はい。NEXT STAGE 2作目。
あ、ちなみにNEXT STAGEを挟んだ以降のモデルって、本当に”次の相棒を探すこと!”を目的として履いてますので、モデルもさらに偏りますし、ハマったモデルがあれば長期利用する = 新作レビューは確実に少なくなるなので悪しからず。
というわけで、今回は”Nike PG 2 EP シリーズ”をレビューしてみようと思います。
「なぜシリーズ?」
はい、今回は横着して”PG 2 EP”と”PG 2.5 EP”の2足をレビューしてしまおうかと。
正直PG 2に関しては履くか・履かないかを迷ったんですよね。
自分の求めるモデルとちょっと違う気がして…。
ただ、かなり着用者も増えましたし、あまり悪い噂も聞かなかったので、思い切ってトライして見る事にしました。
で、じゃあ次の相棒として2/2.5どっちが適してるの?という所でやっぱり気になる部分なので、2作とも履き比べた訳です。はい。
というわけで、如何に。
今回選んだカラーは、PG 2がグレーベースにビビットな複数色の組み合わせ。
2.5はファーストカラー。
PG 2に関してはセールが来てたのもあるんですけど、カラーがなんとなくLebron 11 ”Terracotta Warrior”みたいな配色だったのも選定ポイント。
当時はレビューを始める前のタイミングだったんで複数足所持という概念がなかったんですけど、当時は本当に欲しかった配色だったんですよ…。
にしても、Lebron 11はカラーと言い造形といい本当に格好良かったなー…。
はい!それは置いときます!
まず構造。
前作のフルスリーブ構造から、今作はハーフスリーブ構造へ。大分足入れがしやすくなりましたw。
いや、前作もフルスリーブ構造ということを考えるとマシな足入れだとは思うんですけど、それでも開口部が広いのはやっぱ楽です。
後足部全体を耐久性のあるアッパーが覆った前作とは違い、ポイントポイントで補強を重ねる構造に。
基本的な構造はPG 2/2.5共に共通なんですけど、何よりの違いはフォアフットのロックダウン構造。
PG 2はフォアフットバンドシステムという独立したウィングを直接締め付ける構造で、横幅をタイトに締め上げる事もできる、と。
この代替として2.5ではベルトを用いたロックダウンに仕様変更。
さてさてフィット感。
まずサイジングですが、個人的にはハーフダウンで正解でした。
足入れしたときに「ちょっと窮屈かな?」と感じたんですけど、プレイして熟れてくると丁度良い感じに収まりました。
最初こそ根本的にスリーブでスペースを上手く殺してくれてますけど、やはりEPラスト。自分には少し広めに感じます。
…NikeのEPはフォアフットが不自然に広すぎる感じするんですけどどうなんでしょう…。
さて、2.5で仕様変更されたベルトシステム、ベースとどう違うか。
”フォアフットを左右にダイレクトに締め付ける”事に関して言うと、個人的には正直PG 2の左右のウィングを直接締め付ける構造の方に軍配が上がるかなと。
…とは言え、根本的に構造的な効果が別物じゃないかと…。
言葉で上手く説明するのがとても難しいのですが、PG 2のフォアフットバンドシステムは”左右から足を均等にホールドする”機構に対し、PG 2.5のベルトシステムは”親指側を更にホールドし、加えて上からの押さえ込みを強化する”機構。
仕様こそ違えどPG 2.5のベルトによるロックダウンはPG 1のそれによく似たフィット感。あ、でもPG 1の様に足が細いと許容限界を超えてベルトが巻き上がってしまうということは今回は有りませんでした。
今作はナイロンベルトを引っ張ってる&受け側もがっしりしてるので、伸びも少なめ。
…で、結局どっちが良いの?という話なんですけど、比較した場合に自分はPG 2.5を選びます。
何故か?ここでもう1点明らかに違うポイント。
「フォアフットのロックダウンソリューションにおいて、左右のサポートしてる”幅”が全然違う」ということ。
特に一番恩恵を受けられるのはインサイド側の親指付近なんですが、PG 2のバンドシステムに対して前側に約1cmほど広くフォローエリアが取られてるんですよ。これが自分にとっては母子球周りのフォローにバッチリ効いてるんです。
この違い、ぜひ試着して試してもらいたい所…。
ヒールのパッドは立体的な物が用いられていて、一度収まれば踵の抜け感は殆ど無いです。この辺の収まりは流石。
ロックダウンに関してはシューレースのパターンにも触れておく必要が有りますよね。
今作、シューレースのルートが本当に複雑。
基本はアッパーの内側を通るナイロンバンドのレースパイプを締め上げる構造。
上から3段目はアッパーの外側から締め上げる構造。最上段はアッパー貫通式のレースホール。(最下段2段は共通
してないので割愛。)
特に3段目の”アッパーの外側から締め付ける”を狙ったレースパイプが良い味出してる気はするんですけど、よーく見ると実は他のアッパー内側のレースパイプ同様、内側もシューレースが通せるようになってたり。
というわけで、敢えてこちらに紐を通して遊んでみたりした訳なんですけど、ぶっちゃけこれでもロックダウンに不満はなかったです…。(締め上げし易さは雲泥の差ですがw)
強いて上げるならば、アウトサイド側は補強アッパーを抑え込んでるので、外側だけはアッパー外側を利用してもいい塩梅になるかもしれないです。
クッションは前作同様でファイロン + フォアフットZoom Airの組み合わせ。
前作に比べて、若干乗り味が少し硬めに感じるのは自分だけですかね?
