adidas PRO BOUNCE MADNESS 2019 レビュー

ここ最近ローカットモデルが続き、「そろそろハイカットが恋しいなぁ…」とか思ってた所、Amazonを眺めてたらなんと7千円を切るオファーが!!
これは行くしか無いだろ!!と。

ということで、今回は”adidas PRO BOUNCE MADNESS 2019”をレビューしてみようと思います。

昨シーズンのオーバーオールでも書きましたが、前作のPRO BOUNCE 2018は個人的にはかなりの良作だったんです。
そのモデル名を冠していると弥が上にも盛り上がるじゃないですか!
え?なぜ期待値がそこまで高いのにリリース時に行かなかったのかって??
だって、adidasはその後の値引きがエグいんですもん…。

はい、という金欠トークはこれ位にして、では早速!

今回チョイスしたカラーは…調べた限りだとちょっと特定出来ませんでした…。
巷では”BHM”もしくは”Brooklyn”と呼ばれてる模様。

個人的にはBrooklynと呼ばれた方がしっくり来ます。
何より特徴的なミッドソール&ライニングのラインパターンがBrooklynのsubwayラインをモチーフにしてる感じで。


さてさてまず外観から。
うーん、THEハイカット。

PRO BOUNCE 2018(以降2018)では「中途半端なカットにしやがって!イメージとちげぇだろうが!!」とレビューでブチ切れられてたアンクル周りのカットがシッカリと覆われるシルエットに。(まぁカットの高さはぶっちゃけあまり変わらないんですが…。)

なんかこう、良いですよねぇーw
クラシックなスタイルに見えて、これはこれで大好きです。Pro Model感がしますよね。

アッパーは粗メッシュにアウトサイド側にはTPU?(というよりシリコンみたい)パーツ。
インサイドはアーチ部分にレザーパーツでロゴが型押しされてます。

上でも触れたとおりなんと言っても目を引くのはミッドソールに見えるラインパターン。
これが本当に格好良い。
あと地味にステッチがレッドなのもグッドポイント。

アウトサイド。
ミッドソールのインパクト!
そしてレッドステイッチによるスリーストライプも良い味。
インサイド。
アーチ部分にレザーパーツが。
ミッドソールのラインパターンはこんな感じで
…うん、削れると地が見えそうだ。
大事に使おう…。
内側までこのこだわり様。
なんかこのアングルはサイバーな感じがして…良い。
はい、それはさておき肝心の機能を。
まずフィットですが、…あれ?またラストが変わった??

DAME 5を何回か試着した中でもちょっと感じてたんですけど、ちょっと縦が伸びた感が…。
もう1点。横幅はそこまで変わらなかったんですけど、爪先部の高さが少し高くなったのが印象的。
故に、2018のフィーリングを元に更にハーフ下げたサイズをチョイスしたんですけど、これでもちょっと余裕がある感じ。
でも1サイズ下げると前側が当たってしまうのが悩みどころ…。

継続利用してく中でやはりアッパーの伸びとソールの沈みを考慮すると、人によってはワンサイズダウンでも良いかも。
(…これを試着段階から判定するのがとても難しいんですよね…。結構変動が大きいのがadidas…。)
もしピッタリしたフィーリングを好まれるのであれば、序盤はキツめながら1サイズダウンから試着してみて貰うのをオススメします。


アッパーは前述の通りメッシュに。
うーん、正直な感想としては2018のForgefiber入のテキスタイルアッパーの方が良かったなぁと。
まず何より今回採用のメッシュアッパー、とてもフレキシブルで足当たりがとても良いんです。良いんですよ…。でもそれが故に剛性感が低下してしまいました…。
切り返しの時のアッパーの逃げがどうしても自分にはマイナスに映ってしまい、どうしても若干”ダル”なフィーリングに。

そして、おそらくそれを考慮してアウトサイドの補強パーツだと思うんですけど、”これも一歩物足りない”というのが正直な所。
触ってみて貰えると分かると思うんですが、粗ミッドソールの柔らかと同じでこれまたとても柔らかい。(上で”シリコン”と表現したのはこういった理由)
サポートの効果を狙うならもう少し硬めでも良かったんじゃないかなぁと…。

ちょっと見辛いですけど、内部は深く切り込んだハーフブーティ。
外側のサポートパーツ…の筈なんですけど、ミッドソールと粗同じ硬さ…。
もうちょっと硬くても良かったと思うんですよね…。
ハイカット故ヒールを抑えつける力はかなりのもの。
前にスライドすることは粗無く、ヒールがズレるの大嫌いな自分も満足です。

ヒールパッドは立体的でGood。
ただし、2018もそうでしたがやはりヒールの引っかかり部分が自分には低め…。というかここ最近のadidas全般的に低めなんですよね…。
なので、踵の出っ張り部分に当たる感じになるので、この部分が人によっては気になるポイントになろうかと。
抜け感はたしかに無いっちゃ無いんですけどなんかこう収まらないというか。
慣れてしまえばあまり気にならないんですけど、しっくりは来ないというか…。

ヒールカウンター等は無いながらヒールの抑え込みはかなりのもの。
ヒールパッドも立体的に凝った造形。
なんですけど、収まりが今一歩…。パッド部分がちょっと低いんです…。
皆さんもっと踵が低いんですかね…。
続いてクッション性。

今作ももちろんフルレングスBOUNCEフォーム。
インソールの造形&底材に1枚クッション材を挟んでる組み合わせも全く一緒。
インソール、フォア側固定し始めたんですけどなんででしょうね?そういや全く同じものを最近見たんですけど、思い出せない…。
試着のDAME 5だっただろうか…。

