待ってました!
毎回、本当に楽しみにしてるんですよね!Kyrieシリーズ!
というわけで、今回はシリーズ4作目、”Nike Kyrie 4 EP”をレビューしてみようと思います。
今回も初期カラー”Black White”。
いや、もう他のカラーとか待ってられなかったです。楽しみすぎて。
名称の通り黒x白メインのカラー。狙ってなんですかね?Kyrie 3の1stカラー”Black Ice”と配色的にとても酷似してるなーと。
個人的には一番シンプルで履きやすいなと思いつつ、Kyrie 3の様にいろんなカラーが出てくれる事も期待している矛盾…。(まぁ現時点でもハイペースでカラーが増えていってますのでとても期待。)
中~後足部と爪先の補強部分はスエード、ヒールとシュータンのモチーフはレザーが用いられてます。この辺りPG 1的なマテリアルの拘りを感じます。
スタイルはKyrie 3のシャープなデザインから一転、ずんぐりむっくりで全体的に少し柔らかめなシルエットになりました。EPだから?というわけでは無さそうです。
これはSZOKさんでも触れられてる通り(またリンクさせてもらいました…。後ほど報告!)今作から新たなデザインパートナー(Benjamin Nethongkome)に変わったことで、Kyrieに対するシューズのビジョン自体が変わったからでしょうね。
アウトサイド。 巻きあがった牙のようなアウトソール。 |
インサイドにも2本。 この巻き上がったアウトソールの高さはシリーズ最高で、 ”エッジ部分までグリップさせたい!”っていうメッセージはシリーズの中で1番強く感じます。 |
全体的なシルエットは少しずんぐり目。 Kyrie 3のシャープなデザインと比べると少し野暮ったく感じますけど…後述。 |
ヒールから見たシルエットも前作のエッジ感を感じないです。 |
新たなチャンレジや革新性というのは特に有るわけではないですけど、個人的にはこの質実剛健さだったりオールドルック感が割と魅力ポイントになってたりします。
(下手に変なチャレンジされて、価格が引き上げられるのも困りものです。)
(下手に変なチャレンジされて、価格が引き上げられるのも困りものです。)
サイジングは、前作が割と長い&広いでハーフダウン基準となってと思いますが、今作はまずマイサイズを基準として見て貰って大丈夫かと。
(と言う自分も、前作の状態から判断して最初はハーフダウンを購入したんですけど、あまりの窮屈さにマイサイズに変えてもらった次第…。)
もしかしたらマイサイズを試着した時に縦幅が”少し窮屈かも…”と感じるかもしれません。(かく言う自分もそうでした。)
でも大丈夫です。
履いてるうちにアッパーもクッションも馴染んできて少し余裕が出てきます。
そして馴染んでくると、やはりEPは少しだけ横幅に余裕が出てきますね。
(ただし、「巻きあがったアウトソールに指が当たって…」という方は根本的にそのサイズは止めておいた方が吉です。)
いつも”足が痺れるから少しだけふんわりと絞める”という方、本作はほんの少しだけ強めに締め上げる事を意識してもらえると。
前述の通り履いていく内に熟れるタイプなので、締め上げが弱いと足が前にスライドして中で指が圧迫されます。(そして豆が出来ます。痛いです。)
さすがに強く締めすぎると1~2段目のFlywireが食い込んで、それはそれで痛いんですけど…。
「いや、最初からちゃんと締め上げろよ…」分かります!分かるんですけど、足裏が痛いくなってしまうもので…。(もしかしたら少数派…)
V字にカットされたアッパー、特に後足部周りは足を綺麗に包んでくれるので、締め上げる塩梅がわかってくるとかなり密着度の高いフィット感を得られるかと。
フィット面で個人的に特に嬉しかったのは、シュータンが足首前部の大部分を覆ってくれる&しっかりと厚みが有るタン + モチーフレザーによってきっちり追い込んでもストレス(痛く)なく締め上げることができる事。これが本当にお気に入りポイントです。
自分がローカットを好んで使用するのは”足首の可動域を制限されるのが嫌”と言うのともう1点、”シューレースが足首に食い込んで痛い為”だったりします。
ミッドカットのメリットを生かす為に足首部分をシッカリ追い込みたいんですけど、大体が食い込んで痛くなってしまうんですよね…。
(恐らく自分の選択と足とのマッチングの問題もあると思うんですけど…。)
