Novaシリーズ2作目。
リリースされた時はあんまりそそられなかったんですけど、このカラーを見てしまってからは一変。そうです、完璧に外観でやられました。
というわけで、今回は”asics Glide Nova”をレビューしてみようと思います。
いやー、本当にあんまり興味無かったんです。
何から何まで新設計だったBlaze Novaに比べてアッパーやシルエットこそ刷新されてはいるもののソール回りはGel Hoop V10のそれと同じ。
「ローカット版でしょ?」というたったそれだけの印象を拭い切れず、カラーも正直あまりパッとしなかったのもあって「買わないな…」と思ってたんです。
…ですけど!ひょんなことから立ち寄ったスポーツショップでこのカラーを見てしまって「おい、まじか!」と。
asicsらしからぬカラーパターンにイチコロになってしまって、ついに買ってしまいましたとさ。
上記でも何回も触れてる通りGEL HOOP V10と同じソール回りなのである程度乗り味は理解してるわけで、アッパーによってどう違うのか?果たして。
今回購入したカラーはグレーベースに”コイ”という少し赤目のオレンジを組み合わせたカラー。凝ったカラーというわけでもなくただのソリッドカラーの組み合わせなんですけど、個人的には素敵な配色パターンです。
まずは構造。
最近主流のフルブーティーにTPUメッシュアッパーを重ねた構造。
「グレーが素地なんだろうなぁー」と思ってたら意外や意外、コイ(オレンジ)が外側のレイヤーでした。
デザインとしても際立つTPUのフレーム。
…うーん、正直ここは個人的にはあまり格好良いとは思わないです。はい。
利かせたいポイントに配してるんだろうけど、もうちょっと恰好良く収めるレイアウトが有ったのではないかと思う今日この頃…。(あれ、そういえばタイガーストライプも補強効果あったような。そっちの方が良かった様な…。)
ロックダウンは完全な”ローカット”。これ、結構な肝なんじゃなかろうかと。
Burstシリーズで「Z」と名を打ったモデルがありますが、あれは”テクニカルカット”と呼ばれるカットサイズ。
ミッドカットとローカットの中間のカットで厳密にはローカットでは無いんです。
大きな違いは前方の高さで、前方向のサポートが少し強め。それでいて、裏・左右方向は可動域が高いというよく考えてるなーというカットの高さ。(割と好みなんですけど、最近のBurstでもちょっと横幅広くて履けない…。)
それもありつつ、敢えての完全ローカットでリリースしたというのは個人的には好印象。
asicsバスケットボールシューズだとポイントゲッター以来ではないかと。(GEL Hoop Zero loも厳密にはローカットじゃなかった気がするし。)
では満を持して登場したローカットのフィット感はというと…、はっきり言います。正直微妙。
まず前~中足部にかけて、フルスリーブ特有の包まれてる感はかなりのもの。
根本的にasicsのレギュラーラストでも少し広めな自分でもこの密着感は満足度の高いものですし、フレキシブルでありながら剛性感もあるオーバーレイヤーの感触も結構好み。
…なんですが、ロックダウンが一歩物足りず。
要因はレースホールの最下段の位置なんですが、GEL HOOP V10はさらに1段下まで深く絞る事ができ、細足な自分でも対応できたんですよね。
できればGlide Novaももう1段下までレースホールが空いてくれてたらなぁーと。
これがあるともう少し足上部のスペースが殺せて、さらにフィット感が高かっただろうなーと。(最近、ホールカットが浅めのモデルが多いですよね…。)
もう1点はローカットの肝なヒール周り。
硬質感のあるヒールカップとしっかり目のパッドがインストールされていて収まりは上々。
ただ、足が捩れた時の抑え込みとそれに伴う抜け感というのはもう一歩足りないかなと。
例えるならHarden.Vol1の様な感覚(さすがにあそこまでは緩さを感じないですが)。この辺りはやはりNikeの収まりがピカイチで旨いなーと感じます。
GEL Hoopなアウトソールの粘りが強いので、余計にそう感じてしまうのもあるかもしれないです。
レビューは書いてないですけど”Z”モデルでは感じた事ないんですよね。(Blazeも割と近いカットですけど、こちらも抜けそうな不安を感じた事ないですし。)
前スライドにしっかりストップが掛かるのも有るとは思いますけど、根本的には熟成の差なのかなと思ってます。しっかり対策されれば化けるのではないかと。
ソール周りの仕様はGEL HOOP V10のそれと共通なので割愛。
