Under Armour HOVR Havoc 2 レビュー

新たにシグが生まれるとの事で本当に楽しみです!
あ、そう言えば、All-Star GameでJoel EmbiidはSpawn Lowでしたね…。
シグでも無く、主力ラインのHOVRシリーズでもなかったのはちょっと気になるところ‥。
という訳で今回は”Under Armour HOVR Havoc 2”をレビューしてみようと思います。
前作がかなり高評価だったことも有り今作も期待値が高く!!
実際はもっと早い段階で行く予定だったんですが、現物拝見と試着含めて「ん?」となった部分が合ったので、ちょっと様子を見てまして遅くなってしまいました…。

ただ、皆様から高評価しか聞かないこともありレッツトライ!!
というわけで実際はどうなんでしょう??
では早速!!

今回のカラーはホワイト。
前作がブラックだったので反転も込めて。
にしても国内流通のカラーはとても少ないですね…。
Eastbay等見かけると色々なカラーがリリースされており本当に羨ましい…。


では外観から。

コロンとした丸っこいシルエットが特徴的で可愛いです。
なんと言っても今作最大の特徴はフルレングスHOVRを搭載した事かと!
HOVRの網目越しに若干グラデーション掛かってるのもオシャレですよね~。
…でも国内未発売のカラーのグラデーションの方がめちゃくちゃ良いカラー多いんですよ。。。頼みますよ。。。

スタイルで気になるのはデザイン基調の丸で作られたアンクル部分のウィング。あとサークル状に配されたパンチングによるベントホール。

アウトサイド。
全体的に丸っこい。
丸っこい。
インサイド。
ベントホールは左右対称っぽいですね。
インサイド側はフォア部分のアウトソールを巻き上げてます。
「テキスタイルアッパー」とは成ってますが、体感的にはネオプレンの様なフィニッシュに感じます。密度の濃いテキスタイルが全体的に覆い、中に入るフォームもふわっと足を包む様な感触。
爪先部分にはTPU素材のつぶつぶを配置。

では早速いただきます!

まずフィット感。
ラストが自分には大分難しく感じました…。
縦はほぼほぼTrueサイズ、しかし横幅は少し広めで且つ爪先部分が薄め。
前作もそうでしたがHavocシリーズ、とにかく爪先部分が低いです。
加えて前作のようにトゥ部分までレースが降りてるわけではないので、レースアップにも限界有り。自分は熟考の上ハーフアップを購入しました。(ちょっと横幅広い…)
自分の薄さでこれなので、自分より爪先が高い人含めて基準はハーフアップから試着して調整されることをおすすめします。
本当に試着無し購入するのは極めて難しい、というのが本音です。気になる方は現物に出会える事を心から祈っております…。

足入れしてみると、特にトゥ~フォア部分はレースアップしない状態でも適度な密着感は有り割と好感触。
レースアップはとてもしやすく、スルスル締め上がります。

ただ、レースアップしててちょっと気になったのがアッパー剛性としては若干心許ない事。…レースのテンションでアッパー全体がちょっと伸びる位にフレキシブル。
「カチッとしてないといけない!!」という訳では無いですが、にしてもちょっと柔らかすぎるかな…。

もう1点。
根本的なデザインレベルでのお話ですが、カットの高さが正直微妙という事。
さながらA社で言うミドルカットみたいなミッドカットとローカットの中間のようなホールド感。
コチラはEmbiidのPEモデルなわけですが、レースホールの位置もシュータンの長さも全く別な訳で…。
前作も確か本人着用モデルはバンドが固定されていたりと若干の変更有りましたけど、今作ここまで変わってしまうともはや別物と思うんですよね…。
(バンドごと消すって言う荒業もありましたが…。)

シュータンに関してはのりひさんのアドバイスも有り「レースループを外す」も試してみました!
結果的に確かにシュータン自体は若干伸びて良い感じなのですが、プレイしてるとシュータン自体が左右にずれてしまい、これはこれで難しいところ…。
せっかくシュータントップにTPUパーツを配して紐による足当たりを軽減してくれてるのに勿体ないなぁーと感じたのが素直な感想でした…。

ヒールカウンターは無し。
ただミッドソールの巻き上がりもあるので、ブレはあまりないです。
構造はオーソドックスなハーフブーティ。
内部のパディングは割とボリューム少なめ。ただ踝の当たり部分などもサークル状にするなどかなり凝った造形で、各部位の密着感はかなり良好。

ブーティー構造。
パッド類はかなり薄め。
ですが、Curry2のときにも感じましたがヒールカップが良く研究されてるなーと。
踝部分のパッドも立体造形。
さてさて、やっぱり一番気になる下回り。

