Jordan Ultra.Fly 2 レビュー

ビジュアルを見て「どうしてこうなった!?」と声を上げたシューズ。

はい、今回は”Jordan Ultra.Fly2”をレビューして見ようと思います。
どう見ても前作とは全く別物。シルエットは明らかに”Jordan 15”を意識した形状で、シュータン部分が反り返っております。

はっきり申し上げます。私めはJordan 15 を履いたことありません!(まぁ恐らく全くの別物でしょうが…。)
故に比較等は一切無く、主に前作との比較となりますので何卒ご容赦の程。。

何故このモデルを購入したかというと、巷での評価が高いことと、何より価格が安かったから!で御座います。セール価格で¥9,241-也。
シューズドラフトでもお分かりの通り正直スルーする気満々でしたが、この価格ならトライしてみようかなと。(構造的な興味は有りましたし。)
さて、果たして。

今回選んだカラーはホワイトxブラックのシンプルさ。
ちなみにセールモデルなのに割とカラーが選べる嬉しさ。


(何がどうなるとこうなる…。)
まずフィット。

構造はフルスリーブ。履く口部分が反り返ってます。(故にJordan 15っぽいシルエットかなと。)
このスリーブを左右から(内側のスリーブを)FlightWebで締め込む構造。(Jordan15は更に1枚アッパーを重ねて、アッパーを締め込んでる様ですね。)
足入れは他のフルスリーブモデルに慣れていれば特に気にならないかと。
足の甲周りはファブリックなマテリアル。力のかかる下回りはフューズっぽいTPUアッパーを更に1枚重ね。

アウトサイド。
ジャンプマンロゴのみのシンプルさ。
インサイドはブランク。
最近シューズカスタムの写真を見ることが多く、落書きしたい欲が…。
サイジングはタイト。タイト?
ラスト自体がタイト目、縦幅も捨て寸にしては少な目な気しましたが特に「幅」と「甲の低さ」がタイト目に”感じます”
何故”感じます”としたのか。それは”スリーブ自体が厚い”が故かと。
実際、マイサイズで購入して最初は「失敗した…。ハーフ上げときゃよかった…。」と感じましたけど、プレイするに連れ「マイサイズで正解かも。」となりました。
恐らく、着用を重ねるに連れてスリーブが熟れ(潰れ)てきたからかと。(甲の低さは余り影響出ませんでしたが…。必ず試着しましょう!)

上記故、足入れ時点の密着感はかなり良いですが、反面ロックダウンに関しては今一歩。その要因も”スリーブ自体が厚い”からかなと。
レースアップしてもダイレクトなホールド感が得辛く感じてしまいました。特に左右からのサポート。
ここ最近のシューズの「シュータン薄めでレースアップによるダイレクトロック」に慣れてしまったのも一つの要因かもしれませんが、どうもきつ目に締め込んでも今一歩足らない感が有りました。特にプレイ中に気になったのは前方向に足がスライドする感覚。
アッパー自体が厚く・剛性もあるので「軟すぎて縒れる」という事は決して無く、サイド剛性もかなり良好なんですが、前後ズレだけが個人的にはどうしても気になるファクターでした。

ちなみにロックダウンは”ミッドカット”と言うより”ローカット”に近いホールド感かなと。
反り帰った履き口故か足首周り、特に前方向は割と自由度高いです。

履き口。
広がりは期待しないで下さい。
FlightWebによるロックダウン。
アッパーが厚く、ちょっとダイレクトさは薄めに感じます。
丸紐、めちゃくちゃ解けるんですけど…。
ヒール上のパッドは結構ボリューム有り。
配置も良い感じで踵の収まりも良く、上方向に対する抵抗は良い感じ。
ただ、左右の動きにはもう一歩カッチリ感が欲しいかなと個人的には感じました。
ヒールを使った横方向の動き、特にディフェンス時に少しブレが有るのが気になる処。

ヒールのパッド。
ボリュームもあって抜けに対しては良い感じですけど、左右剛性はもう一歩カッチリして欲しい所。
ミッドソールはファイロンベース + 前後Zoom Airのセットアップ。

Zoom Airは前作のアーティキューレテッドZoom Air(9つに分かれてる奴)を廃し、オーソドックスな五角形のエアバッグに。
ヒール部分には新たにLebronシリーズにお馴染みの六角形のエアバッグがインストール。
Airの感触をとても感じやすく、特にヒールのZoom Airは自分の鈍感足でも体感出来るほどのクッション感。

形状は爪先・ヒール共に若干の反り返りが有り、足運びがしやすく走りやすいです。
バランスが弱前傾なのも走りやすい要素かと。

総じての印象は、ボリューミーで前作と比べると”ソールに乗ってる感”を強く感じます。これを”クッション性が良い”と捉えるか”ダイレクト感が無い”が好みの別れどころかと。

アウトソールはサークル基調のパターン。
粘りもよく、埃多めな荒れた環境でプレイする機会も有ったのですが、しっかりトラクションが掛かるので安心して踏み込んで行けました。
これなら冬場も良さそうな感じします。

1点だけマイナスポイント。張り出したアウトリガーは剛性があまり高く無く、正直有っても無くても余り変わらなかったです…。

アウトソール全体。
アウトリガーの張り出しは良いんですけど、支えるにはちょっと剛性不足…。
パターン拡大。
サークル状のパターン。
見辛いですけど、爪先部分にジャンプマン。
重量は26.5cmで405g。
前作比若干の重量増。まぁマテリアル的にも全然違いますしね。
重量的にはSoldier 9 EP等と同じ。そう言えば踏み味も割と近いかも…。
(足裏の密着感と上半身・下半身の重量配分は段違いですが…。)


ということで、以下の様に評価してみます。

フィット …  7/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 1/10
クッション … 8/10
コスパ … 10/10
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ALL … 34/50

前作のレビューで”Jordanブランドのデファクトスタンダードになれるか?”と問いましたが、良い意味で今作も”オーソドックス・オールラウンドなモデル”と呼べると感じました。

一個人としてはフロアフィールのダイレクト感だったり、軽量アッパー&ダイレクトなロックダウンが好みだったりするので、好みの面で見るとどうしても魅力が薄く感じてしまいましたが、総合的に見ると守備範囲も広くて履きやすいモデルと呼んで過言は無いかと。

何より今なら¥9,241-!
間違いなくコスパは最高なので、一度トライして見る価値は十二分にあると思います!
(ただ、見ての通り通気性は皆無でムレムレですけど…。)

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