寒くなってきて埃がフロアを覆うこの季節でも相変わらずグリップと粘りはやはり流石だなぁと。
重量は26.0㎝で324g。
GEL HOOP V10は26.5㎝で329gだったことを考えると、マテリアル的にこちらの方が少し重たい模様。
まぁ微々たる差過ぎて体感出来るほど大きく無いですし、十二分に軽い部類で、あの軽かったCP.3 IX AEよりも軽いわけです。
ということで、以下の様に評価してみようと思います。
asicsのモデルって本当にパフォーマンス高いんです。それこそ圧倒的に。
ただデザイン的に野暮ったい印象が強く毛嫌いされてきた印象があります。
学校指定で仕方なく履いてるor一部のプレイヤーが選び続けてるメーカーというのがこれまでのシェアだったと思うんですけど、近年Nakedシリーズに始まりNovaシリーズにおけるデザインの刷新、はたまたストリートバスケリーグSome Cityのスポンサードなど積極的な動きを見せ、間違いなくシェア拡大にシフトしてきている。
その流れで、これまでになかったローカットモデルをラインナップに加えたり、積極的にバスケットボールウェアの拡充を図ってくれてることは本当に喜ばしい限り。
ただ、特にNovaシリーズに必要なのは”熟成”なんだろうなと。このデザインを持ちつつ機能性も最大化する事。
現在時点では、やはり従来構造を採用したモデルの方が勝るポイントが多いというのが正直なところで、とりわけGlide Novaに関してはバスケットカテゴリーで初のローカットモデル。
継続してさらにブラッシュアップされれば本当に最適な1足まで育つことができそうなので、ぜひ引き続いてチャレンジ続けてもらえればなーと思います!
リリースされた時はあんまりそそられなかったんですけど、このカラーを見てしまってからは一変。そうです、完璧に外観でやられました。
というわけで、今回は”asics Glide Nova”をレビューしてみようと思います。
いやー、本当にあんまり興味無かったんです。
何から何まで新設計だったBlaze Novaに比べてアッパーやシルエットこそ刷新されてはいるもののソール回りはGel Hoop V10のそれと同じ。
「ローカット版でしょ?」というたったそれだけの印象を拭い切れず、カラーも正直あまりパッとしなかったのもあって「買わないな…」と思ってたんです。
…ですけど!ひょんなことから立ち寄ったスポーツショップでこのカラーを見てしまって「おい、まじか!」と。
asicsらしからぬカラーパターンにイチコロになってしまって、ついに買ってしまいましたとさ。
上記でも何回も触れてる通りGEL HOOP V10と同じソール回りなのである程度乗り味は理解してるわけで、アッパーによってどう違うのか?果たして。
今回購入したカラーはグレーベースに”コイ”という少し赤目のオレンジを組み合わせたカラー。凝ったカラーというわけでもなくただのソリッドカラーの組み合わせなんですけど、個人的には素敵な配色パターンです。
まずは構造。
最近主流のフルブーティーにTPUメッシュアッパーを重ねた構造。
「グレーが素地なんだろうなぁー」と思ってたら意外や意外、コイ(オレンジ)が外側のレイヤーでした。
デザインとしても際立つTPUのフレーム。
…うーん、正直ここは個人的にはあまり格好良いとは思わないです。はい。
利かせたいポイントに配してるんだろうけど、もうちょっと恰好良く収めるレイアウトが有ったのではないかと思う今日この頃…。(あれ、そういえばタイガーストライプも補強効果あったような。そっちの方が良かった様な…。)
アウトサイド。 枝の様に配されたTPUフレームが際立つポイント。 …ただ、並びはもうちょっと工夫のしようがあったような…。 |
インサイド。 こちらもTPUフレーム。 ただ、こちら側はグレーベースで目立たないのですっきりとしたシルエット。 |
前側から。このシルエットとツートンの切り替えしが恰好良いなと。 |
ヒール側もツートン。 良いと思います!!! |
Burstシリーズで「Z」と名を打ったモデルがありますが、あれは”テクニカルカット”と呼ばれるカットサイズ。
ミッドカットとローカットの中間のカットで厳密にはローカットでは無いんです。
大きな違いは前方の高さで、前方向のサポートが少し強め。それでいて、裏・左右方向は可動域が高いというよく考えてるなーというカットの高さ。(割と好みなんですけど、最近のBurstでもちょっと横幅広くて履けない…。)
それもありつつ、敢えての完全ローカットでリリースしたというのは個人的には好印象。