インソールは薄めのフォーム系のオーソドックスなもの。

足裏フィッティングに置いて気になったのは2点ありますが、まず一番最初に気になったのは「アーチサポート何処いった???」というところ。
エクステリアから割と立体的な造形であったりCurry 6がかなり高めのアーチ造形を作ってたのも有り、このモデルも踏襲してるのかな?と思ったんですが、実際履いてみるとペタン…。
なので、基本的にはサードパーティー製のインソールを用いてもらったほうが全体的な満足度は上がってこようと思います。故に今愛用されてるインソールを持ち込んでの試着をおすすめしたく。

もう1点、コチラの方が個人的には怖かったのですが”足首がオーバープロネーション側にセットされる”事。
これが一番試着時点で気になり様子を見ていた要因なんですが、余りそういった話題は上がらなかったので自分の気にしすぎだったのでしょうか…。
今でもやはり足入れ直後は回内されてる感じの違和感があります。プレイに没頭すると忘れる程度ではあるのですが、正直ちょっと怖いかなと言うのが素直な感想で…。
確かに内側に重心が寄って少し安定感増す様なフィールはあるのですが、使い続けるのはちょっと怖いかなと言うのが私見でした。

インソール表面。
シンプル。
裏面。
中~後足にかけての接着でした。
底材はフォーム。
ただ、搭載されているフルレングスのHOVRフォーム、根本的にHOVRフォーム自体がここ最近のミッドソールマテリアルの中では個人的には最高峰に良いと感じています。
吸収と反発の特性がうまく両立されていて、プレイにおけるショック等含めてストレスレス。
強い衝撃もかなり軽く往なしつつ、広範囲に接地されたプロパルションプレートも相まってレスポンシブでもあるので動き出しも早め。それでいてコントローラブル。
Curry 6に比べてちょっとだけ柔らかく、腰が出やすくなってるかな?とは感じました。

全体的にボリューミーに見えますがフロアからそこまで離れてるようには感じず、フロアフィールはかなり良好な部類。
バランスは弱前傾ですが、爪先にかけて反りがあるので足運びはスムーズです。

アウトソールはインサイド側がヘリンボーン、アウトサイド側が放射状に広がったブレードという2パターンの混合。
外側のブレードパターンが縒れそうな気もしたのですが、各パターン一つ一つが太めなのとラバー自体がしっかりと固めなのもあってプレーしてて変な縒れ等は感じませんでした。
硬めなラバーとは書きましたがタイヤのようなコンパウンドでしっかりフロアを掴んでくれるのでトラクションもかなりのもの。スキール音はならないタイプでぐぐっと止まります。
多少の荒れたフロアもなんのそのでした。

パターン全体。
プレートのデカさよ。
パターン拡大。
インサイドが縦方向ヘリンボーン。
フレックスグルーブ挟んでアウトサイドが放射状のブレード。
グリップ、グッドです。
重量は26.5cmで324.5gという超軽量級。
仕様が全然違いますが、前作のHOVR Havoc 26cmで390g有ったことを考えるとすげーシェイプだなと…。
ちなみに324gはGlide Novaとほぼ同じ重量です。


ということで、以下の様に評価してみます。

フィット …  7/10
グリップ … 8/10
ベンチレーション … 7/10
クッション … 9/10
コスパ … 7(+1)/10
-----------------
ALL … 38/50

悪くない!悪くないんだけど…。

このモデルに搭載されているテクノロジー・マテリアル的には一切不満無いんです!
ただ、それが故にどうしても悪目立ちというか気になるポイントが…。

まずカットの高さ。
「うーん、どっちかにして欲しい…。」というのが素直な感想で、ここまで低いレースラインとシュータンなのであれば正直ローカットに最適化知てもらった方が満足度が高かったかなーと思いますし、ミッドカットとして活かすならサイドのウィングはもう少し高くして貰った方が全体的なフィット含めて良好だったかなと。
前作はハイとローでデザイン含めて両極端でしたが、フィットの纏まりとして見ると前作の方が個人的には良かったなと。

もう1点はやはりミッドソール周りの造形。
全体的に回内気味で重心が体の内側に寄ってしまう事と、アーチ部分もしっかりモデリングされていたら正直圧倒的パフォーマーなシューズだったんじゃないかなと感じてしまいました。

個人的に気になったのは本当にこの2点だけ。たったそれだけなんです。
それ意外の要素に関しては全くの不足無し!!
現在は投げ売りに来てる様なんですが、惜しい…。本当に惜しい…。

ただ、前作と今作乗ってみて「これはまだまだ期待出来るな!」と思ったのは確かで、まだまだ注目株かなと個人的には思っています。
次に期待!!!お願いします!!!

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