ソールデザイン的にフォアフットのZoom Airにしっかり乗れるようにデザインはされてるんですけど…どうも自分はやはりここまでフォアフットに主張があるモデルというのが苦手で…。
いや、しっかりとした反発とZoom Airのレスポンシブな反応は素晴らしいんですけど、どうも安定して上手く運用できないんですよね…。特に反り返りが強めのモデル。
この辺りは個人の好みの違いで全然評価違うので総評に含める事はないんですけど、「気に入って常用するか?」と言われると自分は「うーん…」になってしまうポイントなんですよね…。
アウトソールは前作よりも各パターンが薄く・深くなりました。
前作で多様されたブレードパターンから、アシンメトリーなパターンへ。
パターンのラバーが深くなったとは言え、縒れは余り気にならず。またトラクションも相変わらず良い…というかもう一歩良くなった感触なので、この辺りに不満は全く無いです。
重量は、どちらも26.0cmで
PG 2 = 390g
PG 2.5 = 356g
という結果に。
意外や意外、重量はPG 2.5の方が軽いという結果に。
ベルトの分重いかなーとか思ってたんですけど、他のポイントで重量差が付いてるんですかね?
まぁそもそもPG 2自体がカラー毎にマテリアルが結構違うので、単純比較は難しいんですけどね…。
(正直、体感は誤差の範囲と思います。)
ということで、以下の様に評価してみます。
■PG 2 EP
■PG 2.5 EP
単純にこの2作を比較した場合に、個人的には、やはりと言うかPG 2.5 EPに軍配が上がりますかね。
特にベルトにリファインされたフォアフット周りのロックダウンに差が付いてるかなと。
…ただ、「PG 1から買い換えるほどのアップデートがあったか?」と問われると、正直「うーん…。」というのが率直な感想になりました。
求めるポイントが人それぞれなので、もちろん「これは!!」ってくる人もいると思います。反面、「うーん、そうでもないなぁ…」と感じる方にはよっぽど気に入ったカラーがある or PG 1が壊れちゃった!とかでなければ、満足してもらうのは正直難しいのかなぁーと…。
よくよく考えてみてほしいんですけど、”PG 2.5”でアップデートされたのは「フォアフットのベルト仕様」な部分だけで、しかもこのベルトを用いたロックダウンは”PG 1と粗変わらない仕様に”戻した”だけなんじゃないかなーと。
(更に深掘りすると、PG自身がフォアフット周りに不満を持ったことで、このリファイン企画が持ち上がったのでは? = 根本デザインが本人とマッチしなかったのでは?と。※主がネガティブ思考の持ち主なので斜め上発言かもですが…。でもシグ2作目にして”2.5”という仕様違いを準備する辺りに、更にそう感じてしまうんですよね…。)
…と、新たな相棒探しという背景も相まって大分辛口な最後になってしまいましたが、シューズの根本としては相変わらず安く・仕上がりの良いシューズに仕上がってますので、
「対価格で見た場合の満足度は決して低いシューズでは無いんです!」
と少しだけ挽回させてもらって失礼させてもらえればと…。
あ、ちなみにNEXT STAGEを挟んだ以降のモデルって、本当に”次の相棒を探すこと!”を目的として履いてますので、モデルもさらに偏りますし、ハマったモデルがあれば長期利用する = 新作レビューは確実に少なくなるなので悪しからず。
というわけで、今回は”Nike PG 2 EP シリーズ”をレビューしてみようと思います。
「なぜシリーズ?」
はい、今回は横着して”PG 2 EP”と”PG 2.5 EP”の2足をレビューしてしまおうかと。
正直PG 2に関しては履くか・履かないかを迷ったんですよね。
自分の求めるモデルとちょっと違う気がして…。
ただ、かなり着用者も増えましたし、あまり悪い噂も聞かなかったので、思い切ってトライして見る事にしました。
で、じゃあ次の相棒として2/2.5どっちが適してるの?という所でやっぱり気になる部分なので、2作とも履き比べた訳です。はい。
というわけで、如何に。
今回選んだカラーは、PG 2がグレーベースにビビットな複数色の組み合わせ。
2.5はファーストカラー。
PG 2に関してはセールが来てたのもあるんですけど、カラーがなんとなくLebron 11 ”Terracotta Warrior”みたいな配色だったのも選定ポイント。
当時はレビューを始める前のタイミングだったんで複数足所持という概念がなかったんですけど、当時は本当に欲しかった配色だったんですよ…。
にしても、Lebron 11はカラーと言い造形といい本当に格好良かったなー…。
はい!それは置いときます!