シッカリと段差の付いたヒールパッドもあり根本的にヒールの収まりが良いのも有るんですけど、足首回りをシッカリロックできる事も相まってヒールの抜け感・ブレの無さは本当に素晴らしいです。
ミッドソールはクシュロンベース + ヒールZoom Airのセットアップ。
正直な事申しますと、”クシュロン”自体が恐らく自分としては初体験。
そしてあまりその特性・背景を知らないです…。
自分の認識としては、”少し前のシューズに使用されていたマテリアル”という認識程度…。
その当時と全く一緒の特性か?というのが判別出来ない訳なんですけど、それを今持ち出してきたという事はその特性にメリットが有るというチョイスなのだろうなと。
感触的には柔らか目のファイロンより更にもう一歩柔らかいと感じました。
”コシでしっかり!”と言うよりはどちらかというと”フワッ”と衝撃を収める様な乗り味。
(これはインソールの下に更にクッション材を入れてることも影響してると思います。)
ただ、だからこそ敢えて厚み自体を抑えた組み合わせなので、決してボワボワしたフロアフィールになってないのが個人的には好ポイント。…半面、衝撃吸収の限界が割と早い段階で来るので「More Cushion!!!」な方には物足りない部分となるかと思います。
デザイナーは変わっても、Kyrieシリーズアイコンなフォアフット”おいしいポイント”はシッカリ継承。ただ、その特性は厚み・クッション性により大分マイルド…というより、ほぼフラットなものになりました。
今作の”おいしいポイント”は下図の様な感覚。
ミッドソールによる球状の確かな膨らみは感じられるものの、接地面はフラットソールモデル並みに広い感触。
これはこれで自然な乗り味なので癖が無く履きやすいんですが、個人的には2・3位極端な方が尖っていて個性があるなーと。(決してマイナス要素では無く”特色”なお話。)
でもバランスは”弱後傾”なんですよね。
といっても、基本的な動き出し起点はフォアフットになると思います。
「膨らみがあるから弱後継に感じる」と言う方が正しいかもしれません。
メリットは安定性。デメリットは足運び、ですかね。Kobeシリーズ同様トップスピードは若干出し辛く、全速力で走ってるときは自分はちょっと不安に感じました。(自分自身の制御能力の低さ…)
まぁ、Kyrie自信が高速でアタックすると言うより細かなステップを多用して相手を崩す方が印象が強いので、そもそも高速域を想定していないんだ!…と付け焼刃な理論で自分の制御能力の低さを棚に上げてます…。
アウトソールは、ダイヤ上に区切られた1エリアごとに有効な方向の違うヘリンボーン。
トラクションに関しては相変わらず荒れたコートでも何ら問題が無いので割愛して、カットに関して深堀したく。
このダイヤ上のカットはお分かりの通りフレックスグルーブを兼ねた仕様。
Kyrie 1は足入れだなので断言は控えますが、間違いなく2・3と比較して屈曲性に関してはKyrieシリーズ最高といえるかと。本当にフォアフット周り、特に縦方向の自然な曲がりが素晴らしいです。
ただ、縦に深く入ったジグザグなフレックスグルーブはというと…残念ながら自分のプレイでは際立った効果は感じられませんでした…。
もっと足裏のアングルが深くないと効果得られないんだろうなぁ…。
あ、そういえばCrazy Quickってどこに消えてしまったのだろう…。
重量は26.5㎝で402g。
シルエットから見たボリューム増はやはりあったのか、前2作より若干重くなりました。
ただ、何ら影響しない範囲といって過言無いかと。
正直な感想、”とても癖がなく履きやすい”です。
本当に1月はこればっか履いてます。それくらい気に入りました。
”癖がない” = Kyrie 2や3と比較すると尖った個性、特にフォアフット周りの特性が大分穏やかになってるので、これを気に入るか気に入らないかで「Kyrieシリーズ」として見た時の評価が大きく違いそうな部分ではあると思いますけど、1足のシューズとしてみた場合に個人的には大満足の1足だなーと思った次第です。価格もローコストで抑えてくれてますし。
過去モデルもしっかり研究したうえで今作をどうするか?を真剣に追求したんだろうなーとわかるこのデザインスケッチ。
今後もKyrie x Nethongkomeのタッグでどういう風に昇華させていくのか、本当に期待です!