asicsバスケットボールシューズだとポイントゲッター以来ではないかと。(GEL Hoop Zero loも厳密にはローカットじゃなかった気がするし。)
では満を持して登場したローカットのフィット感はというと…、はっきり言います。正直微妙。
まず前~中足部にかけて、フルスリーブ特有の包まれてる感はかなりのもの。
根本的にasicsのレギュラーラストでも少し広めな自分でもこの密着感は満足度の高いものですし、フレキシブルでありながら剛性感もあるオーバーレイヤーの感触も結構好み。
…なんですが、ロックダウンが一歩物足りず。
要因はレースホールの最下段の位置なんですが、GEL HOOP V10はさらに1段下まで深く絞る事ができ、細足な自分でも対応できたんですよね。
できればGlide Novaももう1段下までレースホールが空いてくれてたらなぁーと。
これがあるともう少し足上部のスペースが殺せて、さらにフィット感が高かっただろうなーと。(最近、ホールカットが浅めのモデルが多いですよね…。)
もう1点はローカットの肝なヒール周り。
硬質感のあるヒールカップとしっかり目のパッドがインストールされていて収まりは上々。
ただ、足が捩れた時の抑え込みとそれに伴う抜け感というのはもう一歩足りないかなと。
例えるならHarden.Vol1の様な感覚(さすがにあそこまでは緩さを感じないですが)。この辺りはやはりNikeの収まりがピカイチで旨いなーと感じます。
GEL Hoopなアウトソールの粘りが強いので、余計にそう感じてしまうのもあるかもしれないです。
レビューは書いてないですけど”Z”モデルでは感じた事ないんですよね。(Blazeも割と近いカットですけど、こちらも抜けそうな不安を感じた事ないですし。)
前スライドにしっかりストップが掛かるのも有るとは思いますけど、根本的には熟成の差なのかなと思ってます。しっかり対策されれば化けるのではないかと。
フルスリーブ特有の足入れし辛さはありますけど、他のモデルと大差無いレベル。 |
これ、本当に納得いかないポイント…。 スリーブを直に広げさせてくれよと…。 |
いつもの様に内側撮れなくて、上からのアングル。 パッドは結構しっかりしてます。 |
寒くなってきて埃がフロアを覆うこの季節でも相変わらずグリップと粘りはやはり流石だなぁと。
”Feel Fast”はFlyteFoamの宣伝文句の模様。 |
パンチングメッシュなインソールも共通。 |
ヒールのSpEVAも同じく。 |
アウトソールも同じ。 |
せっかくなら新しく起こして欲しかった…。 |
GEL HOOP V10は26.5㎝で329gだったことを考えると、マテリアル的にこちらの方が少し重たい模様。
まぁ微々たる差過ぎて体感出来るほど大きく無いですし、十二分に軽い部類で、あの軽かったCP.3 IX AEよりも軽いわけです。
ということで、以下の様に評価してみようと思います。
フィット … 6/10
グリップ … 10/10
ベンチレーション … 8/10
クッション … 7/10
コスパ … 9/10
-----------------
ALL … 40/50
「あと一歩なんだよなぁ…」というのが率直な感想です。本当にあと一歩。
asicsのモデルって本当にパフォーマンス高いんです。それこそ圧倒的に。
ただデザイン的に野暮ったい印象が強く毛嫌いされてきた印象があります。
学校指定で仕方なく履いてるor一部のプレイヤーが選び続けてるメーカーというのがこれまでのシェアだったと思うんですけど、近年Nakedシリーズに始まりNovaシリーズにおけるデザインの刷新、はたまたストリートバスケリーグSome Cityのスポンサードなど積極的な動きを見せ、間違いなくシェア拡大にシフトしてきている。
その流れで、これまでになかったローカットモデルをラインナップに加えたり、積極的にバスケットボールウェアの拡充を図ってくれてることは本当に喜ばしい限り。
ただ、特にNovaシリーズに必要なのは”熟成”なんだろうなと。このデザインを持ちつつ機能性も最大化する事。
現在時点では、やはり従来構造を採用したモデルの方が勝るポイントが多いというのが正直なところで、とりわけGlide Novaに関してはバスケットカテゴリーで初のローカットモデル。
継続してさらにブラッシュアップされれば本当に最適な1足まで育つことができそうなので、ぜひ引き続いてチャレンジ続けてもらえればなーと思います!
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