まず構造。
前作のフルスリーブ構造から、今作はハーフスリーブ構造へ。大分足入れがしやすくなりましたw。
いや、前作もフルスリーブ構造ということを考えるとマシな足入れだとは思うんですけど、それでも開口部が広いのはやっぱ楽です。
後足部全体を耐久性のあるアッパーが覆った前作とは違い、ポイントポイントで補強を重ねる構造に。
基本的な構造はPG 2/2.5共に共通なんですけど、何よりの違いはフォアフットのロックダウン構造。
PG 2はフォアフットバンドシステムという独立したウィングを直接締め付ける構造で、横幅をタイトに締め上げる事もできる、と。
この代替として2.5ではベルトを用いたロックダウンに仕様変更。
アウトサイド。 シルエットは殆ど同じ。 |
インサイド。 ふむふむ…。 |
勿論ヒール周りも一緒。 |
大きな違いはやはりフォアフット部分ですね。 |
まずサイジングですが、個人的にはハーフダウンで正解でした。
足入れしたときに「ちょっと窮屈かな?」と感じたんですけど、プレイして熟れてくると丁度良い感じに収まりました。
最初こそ根本的にスリーブでスペースを上手く殺してくれてますけど、やはりEPラスト。自分には少し広めに感じます。
…NikeのEPはフォアフットが不自然に広すぎる感じするんですけどどうなんでしょう…。
さて、2.5で仕様変更されたベルトシステム、ベースとどう違うか。
”フォアフットを左右にダイレクトに締め付ける”事に関して言うと、個人的には正直PG 2の左右のウィングを直接締め付ける構造の方に軍配が上がるかなと。
…とは言え、根本的に構造的な効果が別物じゃないかと…。
言葉で上手く説明するのがとても難しいのですが、PG 2のフォアフットバンドシステムは”左右から足を均等にホールドする”機構に対し、PG 2.5のベルトシステムは”親指側を更にホールドし、加えて上からの押さえ込みを強化する”機構。
仕様こそ違えどPG 2.5のベルトによるロックダウンはPG 1のそれによく似たフィット感。あ、でもPG 1の様に足が細いと許容限界を超えてベルトが巻き上がってしまうということは今回は有りませんでした。
今作はナイロンベルトを引っ張ってる&受け側もがっしりしてるので、伸びも少なめ。
…で、結局どっちが良いの?という話なんですけど、比較した場合に自分はPG 2.5を選びます。
何故か?ここでもう1点明らかに違うポイント。
「フォアフットのロックダウンソリューションにおいて、左右のサポートしてる”幅”が全然違う」ということ。
特に一番恩恵を受けられるのはインサイド側の親指付近なんですが、PG 2のバンドシステムに対して前側に約1cmほど広くフォローエリアが取られてるんですよ。これが自分にとっては母子球周りのフォローにバッチリ効いてるんです。
この違い、ぜひ試着して試してもらいたい所…。
PG 2のバンドシステム。 良いアイコンになったと思うんですけどね。 …へぇ、こんな所にスゥッシュあったんだ。 |
PG 2.5のベルトシステム。 PG 1と同じくベルト構造へ仕様変更。 スゥッシュは補強によりなくなりましたw |
内側はこんな感じ。 PG 2.5はフォアフット部分にシューレースを通す必要が無いので、ナイロンベルトが2本横切ってます。 |
”効く幅”こんなにも差があるんです。 |
ロックダウンに関してはシューレースのパターンにも触れておく必要が有りますよね。
今作、シューレースのルートが本当に複雑。
基本はアッパーの内側を通るナイロンバンドのレースパイプを締め上げる構造。
上から3段目はアッパーの外側から締め上げる構造。最上段はアッパー貫通式のレースホール。(最下段2段は共通
してないので割愛。)
特に3段目の”アッパーの外側から締め付ける”を狙ったレースパイプが良い味出してる気はするんですけど、よーく見ると実は他のアッパー内側のレースパイプ同様、内側もシューレースが通せるようになってたり。
というわけで、敢えてこちらに紐を通して遊んでみたりした訳なんですけど、ぶっちゃけこれでもロックダウンに不満はなかったです…。(締め上げし易さは雲泥の差ですがw)
強いて上げるならば、アウトサイド側は補強アッパーを抑え込んでるので、外側だけはアッパー外側を利用してもいい塩梅になるかもしれないです。
立体的なヒールパッドは収まり感が良く、ヌケ感が少ない。 この辺、本当にストレス少ないです。 |
ちょっと見づらいですけど、もしお持ちであればぜひ内側見てみて下さい。 ここ、紐通せます。そして十分です。 外側だけはアッパーの補強もあるので、外側のままの方が良いと思います。 |
前作に比べて、若干乗り味が少し硬めに感じるのは自分だけですかね?