(と言う自分も、前作の状態から判断して最初はハーフダウンを購入したんですけど、あまりの窮屈さにマイサイズに変えてもらった次第…。)
もしかしたらマイサイズを試着した時に縦幅が”少し窮屈かも…”と感じるかもしれません。(かく言う自分もそうでした。)
でも大丈夫です。
履いてるうちにアッパーもクッションも馴染んできて少し余裕が出てきます。
そして馴染んでくると、やはりEPは少しだけ横幅に余裕が出てきますね。
(ただし、「巻きあがったアウトソールに指が当たって…」という方は根本的にそのサイズは止めておいた方が吉です。)
1~2段目のシューレースホール替わりのFlywire。 テクノロジーとしては熟れたものかもしれませんけど、必要十分であれば何ら問題無いと思うんです。 でもやっぱり直Flywireは絞め込んで行くと痛くなりやすい…。 |
こっそりとアッパーの内側をFlywireが…通ってませんでした! |
前述の通り履いていく内に熟れるタイプなので、締め上げが弱いと足が前にスライドして中で指が圧迫されます。(そして豆が出来ます。痛いです。)
さすがに強く締めすぎると1~2段目のFlywireが食い込んで、それはそれで痛いんですけど…。
「いや、最初からちゃんと締め上げろよ…」分かります!分かるんですけど、足裏が痛いくなってしまうもので…。(もしかしたら少数派…)
V字にカットされたアッパー、特に後足部周りは足を綺麗に包んでくれるので、締め上げる塩梅がわかってくるとかなり密着度の高いフィット感を得られるかと。
フィット面で個人的に特に嬉しかったのは、シュータンが足首前部の大部分を覆ってくれる&しっかりと厚みが有るタン + モチーフレザーによってきっちり追い込んでもストレス(痛く)なく締め上げることができる事。これが本当にお気に入りポイントです。
自分がローカットを好んで使用するのは”足首の可動域を制限されるのが嫌”と言うのともう1点、”シューレースが足首に食い込んで痛い為”だったりします。
ミッドカットのメリットを生かす為に足首部分をシッカリ追い込みたいんですけど、大体が食い込んで痛くなってしまうんですよね…。
(恐らく自分の選択と足とのマッチングの問題もあると思うんですけど…。)
シッカリと段差の付いたヒールパッドもあり根本的にヒールの収まりが良いのも有るんですけど、足首回りをシッカリロックできる事も相まってヒールの抜け感・ブレの無さは本当に素晴らしいです。
幅広・肉厚なシュータンが個人的には本当に好ポイントでした。 足首前部の大部分を覆ってくれてシューレスのストレスも無い良い塩梅。 |
ヒールのパッドも立体成形で抜けに対してしっかりと抑えてくれるし、収まりも良好。 ※履いた後の撮影によりお見苦しいコンディション…。 |
正直な事申しますと、”クシュロン”自体が恐らく自分としては初体験。
そしてあまりその特性・背景を知らないです…。
自分の認識としては、”少し前のシューズに使用されていたマテリアル”という認識程度…。
その当時と全く一緒の特性か?というのが判別出来ない訳なんですけど、それを今持ち出してきたという事はその特性にメリットが有るというチョイスなのだろうなと。
感触的には柔らか目のファイロンより更にもう一歩柔らかいと感じました。
”コシでしっかり!”と言うよりはどちらかというと”フワッ”と衝撃を収める様な乗り味。
(これはインソールの下に更にクッション材を入れてることも影響してると思います。)
ただ、だからこそ敢えて厚み自体を抑えた組み合わせなので、決してボワボワしたフロアフィールになってないのが個人的には好ポイント。…半面、衝撃吸収の限界が割と早い段階で来るので「More Cushion!!!」な方には物足りない部分となるかと思います。
デザイナーは変わっても、Kyrieシリーズアイコンなフォアフット”おいしいポイント”はシッカリ継承。ただ、その特性は厚み・クッション性により大分マイルド…というより、ほぼフラットなものになりました。
今作の”おいしいポイント”は下図の様な感覚。
ミッドソールによる球状の確かな膨らみは感じられるものの、接地面はフラットソールモデル並みに広い感触。
