちなみにフレックスグルーブ部分はミッドソールの地が出てます。 |
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アウトソール拡大。 このヘリンボーンが効いてて…ってわけじゃないと思うんですけど、 グリップに関してはネガティブな印象が無いんですよね。 ラバー自体は硬いのに不思議…。 |
今回はサイズ違いで2足有るので、せっかくなのでサイズ差の比較を。
26.0cmでは349.5g、26.5cmでは364gでした。
へぇ、コンマ5で15gも違うのか…。
26.5cmの重量で見てもPG 1より軽いし、何なら脚力の弱かった中学時代当時の自分からすれば驚きの軽さ。
「おいまじかよ、こんな軽いシューズでプレイしてたのかよ…ズリーよ…」って感じる軽さでした。
ということで、以下の様に評価してみようと思います。
フィット … 6 /10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 3/10
クッション … 6/10
コスパ … 8/10
-----------------
ALL … 31/50
とりあえずスコアは置いといて下さい。
だって一番スコアを下げたベンチレーションの項なんて、こんなレザーで覆われたシューズで稼げる筈無いじゃないですか。
(これは評価項目の不備としか表現しよう無いです。)
スコア度外視で表現させてもらうと”ナイスな靴”と評価させて貰いたく。
既存モデルと比べて”ベター”かと言われれと正直それは流石に無理が有ります。だって20年近く前に設計されたモデルな訳で。
でもフィット関連項以外であまり不満を感じ無かったのも正直なところなんですよね…。
この硬い乗り味はクッション性を求める方からすると大分マイナスに写りますし、フレキシブルなレザーアッパーも然り。
ただこれらが特に問題無い自分からするとあまり不満が無いというのが正直な感想でした。
気になるとしたら耐久性ですかね。アッパーのレザーが柔らかいが故ちょっと伸びやす過ぎるのが不安なところで、10回ほど使った感じでちょっとアッパーが伸びてきてる感が正直有ります…。
でもこれはマテリアルが進化した今だから余計に感じるポイントなのかなーと。
これらを総合すると、うん、”名作”という評価は過言じゃなかったんだなと言うことが確かめられる機会を得られた事が何より嬉しかったです。
…というちょっと変な纏めになっちゃいましたが、今現代においても良いモデルですよーというのが少しでも伝わればと。
…うーん、でも深追いしたカラーは正直ちょっと物足りないんだよなぁ…。(フラグ)
余談ですが記憶が確かであれば、確か当時BSでオールスター本戦は放映してまして、本戦のハーフタイムとか空いた時間に、オールスターサタデーの様子を流してた気がします。
返信削除自分はそれで見てました。んで、動画のシャックみたいに驚愕してましたw
当時のバッシュから入った身としてはタイチのフカフカした履き心地好きですね。
コメントありがとうございます!!
削除そうなんですか!?自分の家は当時BSすら映らなかったので本当に羨ましい限りで…。
オリジナルは皆さん"フカフカ"とおっしゃるので、やはりクッション性の部分も変更されたようですね。
ダンクコンテストにおけるマイルストーンと呼んで過言の無い2000年、そしてそのチャンピオンを飾ったVinceの足元を支えたTai-Chiは相変わらず良いモデルと評したいっす!