ソールデザイン的にフォアフットのZoom Airにしっかり乗れるようにデザインはされてるんですけど…どうも自分はやはりここまでフォアフットに主張があるモデルというのが苦手で…。
いや、しっかりとした反発とZoom Airのレスポンシブな反応は素晴らしいんですけど、どうも安定して上手く運用できないんですよね…。特に反り返りが強めのモデル。
この辺りは個人の好みの違いで全然評価違うので総評に含める事はないんですけど、「気に入って常用するか?」と言われると自分は「うーん…」になってしまうポイントなんですよね…。
アウトソールは前作よりも各パターンが薄く・深くなりました。
前作で多様されたブレードパターンから、アシンメトリーなパターンへ。
パターンのラバーが深くなったとは言え、縒れは余り気にならず。またトラクションも相変わらず良い…というかもう一歩良くなった感触なので、この辺りに不満は全く無いです。
アウトソール全体。 ちなみに、PG 2.5の踵部分のPGロゴは左右で色が違いましたw (左がピンクで右がオレンジ) |
パターン拡大。 どっちもトランスルーセントなので、パターンが見づらいっすね…。 靴の中心から基本的にアシンメトリーなパターンです。 そして少し深めで薄め=柔らかめに感じるラバー。 |
PG 2 = 390g
PG 2.5 = 356g
という結果に。
意外や意外、重量はPG 2.5の方が軽いという結果に。
ベルトの分重いかなーとか思ってたんですけど、他のポイントで重量差が付いてるんですかね?
まぁそもそもPG 2自体がカラー毎にマテリアルが結構違うので、単純比較は難しいんですけどね…。
(正直、体感は誤差の範囲と思います。)
ということで、以下の様に評価してみます。
■PG 2 EP
フィット … 6/10
グリップ … 7/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 7/10
コスパ … 8/10
-----------------
ALL … 36/50
■PG 2.5 EP
フィット … 7/10
グリップ … 7/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 7/10
コスパ … 8/10
-----------------
ALL … 37/50
特にベルトにリファインされたフォアフット周りのロックダウンに差が付いてるかなと。
…ただ、「PG 1から買い換えるほどのアップデートがあったか?」と問われると、正直「うーん…。」というのが率直な感想になりました。
求めるポイントが人それぞれなので、もちろん「これは!!」ってくる人もいると思います。反面、「うーん、そうでもないなぁ…」と感じる方にはよっぽど気に入ったカラーがある or PG 1が壊れちゃった!とかでなければ、満足してもらうのは正直難しいのかなぁーと…。
よくよく考えてみてほしいんですけど、”PG 2.5”でアップデートされたのは「フォアフットのベルト仕様」な部分だけで、しかもこのベルトを用いたロックダウンは”PG 1と粗変わらない仕様に”戻した”だけなんじゃないかなーと。
(更に深掘りすると、PG自身がフォアフット周りに不満を持ったことで、このリファイン企画が持ち上がったのでは? = 根本デザインが本人とマッチしなかったのでは?と。※主がネガティブ思考の持ち主なので斜め上発言かもですが…。でもシグ2作目にして”2.5”という仕様違いを準備する辺りに、更にそう感じてしまうんですよね…。)
…と、新たな相棒探しという背景も相まって大分辛口な最後になってしまいましたが、シューズの根本としては相変わらず安く・仕上がりの良いシューズに仕上がってますので、
「対価格で見た場合の満足度は決して低いシューズでは無いんです!」
と少しだけ挽回させてもらって失礼させてもらえればと…。
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