これはこれで自然な乗り味なので癖が無く履きやすいんですが、個人的には2・3位極端な方が尖っていて個性があるなーと。(決してマイナス要素では無く”特色”なお話。)
底材のクッションも相まって、踏み心地全体はやわらかめ。 |
インソールも低反発系のもの。 ※こちらも使用後につきお見苦し(ry 欲見るときれいにプレッシャーマークが… |
裏面。 そういえば、今作はフォアフット周りにダイヤ上のカットは施されてないです。 |
ヒールからチラリと見えるZoom Airバッグ。 |
見辛いですけど赤いラインが”おいしいポイント”。 頂点は黒丸…というか丁度母指球下に位置してます。 感覚は本当にフラットに近く感じます。 |
といっても、基本的な動き出し起点はフォアフットになると思います。
「膨らみがあるから弱後継に感じる」と言う方が正しいかもしれません。
メリットは安定性。デメリットは足運び、ですかね。Kobeシリーズ同様トップスピードは若干出し辛く、全速力で走ってるときは自分はちょっと不安に感じました。(自分自身の制御能力の低さ…)
まぁ、Kyrie自信が高速でアタックすると言うより細かなステップを多用して相手を崩す方が印象が強いので、そもそも高速域を想定していないんだ!…と付け焼刃な理論で自分の制御能力の低さを棚に上げてます…。
アウトソールは、ダイヤ上に区切られた1エリアごとに有効な方向の違うヘリンボーン。
トラクションに関しては相変わらず荒れたコートでも何ら問題が無いので割愛して、カットに関して深堀したく。
このダイヤ上のカットはお分かりの通りフレックスグルーブを兼ねた仕様。
Kyrie 1は足入れだなので断言は控えますが、間違いなく2・3と比較して屈曲性に関してはKyrieシリーズ最高といえるかと。本当にフォアフット周り、特に縦方向の自然な曲がりが素晴らしいです。
ただ、縦に深く入ったジグザグなフレックスグルーブはというと…残念ながら自分のプレイでは際立った効果は感じられませんでした…。
もっと足裏のアングルが深くないと効果得られないんだろうなぁ…。
あ、そういえばCrazy Quickってどこに消えてしまったのだろう…。
アウトソール全体。 ダイヤ上のカットを1区切りとしたパネルを組み合わせたようなパターン。 1エリアごとに有効な方向の違うヘリンボーン。 |
パターン拡大。 ただのV字じゃなく、デジタルドットのように配されてるのが地味に好きなポイント。 |
シルエットから見たボリューム増はやはりあったのか、前2作より若干重くなりました。
ただ、何ら影響しない範囲といって過言無いかと。
ということで、以下の様に評価してみようと思います。
フィット … 7/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 7/10
コスパ … 9/10
-----------------
ALL … 39/50
本当に1月はこればっか履いてます。それくらい気に入りました。
”癖がない” = Kyrie 2や3と比較すると尖った個性、特にフォアフット周りの特性が大分穏やかになってるので、これを気に入るか気に入らないかで「Kyrieシリーズ」として見た時の評価が大きく違いそうな部分ではあると思いますけど、1足のシューズとしてみた場合に個人的には大満足の1足だなーと思った次第です。価格もローコストで抑えてくれてますし。
過去モデルもしっかり研究したうえで今作をどうするか?を真剣に追求したんだろうなーとわかるこのデザインスケッチ。
今後もKyrie x Nethongkomeのタッグでどういう風に昇華させていくのか、本当に期待です!
https://s3.amazonaws.com/nikeinc/assets/75958/KYRIE-SKETCH-02_native_1600.jpg?1513031475 |
https://s3.amazonaws.com/nikeinc/assets/75959/KYRIE-SKETCH-01_native_1600.jpg?1513031486 |
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