はい、気を取り直して。
2018と大きく違うのはフォア部分の反りとクッション性かなと。
クッション性の部分がかなり難しいんですけど、個人的には”ちょっと厚みを増しつつ、柔らかくなった”と感じます。フワフワしてる感。(フワついてフィーリングが悪い訳では無い。)
しっとりと衝撃を抑えてくれるので、クッション性を求める方から見ると結構良いのでは無いかなと。
ただ個人的にはこの辺りも2018のフィーリングが好みで、もう少しレスポンシブなフィーリングの方が動きやすいかなと。切り返しでちょっと縒れてる感じします。

この辺りはもちろん反りも影響してこようかと思いますが、この要素は一長一短なので好みの別れ処かと。
フォア部分の張り出し&フラットなフォアによる安定性というのは立派なセールスポイントだと思うんです。2018のフォアの反りによる推進力も然り。
個人的には結構フォアの安定性大好きです。

あとは返りの要素が必要になってこようと思うんですけど、残念ながらこれが全く見えず…。
2018ではフォアからヒールにかけて8の字状のシャンクが見られたんですけど、おそらく今作は省略されてる様に見えますし、感じます。
なのでフレキシブルと表現すれば聞こえは良いですが、反発の弱いとも自分には写りました。

デザインされたインソール表面。
格好良い…。
でも滑るんだよなぁ…。
裏側はいつもどおり。
フォア下だけ両面テープ貼ってあるんでよね。
最近のadidasモデル共通??
底材にクッション材がセットされてるのは2018共通。
しっかり張り出したアウトリガー。
反り弱めのセットも相まって、安定感はかなり高いかと。
ここで最大の失念!!!
アウトソールの写真を取り忘れてました…。
色々探してみたんですけど良さそうな画像が見つからなかったので、文章のみで…。
(adidas公式で置いて置いてくれれば良いのに…。)

カラー毎に違う仕様なのは相変わらずなのでそれはさておき、このカラーはダークグレーの全面トランスルーセント。
アウトソールパターンは全面ヘリンボーンパターンで、フォアアウトサイド~中足部にかけてだけ太めの外側ヘリンボーン、それ以外は縦パターンです。
面白いのはヒール直下が窪んでいる事。これは恐らくですが、この形状からもクッション性を稼ごうとしてるのかなと。

トラクションは…評価難しいですね;
この時期はぶっちゃけもうどこのメーカーのラバーも不満無いです。
ただラバーの質感からするに冬場の乾燥する時期でもグリップは働いてくれそうな粘りのある柔らかめのラバー。
冬場はちょっとホコリ拾い易そうですが許容できるレベルになるんじゃないかなと。


最後に重量。
25.5cmで374g。
同じハイカットのD Rose 9が395g。十分に軽い部類になろうかと。


ということで、以下の様に評価してみます。

フィット …  7/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 8/10
コスパ … 8/10
-----------------
ALL … 39/50

個人的には「2018の方が総合的に見て好きです!」という評価でした。

ただ、正直単純比較出来ないです。比較するにはあまりにもキャラクターが違う2足でした。
2018はクッション性もホールドもダイレクトで且つレスポンシブ。反面、今作はフレキシブルでありソフト。全くもって性格が違ってる様に自分には映った次第。
無論、後者のニーズも有ろうと思いますしこれはこれで中々。

それはさておき、ディスカウントされまくって今回の様な価格帯まで下がって来てしまうとめちゃくちゃコスパ良くなってしまうのがadidasの猛毒…。(故に買い処が難しいとも…。)
皆様も毒牙に罹ってみては如何でしょう???(ゲス顔)


※※※ 以下は蛇足ですので、用法用量を守って正しくお使い下さい ※※※

あ、そういえばadidasモデルとサードパーティー製インソールのマッチングに関して個人的見解を。

パフォーマンス系インソールを入れることで踵・アーチを補正し、動きを改善することができる。これに関してはadidasモデルであろうともちろん教授することが出来ます。
ただ、Probounce 2018でも触れたのですが、特にここ最近のadidasモデルではヒールパッドの張り出し位置が低いこともあり、パフォーマンスインソールに有りがちなシャシ-付きモデルだと踵位置が上がりすぎてしまい、余計にヒールパッドの張り出しが干渉してしまう&フィットが余計悪くなる、な感触が確かにあります。なので、個人的に皆さん言われてるのはこの辺りが課題になるんではないかなと。(ソール周りの重心バランスに癖が有る訳ではないので)

なので、これらも踏まえてチョイスされると良いかなーなんて思いましたですはい。

(個人的にはシャシー含めすべてが薄めのインソールをチョイスされると相性は良いのでは無いかなと。例えばSuperfeetの中でもCarbonモデルだったり、FusionFlexiなんかも有り。ちろん一体成型のオーダータイプであれば尚良いかと。
もちろん其々メリット・デメリットありますので一概には言えませんが…。
如何せん純正のインソールだとアーチは低いし滑るので変えたくなっちゃうんですけどね…。)

以上、蛇足失礼しました。

コメント

  1. すごくわかりやすい記事で参考になりました。
    プロバウンス、写真だとかっこいいんですけど履いた時に正面が膨らむ感じがして…見栄えの面で躊躇してしまいます汗
    その点についてはいかがですか?

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    1. マルオさん
      コメントありがとうございます!そして、返答遅くなってしまい大変申し訳ございません;

      正面の膨らみ、具体的にどの部分かがちょっと掴みきれなかったのですが爪先部分のことですかね?
      であるならばよっぽど指が大きく・高いという事がなければ写真のシルエット通りになると思いますのであまり気にならないかと!
      アッパーのメッシュ部分、薄くは見えますが内側にクッションありますのである程度のキャパがあります!

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